ビットコイン急落の要因とアルトコイン最新情報
CoinPost代表各務と暗号資産(仮想通貨)取引所TAOTAOのクリプトアナリスト仮想NISHI氏は25日、CoinPost YouTube番組に出演。ビットコイン(BTC)の価格が急落した要因や、アルトコインの最新情報について解説した。
ビットコイン急落の要因
ビットコイン価格の急落の主な要因については、イーサリアム(ETH)のフラッシュクラッシュ(前触れもなく価格が大きく変動すること)が起こったこと、米国でバイデン新政権の財務長官に就任したジャネット・イエレン氏が、仮想通貨がテロ活動など犯罪利用されていることについて懸念を示したことを挙げた。
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また、米MicroStrategy社が1,000億円相当のビットコインを追加購入したことも「マイナス要素」と指摘。
同社は、以前からビットコインを購入するために転換社債を発行して資金調達を行っていた。そのため、今回のビットコイン購入については予想通りでサプライズ要因がなく、それが影響して短期的な価格下落につながったと説明した。
アルトコイン最新情報
まずイーサリアムについて、今後注目すべきポイントして大型アップデートの「EIP—1559」を挙げた。EIP—1559とは、イーサリアムのガス代(ネットワーク手数料)の高騰を抑制するための改善案で、7月に予定される「ロンドン」アップグレードで導入される可能性が高いという。
手数料を抑制するだけでなく、手数料として支払われた分のイーサリアムをバーン(焼却)する仕組みも盛り込まれている。これにより、イーサリアムの供給量が減り希少性が増す。
一方で、EIPが導入され手数料が減少することにより、マイナーから反発が起こる可能性に言及。イーサリアムのコミュニティ内で議論が生じることを警戒材料として指摘した。
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その他にも、XRP(リップル)、テザー(USDT)、ネム(NEM)などのアルトコインについて解説している。