トロン創設者、NFTアートのファンド設立へ
暗号資産(仮想通貨)トロン(TRX)の創設者であるJustin Sun氏は29日、NFTアートに特化した「JUST NFTファンド」の設立を発表した。一流アーティストの作品をブロックチェーンにもたらすほか、NFTアーティストの促進を目指す。
(1/2) I'm thrilled to announce to you all the official establishment of the #JUST NFT Fund and the Plan to hire a top tier artist as the chief NFT advisor of JUST #NFT Fund.
— Justin Sun🌞 (@justinsuntron) March 29, 2021
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Justin Sun氏は仮想通貨トロンの創設者。過去にはオークションで著名投資家のウォーレン・バフェット氏と会食する権利を約5億円で落札するなどブロックチェーン界隈の著名人だ。
Sun氏は21年2月には、20年全体のNFT販売額(2億5,000万ドル:約270億円)に迫る2億2,000万ドル(240億円)を記録したと説明。今後もNFTとアートの将来性を高くする姿勢を表明した。
将来性を見込んでUST NFTファンドを設立し、一流アーティストの作品をブロックチェーン上にもたらすことや、新生のNFTアーティストの作品を勧める活動を予定している。
Sun氏は同ファンドが最低でも100万ドル(約1億円)以上、中央値が1,000万ドル(約11億円)相当の高額アート作品の提供しか受け入れない仕組みとなっており、ばらつきの法則とも呼ばれ、全体の成功の8割は2割が構成する「パレートの法則」がアート業界でも見られると言及。アート業界のトップのアーティストのみが時間の経過とともに価値を保つとの見解を示した。
また、JUST NFTファンドには伝統的なアート業界の名門クリスティーズやサザビーズ出身のコアメンバーが在籍しており、デジタルアートと伝統アートの双方における経験を持つチームがいると紹介。さらに今後、NFTアドバイザーとして著名アーティストを雇用する予定であることも明らかにした。
さらに先週23日にSun氏がNFTマーケットプレイスのOpen Seaで落札した600万ドル相当のBeeple作品をまずはTRONネットワークにマッピングすると述べ、今後さらに多くの作品がJUST NFTファンドで提供されるとした。