Balancer x Algorand
分散型取引所(DEX)のBalancerが、Algorandのブロックチェーンへ拡大することがわかった。
Balancerはイーサリアム基盤のDEXであり、AMM(Automated Market Makers)やイールドファーミング、トークンセールなどの機能を提供する。Uniswapと異なり、最大8種類の銘柄をプールに組み入れることができ、1:1ではない非対称トークンペアを提供できることなどを特徴とする。独自のガバナンストークンBALも存在する。
現在Balancerのトータルロックバリューは、執筆時点のDeFi Pulseランキングにおいて9位に位置し、約2,300億円に及ぶ規模だ。
開発組織のBalancer Labsは、Algorandの採用とともに、5,000ドルの助成金を付与。一方、「Balancer Labs側がAlgorand上で何かを構築するわけではない」と説明した。
We would like to be clear: Balancer Labs issued a small $5K grant to @Algorand as a symbolic gesture of support.
— Balancer Labs (@BalancerLabs) April 6, 2021
The Balancer Labs team has zero involvement in the development of this project. Our attention is solely focused on Ethereum and the upcoming launch of Balancer V2.
Balancerと同様のサービスをAlgorand上で開発しているのは、Algorand関連のプロジェクトReachで、第3四半期にローンチできる見通しだとツイート。「BalancerはAlgorandで初のAMMとなる」とReach側はコメントし、開発の進捗に期待感をにじませた。
1/ We're excited by support from @Algorand & @BalancerLabs to explore how Balancer can work on Algorand. To clarify today's news: Yes, we received a small Balancer grant. But we are motivated by the potential of a robust AMM like Balancer on a high performing network (@Algorand).
— Reach (@reachlang) April 6, 2021
Algorandへの拡大によって、ユーザーは今後、ASA(Algorand Standard Asset)基準のアセットを発行し、Algorand上で資金プールを立ち上げることも可能になるという。
一方、BalancerはV2版に向けて開発を進める。V2ではプールの資本効率やガス効率の向上、アセットマネージメントの機能導入が目指される。正式ローンチは本来の計画では3月と設定されていたが、4月に延期されたようだ。