はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

FXcoin、国内初となるXRP(リップル)基軸の取引サービス提供へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

FXcoin、XRPベース取引の取り扱い開始

FXcoin株式会社は、XRPベース(XRP基軸)の取引ペア3種を開始したことを発表した。日本国内では初めての取り組みだ。

また、併せて発表したビットコインキャッシュの新規取扱いについても、日本円ペアとXRPペアを採用する。

新たに追加されたXRPベース取引ペアは以下の通り。

  • ビットコイン:BTC/XRP
  • ライトコイン:LTC/XRP
  • ビットコインキャッシュ:BCH/XRP

今回XRPをベースにする要因としてFXcoin社はビットコインより「決済時間が速く、手数料が圧倒的に安い」XRPベースで決済するほうが、「便利で合理的」であるとの考えを示し、今後XRPベース取引が拡大していく可能性に言及した。

暗号資産(仮想通貨)市場の健全な発展と拡大」を理念に掲げるFXcoin株式会社は先月30日、住友商事グループやSBIグループとの企業間での債権債務をXRPを用いて決済する実証実験について実施したことを発表している。

FXcoin寄稿:XRPベースの意義

なぜ、XRP/BTCではなくてBTC/XRPなのか。

為替の世界では、ドル円(USD/JPY)と言うように基軸通貨であるドルが左側に来ることが一般的な通貨ペアと、ユーロドル(EUR/USD)のようにドルが右に来ることが一般的な通貨ペアがあります。

前者はコンチネンタルタームと呼ばれ殆どの通貨がこちらに属し、後者をニューヨークタームと言ってユーロ、ポンド、豪ドル、NZドルといった旧英国圏の通貨に使われる慣習になっています。別の呼び方で、前者をEuropean Currency Quotation、後者をAmerican Currency Quotationと呼ぶ場合もあります。円やカナダドルがヨーロピアンで、ユーロやポンドがアメリカン、逆ではないのかと疑問に思われるかもしれません。

なぜ、こういう呼び方をするのかは、ドルを含まない通貨ペアを考えると分かり易いかもしれません。

日本国内でタイバーツの為替レートを聞く場合、殆どの場合バーツ円(THB/JPY)という形でクォートされます。今なら大体1バーツ=3.5円です。しかし、タイ国内では殆どの場合、円バーツ(JPY/THB)でクォートされます。今なら大体1円=0.29バーツ、日本円は戦後のハイパーインフレで暴落した影響で単位が大きいので100円単位でクォートされる場合が多く、100円=29バーツとされるのが一般的で、海外の空港の多くでそうなっていると思います。

即ち、日本でクォートし、日本で決済することを前提にする場合は円を右側に置き、タイ国内で決済する場合はバーツを右側に置くのです。

こう考えると、ユーロやポンドなどの様にドルを右側に置くのがアメリカンで、円やカナダドルなどドル以外を右に置くのがアメリカ以外、即ちヨーロピアンだというのも理解できます。

このように、通貨ペアにおいて右側に来る通貨が決済通貨になる訳です。例えば10ドルをドル円(USD/JPY)100円で買って、110円で売ったとします。この場合10ドルを1,000円で買い、1,100円で売ったので、差し引き100円の利益だったという事になります。

こうした通貨ペアのプライシングの考え方は為替に限りません。例えば150円のパンと言った場合、それはパン円のプライスを言っているという事で、700円のラーメンは、ラーメン円、1000円のカレーはカレー円のプライスを表している訳で、決済通貨が右側に来ますし、それを売り買いした差額も右側の通貨で発生します。要は左側が売買する対象、いわばモノで、右側が決済通貨になります。

暗号資産市場の現状

暗号資産市場ではどうでしょうか。日本国内では圧倒的に対円で取引されることが一般的です。BTC/JPY、XRP/JPY、LTC/JPYとなります、逆は聞いたことがありません。

法定通貨を介さない暗号資産同士の取引の場合は、圧倒的にETH/BTC、BCH/BTCとBTC建てで取引されることが一般的です。一部、XRP/USDT、LTC/USDTの様にテザーを相手にする取引も見られますが、これは対USDで取引したいが、訳あってUSD決済が出来ない人のいわば代替手段であって、本質的にはUSD建て取引に限りなく近いものでしょう。

そもそも、こうしたステーブルコインは逆に日本やアメリカの様に円やドルに自由にアクセスできる国ではアクセスしにくいという問題もあります。

より合理的な通貨ペア

BTCの最も成功した実用性はアルトコイン、特に草コインと呼ばれる小規模通貨の媒介だという指摘もあるくらい、暗号資産間の取引はBTC建てでプライシングするのが一般的です。ただ、よく考えてみると、Aという取引所でXXXというアルトコインを売却して、Bという取引所でYYYというアルトコインを購入するのにBTCを媒介とすることは果たして合理的でしょうか。

ご存じの通りBTCは決済時間が遅く、手数料も安くはありません。そう考えるとBTC/XRP、BCH/XRP、LTC/XRPと決済時間が速く、手数料が圧倒的に安いXRPを右側、すなわちXRPを決済通貨とした方が遥かに合理的です。BTCとXRPとを交換するだけならばXRP/BTCでもBTC/XRPでも結局は経済効果は同じになる様に思えるかもしれませんが、実はBTC/XRPとXRPベースでプライシングすることには「暗号資産間の決済はXRPを使用した方が合理的だ」というメッセージが含まれています。

暗号資産取引が規模や頻度で為替市場に追いつく過程で、おそらくBTC建て取引のコストは敬遠されていく可能性が高く、XRP建て取引が拡大していくものと思います。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/16 月曜日
14:09
トランプ陣営顧問「米大統領選の鍵となったのは仮想通貨票だった」
2024年米大統領選でトランプ大統領のキャンペーン上級顧問を務めたクリス・ラチヴィタ氏は、仮想通貨関連問題を争点とした選挙戦略の採用が、トランプ氏の再選に大いに貢献したと主張した。
12:53
メタプラネットがビットコイン追加購入|保有1万BTC突破
メタプラネットがBTC保有1万枚を達成。時価総額は1兆円を突破。最終目標は21万BTCとしており、資金調達戦略と今後の展望を解説する。
12:27
SECが承認 トランプ・メディアがビットコイン財務戦略開始
トランプ・メディアが米証券取引委員会の承認を受けて、仮想通貨ビットコインの財務戦略を開始予定だ。すでに機関投資家から3,000億円超を資金調達している。
11:57
中東情勢緊迫化の中ビットコインに底堅さ、機関投資家の資金流入が下支えに
マクロ経済と金融市場 イスラエルとイランの軍事衝突をめぐり、両国の攻撃対象がエネルギーインフラに拡大したことで、世界の金融市場にも影響が広がっている。 イスラエルは前週末、イラ…
10:56
経済学者らが需給モデルからビットコイン強気予想「2027年初頭までに100万ドルの可能性」
経済学者らが仮想通貨ビットコインの将来価格を分析した。供給制約と需要増加により強気シナリオで2027年初頭に100万ドル到達の可能性があると予想している。
06/15 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、米SEC委員長のDeFi支持発言でETH上昇やXRPL採用事例増加など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン中東リスクで調整、FOMC通過後の買い戻し予想|bitbankアナリスト寄稿
bitbank長谷川アナリストによる仮想通貨ビットコイン(BTC)週次分析。中東情勢緊迫化で1600万円から1490万円に下落するも、過去の地政学リスク時と同様に一時的調整と分析。FOMC通過とトランプ減税法案への期待で反発予想。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|アーサー・ヘイズのBTC急騰分析に高い関心
今週は、参政党の神谷代表による仮想通貨政策提案、米コネチカット州による反戦略的ビットコイン準備金法可決、アーサー・ヘイズ氏によるビットコイン急騰分析に関するニュースが最も関心を集めた。
06/14 土曜日
13:55
相次ぐ小規模企業による大規模な仮想通貨投資発表、VanEck専門家は株価操作の可能性を指摘
時価総額数億ドルの小規模上場企業が数百億ドル規模の仮想通貨アルトコイン購入計画を発表する事例が相次いでいる。VanEck専門家は一部を株価操作目的と分析し、投資家に注意を促している。
13:10
ビットコイン保有企業の増加でシステミックリスク上昇=コインベース分析
米コインベースが最新レポートで、現在228社が仮想通貨ビットコインを82万枚保有していると指摘し、こうした財務戦略でシステミックリスクも上昇していると説明した。
11:38
イーサリアム専門家らがETH価格を「大幅に過小評価」と主張、長期目標8万ドルも
イーサリアム技術者らが新報告書でETHを「デジタル石油」と位置付け、ビットコインとの比較で機関投資家向けに大幅な過小評価を訴える。ステーキング収益や供給上限機能により長期的な価値上昇を予測。
10:44
ブラジル下院委員会、ビットコイン戦略準備金法案を可決 
ブラジル下院委員会が仮想通貨ビットコイン戦略準備金法案を可決。外貨準備の最大5%をビットコインで保有する「RESBiT」創設を目指し、中央銀行デジタル通貨の担保活用も検討。
09:50
「ドン・キホーテ」運営のPPIH、オンチェーンでデジタル証券発行へ 若年層支援の仕組み
ドン・キホーテ運営のPPIHは、セキュリタイズジャパンと提携し若年層支援の仕組みを持つデジタル社債を発行する。majicaポイントなどで利息支払いし、若者に特典を付与する。
09:30
ソラナ現物ETF承認へ前進か、複数企業がSEC要請でS-1書類を修正提出
米SEC要請を受けフランクリン・テンプルトンやフィデリティなど複数企業がソラナ現物ETFのS-1書類を修正提出。ステーキング機能組み込みも検討され承認に向け前進。
08:20
ホスキンソン氏、エイダをビットコインやステーブルに替えることを提案
カルダノ創設者チャールズ・ホスキンソン氏は、1億ドル相当の仮想通貨エイダをビットコインや複数のステーブルコインに替えることを提案。背景や目的を説明し、売り圧を懸念する声にも応えている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧