富裕層に仮想通貨を
香港の老舗資産管理企業Henyep Groupが富裕層クライアントに仮想通貨への投資サービスを提供することを発表した。
Henyepは1970年代に立ち上げられた資産管理企業で、主に富裕層を中心に金融サービスを提供している。仮想通貨の投資サービスを提供するために、先週ブローカー業者「Q9 Capital」という子会社をオープンした。
リリース文によると、富裕層や機関投資家からの需要に応じるために、OTCデスクや仮想通貨の預金商品、カストディサービスをローンチした。対応する銘柄は、BTC、ETH、BCH、EOS、LTC、USDT、USDC、PAX、TUSDが挙げられている。
同社のAaron Chiu CEOは仮想通貨市場の誕生について、「この新興市場は、一生に一度とも言えるチャンスだ。ゴールド(金)のように、グローバル資産にりつつある」と語った。
また、Q9 CapitalのJames Quinnマネージングディレクターによると、同社9割のクライアントは仮想通貨初心者ではあるが、コロナ禍におけるインフレや脱グローバリゼーションのヘッジを重要視するようになったため、仮想通貨への関心度が大幅に上昇している関心度の高まりがあるという。
Q9 Capitalの取引規模は、富裕層クライアントの取引規模は1つにつき、10万ドル単位に相当するため、仮想通貨のリテール市場よりもより大きな金額での運用になると説明している。
現在、欧米でも富裕層や機関投資家に特化した仮想通貨投資ファンドなどの商品が増加傾向にあり、仮想通貨の市場規模拡大の将来性やコロナ下の投資資産性への関心の高まりを映している。