運用総資産額が急増
米大手暗号資産(仮想通貨)投資企業グレースケールの運用資産の総額が、約1.7兆円(164億ドル)に到達した。(24日データ)
グレースケールは、ビットコインやイーサリアム、XRPなど複数銘柄の投資信託を提供している。1週間前の運用資産総額は約1.35兆円(131億ドル)で、資産規模は前週比3,500億円増加した。運用資産の最も大きい投資信託はビットコイン(GBTC)で、現在の資産額は1.4兆円に及ぶ。
12/23/20 UPDATE: Net Assets Under Management, Holdings per Share, and Market Price per Share for our Investment Products.
— Grayscale (@Grayscale) December 23, 2020
Total AUM: $16.4 billion$BTC $BCH $ETH $ETC $ZEN $LTC $XLM $XRP $ZEC pic.twitter.com/3JggKq3X7W
GBTCへのビットコイン流入状況では、過去7日で28,410BTCが新たに預けられた。BTC価格は22日に一時急落したが、GBTCの需要は引き続き旺盛にある。(bybt.comデータ)
GBTCの運用するビットコイン数は、59.767万BTCまで増加している。
XRP投資信託
一方、GBTCのXRP投資信託の運用資産額は、約19億円から14億円に減少した。
XRPの資産流入データによると、過去30日間における流入数が0であるため、資産規模減少は相場下落によるものだ。XRP相場は前週比で半減している。
XRPの直近の下落背景には、SECがXRPを未登録有価証券とみなし、リップル社および役員を提訴したことがある。SECの訴訟を受け、すでに米国一部の流動性プロバイダー(LP)がXRPの対応を中止している。また、米最大手取引所コインベースがXRPの上場廃止を検討していると推測される中、市場は警戒感を高めている。
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グレースケールはXRPの投資信託を提供しており、影響を受ける可能性について有識者らが指摘している。
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