はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

リップル社の大学ブロックチェーン研究イニシアチブ、3校が新たに参加

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

UBRIに3つの大学が加入

米リップル社の大学ブロックチェーン研究イニシアチブ(UBRI)に、南アフリカ共和国のケープタウン大学、アラブ首長国連邦のニューヨーク大学アブダビ校、アイスランドのレイキャビク大学が新たに参加したことが分かった。

UBRIとは、リップル社と世界のトップ大学とのパートナーシップで、ブロックチェーン、暗号資産(仮想通貨)、デジタル決済における学術研究や技術開発、イノベーションを推進する組織だ。

2018年に立ち上げられており、リップル社は大学パートナーに財政面・技術面でリソースを提供、研究および技術プロジェクトで教職員・学生と協力している。

リップル社によると、35を超える大学パートナーが参加しており、3校もそこに加わることになる。日本からは東京大学や京都大学も参加中だ。

3大学で行われるプロジェクト内容

ケーブタウン大学

ケープタウン大学は、アフリカを拠点とする最初のパートナーとしてUBRIに加入、フィンテック分野で修士と博士のカリキュラムを提供することになる。「フィンテックと仮想通貨」コースの一環として、決済プロトコルやブロックチェーン技術を教育。このコースは、UBRI既存パートナーのオックスフォード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)と協力して開発されたものだという。

また、経済学部の学生は中央銀行のデジタル通貨(CBDC)について、相互運用性、金融包摂、安全なデジタルIDなどの問題を探索する。

フィンテックコースを担当するケープタウン大学のCo-Pierre Georg准教授は、送金セクターが大きいアフリカでは決済インフラの見直しや改善が重要課題で、リップル社からの助成金は「金融サービスセクターに革新をもたらす技能を育成する上で役立つ」とコメントした。

ニューヨーク大学アブダビ校

ニューヨーク大学アブダビ校は、アラブ首長国連邦における最初のUBRIパートナー校となる。

同校の社会科学分野の学生には「フィンテックイノベーション:金融、テクノロジー、規制」、「仮想通貨経済学」など、デジタル資産の新しい使用例を研究するコースが提供される。

ニューヨーク大学アブダビ校は「startAD」というベンチャー企業育成事業の拠点ともなっており、リップル社は「startADによって開発されたCorporate Sprint Accelerator プログラムに参加できることが楽しみだ」とも述べている。

このプログラムはstartADが主催し、スタートアップ企業にトレーニングとコネクションを提供するものだ。startAD事業は、アブダビ政府所有の会社Tamkeenが支援しており、2016年に地域の起業家教育とイノベーションのために開始された。学生やスタートアップ企業を、組織間協力や新製品開発などの面で支援している。

startADの運営ディレクターで、アブダビ校の起業カリキュラムも担当するRamesh Jagannathan氏は次のように語った。

ブロックチェーンは、今後数十年で経済発展を推進するデジタル化の土台となる。世界のブロックチェーン・分散型台帳の市場規模は、2020年から2027年にかけて62.7%増加すると予測されている。

当校とstartADは、政府のイニシアチブやリップル社のUBRIなどから刺激を受けて、新しいテクノロジーの研究と現実社会での応用を積極的に行いたい。

レイキャビク大学

さらに、アイスランドのレイキャビク大学では、UBRIとの提携と資金提供のもとで、ブロックチェーンを使用した新しい垂直市場(一般に、金融・保険など、ある業種に特化した市場のこと)とフィンテックアプリケーションに関する研究が進められる。

レイキャビク大学のGisli Hjalmtysson技術学部長は「リップル社の国際ネットワークとプラットフォームを使用することで、学術研究を業界や実際の環境と結び付けるという試みが強化される」とコメントした。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/10 火曜日
17:45
ポール・アトキンスSEC新委員長が米国のイノベーション奨励姿勢を鮮明に 
米証券取引委員会のポール・アトキンス委員長は、ワシントンDCで開催された仮想通貨円卓会議において、分散型金融(DeFi)活動の根幹には、経済的自由や私有財産権、イノベーションといった米国の価値観が存在すると強調。SEC職員に対し、DeFiに適合する規制改正の検討を指示したことを明らかにした。
17:39
イーサリアム投資商品、7週連続で資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、先週におけるデジタル資産の投資商品への資金流入はイーサリアムが最も多かったことを報告。一方、ビットコインの投資商品からは純流出した。
17:37
Aptos、大阪・関西万博で記念スタンプラリー開始 メールアドレスのみでWeb3体験が可能
大阪・関西万博のデジタルウォレットが27万アカウント突破。Aptosが6月9日よりWeb3体験型スタンプラリーを開始。エンタメとゲームの2フェーズで展開し、日本市場への本格参入を加速。
15:35
SBI、米Circle社IPOで5000万ドル出資
SBIホールディングスとSBI新生銀行が、NYSE上場のステーブルコイン大手Circle社に総額5000万ドルを戦略投資。世界最大級のUSDC発行企業との提携で日本の金融エコシステム統合を加速。株価は初日に倍増の83ドルで終了。
12:35
DeFiを後押しするブロックチェーン規制確実性法、米CLARITY法案の一部に
米下院議員らがブロックチェーン規制確実性法をCLARITY法案の一部に組み込んだ。DeFi開発者などが不当な送金事業者登録を求められることを防ぐ法案である。
12:11
ビットコイン過去最高値に接近、上場企業の大量保有も相次ぎ供給不足のシグナルも
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)が上昇。前日比+3.76%の1BTC=109,700ドルとなり、一時11万ドル台を回復した。 5月22日に記録…
09:56
マイクロストラテジーが1045BTC買い増し ビットコイン保有総額9.3兆円に
米マイクロストラテジーが仮想通貨ビットコインを約160億円相当買い増し、保有総額が9.3兆円に達した。欧州ブロックチェーングループも大規模資金調達でBTC取得を拡大する。
08:58
国内衣料上場企業ANAP、ビットコイン事業を開始
衣料販売の国内上場企業ANAPは、同社連結子会社が仮想通貨ビットコインの事業を開始すると発表。今後の戦略や計画に加えて、ビットコイン建ての増資も公表した。
08:46
ビットコイン11万ドル回復、SEC委員長アトキンズ氏の発言で市場急騰|仮想NISHI
X-Bank仮想NISHIアナリストのマーケットレポート。ビットコインが24時間で約70万円上昇し、2週間ぶりに11万ドルを回復。SEC新委員長アトキンズ氏の「自己保管権」擁護発言が好材料。オプション最大建玉14万ドルで市場は強気継続。
06/09 月曜日
16:02
リップル社がJETRO支援の「Web3 Salon」と連携、日本のスタートアップ育成へ
リップル社が日本のWeb3スタートアップ支援を強化。JETRO支援の「Web3 Salon」と提携し、XRPL上のプロジェクトに最大20万ドルを助成する新施策を開始する。
15:30
金融庁、AMM実証実験を支援へ
金融庁は6月6日、FinTech実証実験ハブ第10号案件として、DeFi研究会による実証実験の支援を決定。SBI VCトレード、大和証券グループ、3メガ信託等9社が参加し、KYC・AML対応のAMM機能を検証。
14:58
リミックスポイント、約10億円でビットコイン追加購入
リミックスポイントが6月6日に10億6250万円でビットコイン71.5BTCを追加購入。ビットコインを含む保有暗号資産の時価総額は138億円、評価益19.3億円に。累計1000BTC保有を目指す。
13:45
『優勝賞金は1ビットコイン』 ネットフリックス番組「House of Streams」
マルタで制作されたリアリティ番組「House of Streams」では、8人の人気Twitchストリーマーが共同生活を送る中、1ビットコインをかけて競う。出演者と視聴者とのリアルタイムな交流により、番組の内容も影響を受ける画期的な内容となっている。
11:25
神谷議員、米国のビットコイン準備金政策紹介 税制改正も要望
参政党の神谷代表が国会質疑で米国のビットコイン準備金政策を紹介した。また、仮想通貨税制改革を要望し、二重課税問題を指摘している。
11:00
Injectiveが「目的特化型ブロックチェーン」の成功例とされる理由|Four Pillars
汎用ブロックチェーンから目的特化型への移行が加速する中、「金融向けに構築されたブロックチェーン」Injectiveが注目を集めている。BlackRock BUIDLファンドのトークン化、2024年選挙先物市場、Mercuryoとの決済統合など、金融特化インフラを活用した実践的ユースケースを詳細分析。豊富なブロックスペース時代における差別化戦略の成功モデルを解説する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧