はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

渦中のトルコ仮想通貨取引所、2020年より不審な外部送金か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Thodexが外部へビットコイン送金

出口詐欺の疑いで捜査が行われているトルコの暗号資産(仮想通貨)取引所Thodexが、2020年より外部へ不審な送金を行っていたことが指摘されている。

イスラエル国防省とも契約を結ぶブロックチェーン分析企業ホワイトストリーム(Whitestream)によると、2020年8月から2021年2月の間に、合計5,000ビットコイン(BTC)がThodexのウォレットから、仮想通貨取引所Krakenに送られていたという。

また、送金量は、2020年10月から急激に減少していた。ホワイトストリームは一連の資金移動について「Thodexは外部へ資金持ち出しを行っていたようにみえる」とコメント。さらに、この送金額は今回の事件で影響を受けた顧客資産の額とも近いという。

当初この事件に関わる弁護士は、取引所には顧客資金が少なくとも20億ドル(約2200億円)あったと推定していたが、トルコのSüleyman Soylu内務大臣が後にこれを否定。現在までに逮捕された関係者への尋問と会計情報によると、預けられていた顧客資金は約1億800万ドル(約118億円)と見積もられるとした。

DecryptによるとホワイトストリームのCEO・共同創設者Itsik Levy氏も、これはThodexがKrakenに送金していたとみられる推定1億2,500万ドルとも近い数字だと認めている。Thodexが2020年より、顧客資金を着服してKrakenに送金していた疑いが浮上した格好だ。

Levy氏によると、Thodexによって管理される一連のビットコインウォレットから送信されたビットコインは、そこからまた別の一連のアドレスを経由した後に大多数がKrakenに着金していたという。

事件の経緯

Thodexは4月21日にサービスを突然停止、顧客は資金を引き出すことも自分のアカウントにアクセスすることもできなくなり、ソーシャルメディア上で詐欺の可能性があると指摘されていた。これを受けてトルコ当局が捜査を開始、Soylu内務大臣によると、これまでに事件に関連して約77人が逮捕されている。

また、アルバニアに逃亡したThodexのFaruk Fatih Özer CEOの国際指名手配が行われており、Soylu内務大臣は先週、アルバニアの内務大臣と話し合った。Soylu大臣は、両国の協議は継続しており、捜査チームがアルバニアとその近隣諸国に派遣されたと述べる。Özer CEOは現在「情報システム、銀行、または信用機関をツールとして利用した詐欺、犯罪組織設立」などの容疑で捜索中だ。

なお、CoinMarketCapによると、最後に取引が行われた日のThodexにおける24時間取引量は、5億3,800万ドル(約590億円)に達していた。

仮想通貨決済を禁じるトルコ

トルコではThodexに続いて、別の取引所Vebitcoinも財政状態の悪化を理由に操業停止を発表。警察は、lker Baş CEOと他3人の従業員を逮捕していた。

トルコは、仮想通貨を商品やサービスなどの決済に使うことを4月30日より禁止。一方で仮想通貨の保有などを全面的に禁止することはなく、取引所に資本要件を求めるなど規制を強化していく方針のようだ。

関連混乱続くトルコ、仮想通貨取引所の「健全な運営」目指し法整備か

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/13 土曜日
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
11:55
ブラジル金融大手イタウ、3%のビットコイン配分を推奨
ブラジルの金融機関イタウがポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分するよう推奨した。米国のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーも最大4%の配分を提案している。
11:20
ファントムウォレットが予測市場機能を導入、カルシと提携
主要仮想通貨ウォレットのファントムが予測市場プラットフォームのカルシと提携し、ウォレット内で政治、スポーツ、文化イベントの契約を可能にする新機能を発表した。
10:25
Pyth Network、トークンの買い戻しメカニズム「PYTH Reserve」を導入
分散型オラクルPyth Networkが、収益の一部で仮想通貨PYTHを毎月買い戻す新メカニズムを導入する。DAOの資金残高の3分の1程度を購入に充てる予定だ。
09:20
テザー、イタリアサッカー名門ユベントス買収を提案
ステーブルコイン発行企業テザーがサッカークラブのユベントス買収を提案した。エクソール保有の65.4%株式を現金取得後、残る株式も公開買付けし、10億ユーロの投資を準備している。
08:30
テザー、自社株のトークン化や買い戻しを検討か
仮想通貨ステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、自社の株式の流動性を確保するためにトークン化や自社株買いなどの手段を検討していることが報じられた。検討の背景が明らかになっている。
07:40
ソラナDEX大手ジュピター、7つの大型アップグレード発表 オンチェーン金融強化へ
ソラナ上のDEXアグリゲーター「ジュピター」がレンディングのオープンソース化、ステーブルコインジュプUSDローンチ、トークン検証システムVRFD拡張など7つの包括的アップグレードを発表した。
07:05
バンガード幹部がビットコインを投機的収集品と指摘、仮想通貨ETF取引解禁も慎重な姿勢
バンガードの責任者ジョン・アメリクス氏がビットコインを人気玩具ラブブに例え投機的資産と指摘。同社は仮想通貨ETF取引を解禁したが、独自商品提供や投資助言は行わない方針を維持。
06:35
ソラナ「ファイアダンサー」がメインネット稼働開始、100万TPS目指す
ソラナの新しいバリデータ・クライアント「ファイアダンサー」が3年間の開発を経てついにメインネット稼働を実現。1秒あたり100万トランザクションの処理を目指している
06:10
米ムーディーズがステーブルコイン格付けフレームワークを提案、準備資産評価へ
米大手格付け会社ムーディーズがステーブルコインを評価するための新たなフレームワークを提案した。ステーブルコインを裏付ける準備資産プールの各適格資産タイプを評価し、信用力に基づいて格付けを付与。
05:45
リップルやサークルなど5社、米連邦信託銀行免許の条件付き承認を取得
米通貨監督庁がリップル、サークル、ビットゴー、フィデリティ・デジタル・アセッツ、パクソスの5社に連邦認可信託銀行免許の条件付き承認を付与した。ステーブルコイン発行企業を連邦規制監督下に置く重要な一歩となる。
12/12 金曜日
16:19
ソラナ公式が「XRP登場」を発表 wXRPが同日ローンチ
ソラナ公式が12日、XRP統合を発表。ヘックス・トラストもwXRPのソラナローンチを同日発表し、1億ドル超のTVLを確保。レイヤーゼロ技術を活用したクロスチェーン機能で、ソラナDeFiでのXRP利用が実現へ。
15:10
Animoca Brands Japan、ビットコイン分散型金融「Solv Protocol」とMOU締結
アニモカジャパンはSolv ProtocolとMOUを締結し、企業のビットコイン保有・運用を支援するDAT領域で協力を拡大。BTCFi活用による財務戦略の高度化を目指す。
14:57
米CFTC、ポリマーケットなど4社にデータ規制で柔軟対応
米CFTCが予測市場運営4社にノーアクションレターを発行し、特定の記録保管要件を免除。業界全体の取引高は2025年1-10月で279億ドル(約4兆2000億円)に達し、急成長が続いている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧