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分散型ID開発のオントロジー、21年のロードマップ公開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

オントロジーのロードマップ

分散型IDおよびデータソリューション開発に取り組むオントロジーが、21年のロードマップを公開した。昨年20年はDeFi(分散型金融)への参入に注力したが、21年は自身のプロダクトを他のチェーンと統合し、さらに多くのユーザーを取り込むことを目標にしているという。

各プロダクトの開発予定

オントロジーは、開発を行っている5つのプロダクト、分散型IDソリューション「DeID」、分散型レンディングサービス「Wing」、信用評価システム「OScore」、ウォレット「ONTO」、および分散型データプロトコル「SAGA」の開発予定をそれぞれ発表した。詳細な日程は公表されていないものの、各プロダクトにおける全体的な目標、および実装予定の機能などが共有された。

各プロダクトの開発は急速に進めていく計画である一方、オントロジーブロックチェーン自体に大幅な変化はもたらされないという。その代わり、コンセンサス形成に関わる企業やコミュニティ、およびノード候補を増やすことにより、分散型ネットワークのセキュリティ強化に取り組む予定だ。

新しく導入されるガバナンスモデルでは、ノード運営、またはガバナンス参加の際にノードに対して行うステーキングの閾値引き下げが計画されている。これにより、セキュリティおよび安定性を維持したまま、パフォーマンスの精度が向上できると期待されている。また、より高度な柔軟性を持つステーキングメカニズム、および異なる種類のスマートコントラクトのサポートも、21年に導入が予定されている。

DeID

DeIDに関しては、他のパブリックチェーンとの統合、ならびにセキュリティおよびプライバシー管理機能の追加実装が計画されている。

DeIDとは、オントロジーの分散型IDソリューションだ。分散型IDとは、中央集権機関に頼らずに、ブロックチェーン技術を活用して分散的な方法で、アイデンティティ証明に必要な個人情報を管理する概念を指す。

オントロジーは、異なる分散型プラットフォームにおけるDeID利用の拡大に向けて、既にいくつかのパブリックチェーンとの統合を開始している。20年11月には、Polkadotと協業を発表し、Polkadotネットワーク内でDeIDを利用するための開発を行なっている。また、20年8月には、イーサリアム上でDeIDスマートコントラクト開発も開始し、DeIDのユースケース拡大に努めている。

関連:オントロジーがPolkadotと協業、分散型IDを統合

WingおよびOScore

オントロジーは20年9月、「Wing」と呼ばれるレンディングに特化したDeFiプラットフォームをローンチした。

現在Wingでは、オントロジーのネイティブトークンONTなどをステークすることによりイールドファーミングを実施できる「Flash Pool」、および信用基盤のレンディングサービス「Inclusive Pool」の二つのプロダクトのみ利用可能だが、21年は新たなプロダクトをWing上で構築し、貸借および担保可能な資産の種類を増やしていく意向だ。この過程で、NFT(Non Fungible Token/非代替性トークン)、現物資産、アート作品、デリバティブ商品、合成資産および証券などの取扱いも検討しているという。

DeIDと同様に、Wingに関しても他のチェーンとの統合を見込んでいる。その第一段階として、より効率的にDeFiコミュニティにアプローチするために、まずはイーサリアム上でWingを構築し、ERC-20トークンのサポートを開始することが計画されている。

Wingでは、オントロジーの信用評価システム「OScore」が利用されている。オントロジーは、OScoreを活用することにより、ユーザーのプライバシーを維持し、データを保護しながら、過剰担保削減やマイクロレンディング、信用委任(Credit Delegation)サービスなど、新たな分野の開発に取り組む予定だ。

関連:信用に基づくDeFiプラットフォームWing、オントロジーブロックチェーン上で稼働開始

関連:DeFi分野に注力するオントロジー、レンディングサービスをローンチ

ONTO

オントロジー開発のウォレットONTOでは、サポートするdApp(分散型アプリケーション)およびDEX(分散型取引所)の数を増やし、異なるチェーンにも対応できるようにするという。これにより、ONTOを利用しているDeFiユーザーが、他のウォレットを使用せずに、様々なチェーンのDeFiプロダクトにアクセスできるようになる。

SAGA

SAGAとは、オントロジーが20年5月に発表した分散型データプロトコルであり、ユーザーは規格化された方法でデータの獲得、および収益化が可能だ。21年SAGAでは、主にリサーチに尽力し、実用的なユースケース開拓に焦点を当てるという。

関連:オントロジーが分散型データ取引所「SAGA」をローンチ、成長著しい産業にアプローチ

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