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ビットコイン相場、再び上昇に転じる時期は? Glassnodeが分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン相場の指標

暗号資産(仮想通貨)データを分析するGlassnodeは25日付のレポートで、ビットコイン(BTC)は価格調整が終了に近づいており、強気相場に転じる可能性があるとの見解を示した。

先週BTCの価格は3万ドル(約310万円)付近まで下落したが、BTCのオンチェーンのファンダメンタルズは強気を示したままであると主張。BTC価格に上昇余地があることを示唆していると述べている。

強気相場であることを示しているという指標の1つが「aSOPR(Adjusted SOPR)」だ。まず「SOPR」は「Spent Output Profit Ratio」の略で、BTCの利益率を表す。購入した時の値段と売った時の値段から算出していて、「1」を超えると平均して投資家が利益が出ている状態でBTCを売却していることを示す。逆に1を下回ると損失が出ている状態で投資家が売却していることを指すという。

次に「aSOPR」は「SOPR」をもとに、より正確に売買を反映したデータを提供するために、取引で1時間以内のサイクルを持つBTCを、UTXO(未使用のトランザクションアウトプット)から差し引いて算出。これはUTXOには現金で言う「お釣り」などが含まれるためだ。「1」を基準にした考え方は「SOPR」と同様である。

現在の数値

「aSOPR」の推移を表したグラフが以下で、オレンジの線が「aSOPR」。数カ月は増加傾向にあった「aSOPR」が、その後「1」の基準値まで下落しており、これは「平均的にBTCが利益が出ている状態で売られなくなったこと」を示している。さらに「aSOPR」が下がるには、投資家が損失が出た状態でBTCを売らないといけない状態になっているという。

出典:Glassnode

Glassnodeは以前から「aSOPR」が「1」に戻った時が、市場が安定して強気相場に転じるサインになると注目していたと説明。このことがBTCの価格調整が終わりに近づいていると考える1つの根拠だとした。

過去のデータ考察

Glassnodeは11日付のレポートでは、「aSOPR」が極端に高いとして、弱気相場が始まるサインと報告していた。

以下はその時のグラフで、2017年の仮想通貨バブル期も含めた推移を表している。11日のレポートに掲載された「aSOPR」の上昇は、2017年から2018年の時と同様の状態になっており、Glassnodeは価格の調整局面が近づいていると注意を促していた。

出典:Glassnode

関連:ビットコイン下押し圧力要因、「マイナー指標」は8年ぶり水準の売り先行を示唆

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