はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨法整備をグローバル規模で 米国とEU、協力体制へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米FRB、欧州中銀はじめ重要機関が規制を議論

米国とEUの金融規制当局が3月24日と25日にオンライン会議を行い、規制上の様々なトピックについて話し合った。その中で、暗号資産(仮想通貨)やステーブルコインについて、規制面で協力していくことが確認された。

オンライン会議には、米国から、米財務省、連邦準備制度理事会(FRB)、商品先物取引委員会(CFTC)、証券取引委員会(SEC)、通貨監督庁(OCC)その他の機関の代表者が出席。

EUからは、欧州委員会、欧州銀行監督局(EBA)、欧州証券市場監督局(ESMA)、欧州保険・年金監督局(EIOPA)、欧州中央銀行(ECB)その他の代表者が参加した。

金融イノベーションに関する規制で協力

会議では、主に以下の6つの分野に焦点があてられている。

  1. コロナ禍からの復興を目指した次のステップと金融安定リスクの軽減
  2. 持続可能な金融
  3. 銀行・保険セクターにおける多国間・二国間のつながり
  4. 資本市場における規制・監督上の協力
  5. 金融イノベーションに関する規制・監督上の今後の展開
  6. マネーロンダリング防止とテロ資金調達対策(AML/CFT)

このうち仮想通貨については、5番目の金融イノベーション規制の項目で議論された。

米財務省は内容を次のように説明している。

参加者は仮想通貨、ステーブルコイン、中央銀行デジタル通貨(CBDC)など、新しい形式のデジタル決済について最近の動向や規制案について意見交換を行った。参加者は、責任あるイノベーションとそれを監督する上での国際協力を促進するために、現在も行われているような金融イノベーションに対する国際的な取り組みが重要だと認識した。

詳しい議論の内容は明かされていないが、これからも国際的に対話を行いながらデジタル資産全般について規制面で協力していくようだ。

仮想通貨についての国際的な規制イニシアチブが議論されることは多くなっている。

2月には金融活動作業部会(FATF)が仮想通貨関連のガイダンスについて修正案を発表した。暗号資産サービスプロバイダー(VASP)の定義が拡大されるなど、より規制強化される形となり、この問題点を指摘する業界団体も存在している。

新ガイダンスに関する内容では、スマートコントラクトやレイヤー2技術の参加者を含むネットワーク参加者にまで監視義務を課すことを提唱する「非カストディ事業体への監視義務」で、非中央集権モデルのイノベーションを阻害する可能性があるとの指摘があるほか、国際的なKYCルール適用についての議論などが行われている。(詳しくは以下の記事にて)

関連FATFの仮想通貨ガイダンス修正案に大きな問題点か、米業界団体が指摘

持続可能な金融も重点の一つ

その他、会議ではバイデン政権の関心にも伴い、気候変動が金融リスクとして取り上げられ、持続可能な成長や金融戦略についての意見が交換されている。

また、G20の「持続可能な金融研究グループ」や、日本も参加する国際フォーラム「サステナブルファイナンスに関する国際プラットフォーム(IPSF)」における今後の協力体制についても話し合いが持たれた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/13 土曜日
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
11:55
ブラジル金融大手イタウ、3%のビットコイン配分を推奨
ブラジルの金融機関イタウがポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分するよう推奨した。米国のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーも最大4%の配分を提案している。
11:20
ファントムウォレットが予測市場機能を導入、カルシと提携
主要仮想通貨ウォレットのファントムが予測市場プラットフォームのカルシと提携し、ウォレット内で政治、スポーツ、文化イベントの契約を可能にする新機能を発表した。
10:25
Pyth Network、トークンの買い戻しメカニズム「PYTH Reserve」を導入
分散型オラクルPyth Networkが、収益の一部で仮想通貨PYTHを毎月買い戻す新メカニズムを導入する。DAOの資金残高の3分の1程度を購入に充てる予定だ。
09:20
テザー、イタリアサッカー名門ユベントス買収を提案
ステーブルコイン発行企業テザーがサッカークラブのユベントス買収を提案した。エクソール保有の65.4%株式を現金取得後、残る株式も公開買付けし、10億ユーロの投資を準備している。
08:30
テザー、自社株のトークン化や買い戻しを検討か
仮想通貨ステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、自社の株式の流動性を確保するためにトークン化や自社株買いなどの手段を検討していることが報じられた。検討の背景が明らかになっている。
07:40
ソラナDEX大手ジュピター、7つの大型アップグレード発表 オンチェーン金融強化へ
ソラナ上のDEXアグリゲーター「ジュピター」がレンディングのオープンソース化、ステーブルコインジュプUSDローンチ、トークン検証システムVRFD拡張など7つの包括的アップグレードを発表した。
07:05
バンガード幹部がビットコインを投機的収集品と指摘、仮想通貨ETF取引解禁も慎重な姿勢
バンガードの責任者ジョン・アメリクス氏がビットコインを人気玩具ラブブに例え投機的資産と指摘。同社は仮想通貨ETF取引を解禁したが、独自商品提供や投資助言は行わない方針を維持。
06:35
ソラナ「ファイアダンサー」がメインネット稼働開始、100万TPS目指す
ソラナの新しいバリデータ・クライアント「ファイアダンサー」が3年間の開発を経てついにメインネット稼働を実現。1秒あたり100万トランザクションの処理を目指している
06:10
米ムーディーズがステーブルコイン格付けフレームワークを提案、準備資産評価へ
米大手格付け会社ムーディーズがステーブルコインを評価するための新たなフレームワークを提案した。ステーブルコインを裏付ける準備資産プールの各適格資産タイプを評価し、信用力に基づいて格付けを付与。
05:45
リップルやサークルなど5社、米連邦信託銀行免許の条件付き承認を取得
米通貨監督庁がリップル、サークル、ビットゴー、フィデリティ・デジタル・アセッツ、パクソスの5社に連邦認可信託銀行免許の条件付き承認を付与した。ステーブルコイン発行企業を連邦規制監督下に置く重要な一歩となる。
12/12 金曜日
16:19
ソラナ公式が「XRP登場」を発表 wXRPが同日ローンチ
ソラナ公式が12日、XRP統合を発表。ヘックス・トラストもwXRPのソラナローンチを同日発表し、1億ドル超のTVLを確保。レイヤーゼロ技術を活用したクロスチェーン機能で、ソラナDeFiでのXRP利用が実現へ。
15:10
Animoca Brands Japan、ビットコイン分散型金融「Solv Protocol」とMOU締結
アニモカジャパンはSolv ProtocolとMOUを締結し、企業のビットコイン保有・運用を支援するDAT領域で協力を拡大。BTCFi活用による財務戦略の高度化を目指す。
14:57
米CFTC、ポリマーケットなど4社にデータ規制で柔軟対応
米CFTCが予測市場運営4社にノーアクションレターを発行し、特定の記録保管要件を免除。業界全体の取引高は2025年1-10月で279億ドル(約4兆2000億円)に達し、急成長が続いている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧