ロビンフッドが仮想通貨の現物取り扱いへ
米人気株・仮想通貨取引アプリのロビンフッドが仮想通貨の現物取扱いを提供する計画を発表した。
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— Robinhood (@RobinhoodApp) February 16, 2021
資金の少ない個人投資家でも参加できる金融市場の創出に取り組んできたロビンフッドは、株式投資と併せて、これまでも仮想通貨取引を提供してきた。これまでは、コインベースやバイナンスなどの仮想通貨取引所とは異なり、現物価格に連動した価格を参照する取引「ペーパー取引(値動きのみを反映した取引方法)」で提供してきたが、今後は、顧客のニーズに合わせて、仮想通貨のウォレットの機能を実装し、現物取引を提供する。
現在すでにウォレットの統合作業を始めているとしているが、具体的な開始日は発表していない。現在、ペーパー取引を通じてサービス提供を行なっている銘柄は、ビットコイン、イーサリアム、イーサリアムクラシック、ライトコイン、ビットコインキャッシュ(BCH)、ビットコインSV(BSV)、およびドージコインとなる。
ロビンフッドといえば、1月に起きたゲームストップ株やドージコインの価格暴騰で話題となった取引アプリだ。当時、ゲームストップ株価は、米ソーシャルニュースサイトRedditの投資フォーラム「WallStreetBets(WSB)」に集う個人投資家集団が空売り攻勢を仕掛けていたウォール街のヘッジファンドを踏み上げるなどで大幅に引き上げられた。また、イーロンマスク氏などのインフルエンサーのコメントを受けた米個人投資家はロビンフッドを使ってドージコインも大量に購入し、未曾有の急騰を引き起こした経緯もある。
これら、個人投資家が市場における力を持った背景に、小口取引から可能なロビンフッドのようなアプリの存在があるとされる。
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その後、ロビンフッドの対応として、顧客の資金を守るために、ゲームストップを含む多くの株式銘柄および「新規入金による仮想通貨の購入」を一時停止。ロビンフッドが取った行動は個人投資家に「不公平」と指摘され、同社CEOや、「WallStreetBets(WSB)」が発信するRedditのCEOは2月18日、米議会下院金融委員会の公聴会に出席し、相場操縦など市場に関する反則行為をめぐり議員らの質問に答える予定がある。公聴会が開催する前に、ロビンフッドのテネフCEOは供述書で自身の立場を擁護し非はなかった旨を伝えている。
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