CoinPostで今最も読まれています

大幅続伸のイーサリアムが新高値1700ドル、ビットコイン400万円回復で強気トレンド回帰なるか

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場の最新動向

3日の暗号資産(仮想通貨)市場では、1500ドルの大台を突破したイーサリアム(ETH)が前日比+10%と続伸。過去最高値を再び更新し、1700ドル(175,000円)を記録した。前週比30%高と騰勢を強めている。

ETH/USD 4時間足

20年3月に発生したコロナ・ショックでは100ドル未満まで急落する場面もみられたが、昨年6月以降に台頭したイーサリアム基盤のDeFi(分散型金融)市場の急成長や、次世代チェーンETH2.0の思惑を背景に急伸。底値から約17倍となった。

DeFi銘柄のAAVEとSushiSwap(SUSHI)が過去最高値をマークしたほか、ETH2.0のステーキング率は、昨年12月のビーコンチェーン稼働以来250%増加し、デポジットされた預入総額は約280万ETH(43億ドル)に達した。

グレースケールのイーサリアム投資信託では、過去24時間で計47,000ETHが新規流入するなど機関投資家の関心も急速に高まっており、その勢いは留まることをしらない。

グレイスケールは昨年10月、イーサリアムの投資信託「ETHE」が、SEC(米証券取引委員会)の報告会社「Reporting Company」に登録されたことを発表した。

財務状況の監査結果などSEC報告が義務づけられることから、金融商品としての信頼性向上が機関投資家の呼び水となることが期待されている。

世界的な量的緩和や債務対GDP比率の上昇を受け、「ビットコインETF」の代替資産としてグレースケールのオプションが次善策とみなされている節があり、グレースケールを介して仮想通貨市場でのエクスポージャーを得るため、直接保有できない機関投資家の流入が加速しているものとみられる。

CME先物ローンチ控える

直近の動きとしては、米Galaxy Digitalが、イーサリアム価格連動型のファンドを2月15日のローンチを発表。適格投資家を対象にETHへのエクスポージャーを提供することを明かした。

関連:米Galaxy Digital、仮想通貨イーサリアムの投資信託を3種類提供へ

8日には、CME(米シカゴ・マーカンタイル取引所)グループにて、イーサリアム先物ローンチが控えており、出来高上昇にひと役買っている。

著名アナリストのAlex Krüger(@krugermacro)氏は、CME先物が材料視されていると指摘しながらも、「CMEのBTC先物ローンチ後に相場がクラッシュした2017年とは、相場環境が大きく異なる。」との見解を示した。

(株を含め)マクロ環境がリスクオンに傾いていること、3年前と比較して仮想通貨市場が大幅に成熟していることなどを理由に挙げている。

急拡大続くDeFi市場

データアグリゲーターのDeFiPulseによると、DeFi市場にロックアップされた資産価値は300億ドルを突破し、昨年6月から+2700%もの記録的な上昇をみせている。

出典:Defi Pulse(2月2日時点)

昨年夏以来の第二次ブーム到来により、イールドファーミング需要が強く喚起されており、DeFi関連銘柄の上昇が目覚ましい。そのほかイーサリアム高騰の背景は、以下の記事で詳しく解説している。

関連:DeFi相場高騰の火付け役、イールドファーミングでは何が起こったのか

関連:イーサリアム3年ぶりの過去最高値更新、高騰要因に4つの理由

ビットコイン相場

3日の暗号資産(仮想通貨)市場。 ビットコイン(BTC)価格は、前日比+5%の396万円(37,920ドル)に。

一時、300万円を割り込むなど下落トレンド転換も危ぶまれたがこれを否定。押し目買いが相次ぎ、約400万円の大台を復帰するなど力強い値動きが蘇りつつある。

オンチェーンデータ分析CryptoQuantの3日のデータでは、過去最高となる5億5200万ドル相当ものステーブルコインUSDT(テザー)の取引所への資金流入が観測され、潜在的な買い需要を示唆している。

コインチェックで口座開設(リンク

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/19 火曜日
13:02
ビットコイン1000万円台割り込む、高騰していたアルト急反落にも警戒感
暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコインが続落。日本円建て価格で1000万円台を割り込んだ。イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)などアルトコイン相場の方が下げが顕著で警戒感が強まりつつある。
11:35
CZ氏、世界の子どもに向けた「Giggleアカデミー」を立ち上げ
仮想通貨取引所バイナンスのCZ前CEOは、世界の子どもに基礎教育を無料で提供するプログラム「Giggle Academy」を立ち上げると発表した。
11:00
アバランチ財団、ミームコイン5種の保有を発表 
アバランチ財団が暗号資産(仮想通貨)AVAXのエコシステム支援のため、Coq InuやTechなど5種類のミームコイン保有を公表。コミュニティ活性化の一環として選ばれた。
10:20
今後ビットコイン現物ETFにさらなる資金流入可能性 CoinShares分析
仮想通貨投資企業CoinSharesのアナリストは、ビットコインには今後数か月の間に需要急増が起こる可能性があるとの見解を述べた。
08:20
ミームコイン熱狂でソラナのGoogle検索数急増、2018年ICOブームに類似との懸念も
次にヒットするミームコインを探すトレーダーや投資家は「BOME」プレセール型ローンチをはじめ、さまざまなプレセール型ミームコインに資金を流入させ、その多くが「出口詐欺」であることが確認されている。
07:15
SCB銀、イーサリアム現物ETF承認の今後の影響を分析
仮想通貨イーサリアムの現物ETF承認なら最初の1年で6兆円超の資金が流入する可能性があると、英大手銀行のスタンダードチャータード銀行が分析。今後のイーサリアムやビットコインの価格予想もしている。
06:20
OKX、欧州でUSDT通貨ペアを廃止 MiCA法準拠で
USDTはOKXやバイナンス、Bybitなど集権型取引所の出来高の根幹となっているためUSDTペアの廃止は取引所の収益に打撃を与えることになる。
05:50
AI・DePIN関連銘柄「Akash」、コインベースに新規上場
半導体大手エヌビディアが今週「NVIDIA GTC AI 2024」を開催することから、思惑買いで先週末にAKTやRender、ワールドコインなどのAI仮想通貨銘柄は一時的に値上がりしたが、その後反落。
03/18 月曜日
19:46
プライバシー保護と相互運用性に特化した「Partisia Blockchain」の魅力とは 専門家が動画解説|WebX STUDIO
企業や自治体からも注目される、秘匿マルチパーティ計算(MPC)を用いてプライバシー保護と相互運用性に特化したPartisia Blockchainとは。コミュニティサポーター「ぐぬぐぬたい」氏がCoinPost YouTube番組「WebX STUDIO」に出演し動画解説を行なった。
15:25
「Web3の未来をリードするのはアジアの国々」Parity Asia製品工学トップが見解示す
ブロックチェーンインフラ企業Parity Technologies Asiaは、日本で昨年開催されたWebX2023実績などを踏まえ、アジア太平洋地域の国々がWeb3の未来を形作る上で主導権を握るとの考えを明らかにした。
12:47
米検察、FTXのサム前CEOに懲役40年以上を求刑
米検察当局は、22年11月に破綻した仮想通貨取引所FTXの前サム・バンクマン=フリードCEOに懲役40年から50年の判決をくだすよう裁判所に要請した。弁護側は緩和を求めている。
12:35
イーサリアム現物ETFが5月までに承認される確率は? 海外アナリスト6名が見解述べる
米各社のアナリストら6名は、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム現物ETFが今年5月までに承認される見通しについて議論し見解を述べた。承認の上でのハードルなどについても意見している。
12:31
ビットコイン一時65000ドル割れも反発、ソラナは時価総額4位に浮上
暗号資産(仮想通貨)市場では週末にかけて急落していたビットコインが反発。前週比30%高のソラナ(SOL)はBNBを超え、時価総額4位に浮上した。
03/17 日曜日
11:00
週刊仮想通貨ニュース|ETHのDencunやBTCの7万ドル割れに高い関心
今週は仮想通貨イーサリアムの大型アップグレードDencunの完了、ビットコイン価格の急反落、米金融大手JPモルガンのビットコイン現物ETF分析に関する記事が最も関心を集めた。
03/16 土曜日
12:00
バイナンスのVC部門バイナンスラボ、グループから独立
大手仮想通貨取引所バイナンスのVC部門バイナンスラボが、今年初めにバイナンスグループから独立していたことが分かった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/03/22 18:30 ~ 21:00
東京 東京都江東区
2024/03/28 15:00 ~ 18:00
東京 東京日本橋タワーB2階
2024/04/06 ~ 2024/04/09
香港 香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター3FG
重要指標
一覧
新着指標
一覧