はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

EOS:メインネット未実装にも関わらず1ヶ月半で約4倍に高騰、BCHを猛追

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

EOSの急成長
わずか1ヶ月半で約4倍まで急騰したEOSの価値が約1.8兆円まで到達、時価総額4位のビットコインキャッシュを猛追しています。「DPoS」のコンセンサスアルゴリズムを機能させた高速トランザクションなどが注目を集めるものの、メインネット未実装段階であるため懐疑的な見方もあります。
過大評価との指摘も
一方でEOSは、DPoSアルゴリズムなど注目すべき点がいくつかあるものの、未だメインネットが構築されていない仮想通貨としては過大評価されているという指摘も相次いでいます。

最近の仮想通貨市場では、わずか1ヶ月半で約4倍まで高騰したEOSに注目が集まっています。

出典:BITFINEX(EOSチャート)

現時点で「メインネット」が実装されていないプロジェクトにも関わらず急騰を続けており、2017年にテスラ社CEOのイーロン・マスク氏が携わるロケット打ち上げベンチャーとして暴騰した「SpaceX」をも超す勢いを見せています。

仮想通貨において投機的側面がトレンドとなっていますが、EOSの本質的な価値は現在の時価総額からはほど遠いのでは、という指摘もあります。

EOSの価格を押し上げる要因

大半の仮想通貨と同じように、誇大広告や投機的行動は必要不可欠なものとなっており、特にアルトコインと呼ばれる通貨に顕著に現れています。

ビットコインは、人々が望むように機能するため、未だ仮想通貨トップの地位を保っています。

完璧な解決策を提供している訳ではありませんが、9年間もの実績を備えているのです。しかし、その魅力とは対照的に、ビットコインも険しい道のりを歩んできました。

2017年2月以前、ビットコインは時価総額170億ドル(約1.8兆円)未満でした。

現在の仮想通貨市場規模からすると信じがたいことでですが、その大台に達するまで長い歳月がかかったのです。

一方でEOSは、わずか一年足らずで時価総額1.8兆円規模に達しています。力強さを感じると共に、実用性が追い付いておらず非現実的であるとも言えるでしょう。

価格上昇要因としては、4月15日時点にEOSホルダーを対象としたeosDACトークンのAirdrop(エアドロップ)に対応したことも影響していると考えられます。

ただし、”通貨の成熟性”という観点から見ると、時価総額ランキング上位に顔を揃える、ビットコインや、イーサリアム、ライトコイン、リップルには及びません。

CoinPostの関連記事

仮想通貨時価総額ランキングTOP50|将来性と最新ニュースを徹底解説
ビットコイン、リップル、モナコインなど仮想通貨(暗号通貨)の「仮想通貨時価総額ランキングTOP50」です。通貨の特徴などポイント解説、前週比の相場変動まで一覧表で掲載。最新の海外ニュースや2017年仮想通貨ランキングもあるので、将来性の確認や参考投資情報としてお役立て下さい。

EOSにおける現時点での最大の進展は、テストネットの立ち上げです。

このことが”大きな布石”となったことは間違いないですが、あくまでテスト環境であり、それ以上でもそれ以下でもありません。

現段階では、外部と繋がるEOSネットワークは存在しておらず、テストネットが満足いく水準に達するまで、メインネットは構築されないものと思われます。

順調に進めば、致命的なバグが発見されない限り、そう遠くないうちにメインネットは実現に漕ぎ着けるでしょう。

EOSの本質的な価値は

大半の仮想通貨同様、EOSは「投資したい」と思わせるだけの価値を持ちあわせています。

これは、マーケットメーカーやマーケットテイカー(買い手や売り手)によって決められる需給に基づいており、自由でオープンな市場であると言えるでしょう。

仮にユーザーが18ドル(約1900円)以上の資金を、実用性のない商品における関連トークンに支払うとしても、彼らの自由なのです。

「正しい・正しくない」に関わらず、そのプロジェクトの投機的側面について、人々が疑問視し始めるのは自然な流れであると言えるでしょう。

EOSのプロジェクトに興味深い点が複数あることは、間違いありません。

おそらく、より良いスケーラビリティを持ち、消費者の利便性に焦点を当てようとしているように見受けられ、「DPoS(Delegated Proof of Stake)アルゴリズム」も注目すべきポイントです。

ただし、現時点ではテストネット以外での使用はできず、EOSのユースケースやLiveアプリケーションについては、不足していると言わざるを得ません。

多くの投資家は、EOSの中央集権的な側面も見落としていると考えられます。

大半のハイテク企業より悪い状況ではありませんが、それでもブロック生成者は21人しか存在しておらず、一定の懸念が残る状況だと言えるでしょう。

ブロックチェーンとスマートコントラクトにおける競争の激化は望むべき事ですが、少なくともEOSの「メインネット」が公開されるまでは、時価総額の急騰が”誇張と期待”を完全に織り込んでいる状態に陥っているのではないかと思われます。

EOS is Valued Higher Than SpaceX Despite Not Launching Mainnet

Apr 30, 2018 by JP BUNTINX

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧