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オントロジーがロシアのブロックチェーン企業と提携、分散型IDを投票システムへ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

オントロジーがウェーブス・エンタープライズと提携

分散型IDの開発に取り組むオントロジーは、企業向けにブロックチェーン基盤の電子投票(e-voting)システムを開発するロシアのブロックチェーン関連企業、ウェーブス・エンタープライズ(Waves Enterprise)とMOU(基本合意書)を締結したことを発表した。

両社は今後、開発やコンサルティングを共同で行い、特にオントロジーの分散型IDソリューション「DeID」を、ウェーブスの電子投票システムに統合するための開発に取り組むという。これにより、重要事項決定などに投票システムを利用したい企業は、中央集権的投票管理機関に頼らずに、簡単に分散型投票システムへアクセスできるようになると期待される。

両社代表のコメント

今回の提携について、ウェーブスのCPO、Artem Kalikhov氏は以下のように述べている。

法人組織が投票プロセスを実装およびローンチするには、信頼できるユーザー認証および確認が必要不可欠な要件だ。そのため、KYC(顧客確認)サービスを電子投票プラットフォームに統合する必要があった。オントロジーのDeIDは、このような目標達成をサポートしてくれる前途有望なプロダクトだ。そのため、相互に有益な協力関係、および互いのプロダクトの密接な統合に焦点を当てていきたい。

また、オントロジーの創設者、Li Jun氏も以下のコメントを出した。

投票は、ID認証およびプライバシー適用の核心を突いた新しい分野だ。投票者のアイデンティティおよびデータを保護するだけでなく、検証するにあたり、オントロジーのDeIDは素晴らしい効果を発揮できると考えているため、投票分野への参入を楽しみにしている。ウェーブスとの強力なパートナーシップ提携に期待を寄せている。両社のテクノロジーがうまく連携していくことを望んでいる。

拡大するブロックチェーン基盤の投票システム

ウェーブスが拠点を置くロシアでは、既にブロックチェーン技術を利用した電子投票システムが国政選挙で試験的に導入され、3万人以上の有権者がこのシステムを介して投票を行った。この開発にはウェーブスも関わっている。

またアメリカ西部ユタ州では、今年行われた大統領選で、大統領選史上初めて、ブロックチェーンを活用した投票が行われた。この投票には「Voatz」というスマートフォン用投票アプリが利用された。Fox Newsの報道によると、コロナウイルスで郵便投票が増え、投票の信憑性に影響が出る可能性を考慮し、耐改ざん性の高いブロックチェーン投票解禁に踏み切ったという。

関連:米大統領選で初、スマホアプリ利用の「ブロックチェーン投票」実現=Fox News

日本国内では、株式会社bitFlyer Blockcahinが、ブロックチェーン投票サービス「bVote」を開発し、オンライン株式総会で利用した。bVoteは、マイナンバーカード認証を活用することにより投票者のなりすましを防止するブロックチェーンIDサービス「bPassport」上に構築されており、票や集計結果の改ざん防止に役立つと考えられている。

関連:bitFlyer、ブロックチェーン投票でバーチャル株主総会を実施へ

Litentryとの提携

ウェーブスとの提携に加え、オントロジーはPolkadot上に分散型IDアグリゲータを構築しているLitentryともMOUを締結し、オントロジーのDeID、分散型データ交換フレームワーク「DDXF」、および信用評価システム「OScore」を、LitentryのID集約システムおよびコンピューティングシステムに統合することも発表した。

この提携では、1万人のユーザーにDeIDおよびOScoreを利用してもらい、ID集約を充実させ、ヨーロッパ、アメリカ、ラテンアメリカおよび東南アジアでのユーザー獲得を目標としている。Litentryにオントロジーの技術が統合されることにより、分散型IDの新たなユースケースが誕生する可能性が見込まれている。

オントロジーは先月Polkadotとの協業を発表しており、Litentryを含むPolkadotネットワーク内のプロジェクトが、DeIDを統合できるように開発を進めている。

関連:オントロジーがPolkadotと協業、分散型IDを統合

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