はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

約1000億円を運用する仮想通貨ステーキング企業、シンガポール上場企業が買収へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

大手ステーキング企業Moonstakeを買収

シンガポール証券取引所に上場するブロックチェーン・エンジニアリング企業OIO Holdings(以下、OIO)が、暗号資産(仮想通貨)ステーキング企業Moonstakeの買収を発表した。今後、OIOはブロックチェーン金融サービスを拡大していく意向だという。

Moonstakeは2020年にアジア最大のステーキングプールを構築するために設立され、ケイマン諸島とシンガポールに本拠を置いている。現在、カルダノ(ADA)、ポルカドット(DOT)、テゾス(XTZ)、オントロジー(ONT)、アイオーエストークン(IOST)など、国内上場銘柄を含めた様々な仮想通貨のステーキングを提供中だ。

OIOの公式発表によると、Moonstakeのステーキング資産は2021年5月31日時点で9億ドル(約985億円)を超え、急速に成長中。現在アジア地域で2位のステーキング事業者だという。

OIOは新規株式発行により、Moonstakeを100%取得した。今後OIOは、Moonstakeがユーザーのステークされた資産に対して請求している約0.3%~0.5%の手数料を得ることができるようになる。

OIOのブロックチェーン事業子会社OIO Singapore Pte LtdのCEO、Rudy Lim氏は「仮想通貨投資家はステーキングを含めた様々な投資機会を提供する単一のプラットフォームを切望している」として次のように続けた。

手数料ベースのモデルは、当社の現在のブロックチェーン事業に加えて、収益見通しのよい部門を提供してくれる。今後、OIOは、ブロックチェーン分野での経験とネットワークを活用して、Moonstakeのユーザー数とステーキング資産を増やし、ユーザーが単一のプラットフォームを介してアクセスできるサービスを増やしていくことで、当社グループの経常的な収益につなげていきたい。

PoSトークンの魅力

またLim氏はステーキングの人気は、マイニングによるPoW(プルーフ・オブ・ワーク)からPoS(プルーフ・オブ・ステーク)へと移行する仮想通貨があることで高まっているともコメント。PoSの魅力について次のように説明した。

PoSは、ステーキングの過程で新しいブロックを生成して検証するため、専用のマイニングハードウェアに頼らずに新しいブロックを生成することが可能だ。

PoSはPoWと比較してエネルギー効率が高く、消費電力や演算コストなどの問題を改善することが期待されている。

また、コインをロックして(預けて)いる仮想通貨保有者は、ステーキングに参加することで一定の報酬を得ることができる。今回の買収により、OIOは新たなビジネスモデルにステーキングを加え、ブロックチェーン事業の拡大に向けて大きな一歩を踏み出した。

OIOとMoonstakeは、1月よりMoonstakeの取得に向けた交渉を開始していた。

出典:OIO Holdings

上図は、2020年から2021年にかけてMoonstakeのプール上でステーキングされた仮想通貨の米ドル相当総額である。

Moonstakeは多数銘柄の仮想通貨を取り扱うステーキング機能付きウォレットを開発し、急速にユーザーを獲得してきた。2020年8月のサービス開始から、わずか2ヶ月でステーキング総額が50億円に到達。前述の通り、現在のステーキング資産は900億円を超えている。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/14 水曜日
10:45
ビットコインとイーサリアム、異なる強気の動き リサーチ会社が価格動向を分析
K33リサーチとQCPキャピタルの分析によると、ビットコインは100,000ドルを超え、健全な上昇を見せている。米中関税合意を背景に、BTCとETHは安定化を図りながらも新たな動きを見せ始めている模様。
10:20
VanEck、RWAトークン化ファンドを開始 イーサリアムなどに対応
資産運用大手ヴァンエックは、同社初のRWAトークン化ファンド「VBILL」をローンチ。イーサリアム、ソラナ、アバランチ、BNBチェーンのブロックチェーンに対応する。
07:55
XRPの価格動向 バイナンス先物データに見る強気の兆しとは、アナリスト分析
アナリストBorisVestの分析によると、XRPはバイナンスで売り圧力が吸収され、強気シグナルが点灯。OI(建玉)の上昇と共に、価格上昇の可能性が高まる模様だ。
07:15
ビットコインの「実現価格」が示す強気相場継続のシグナル、Cryptoquantアナリスト分析
Crypto Daの分析によると、仮想通貨ビットコインの「実現価格」が上昇を続けており、強気市場が続くことを示唆。マイクロストラテジーや機関投資家のBTC購入が価格上昇を牽引。
07:05
タイ政府、デジタル投資トークン「G-Token」発行へ
タイのピチャイ財務相は、デジタル投資トークン「G-Token」の発行計画を発表。発行規模は200億円であることや仮想通貨ではないことなどが明らかになっている。
06:10
米SEC、ソラナ・ライトコイン現物ETFの判断を延期
SECがグレースケールのソラナ・ライトコイン現物ETFの判断を延期。ブラックロックのビットコインETFにおける「現物償還方式」導入の是非も引き続き審査へ。
05:55
ビットコイン準備金法案など2件に拒否権 ボラティリティ懸念で、アリゾナ州知事
アリゾナ州のホブズ知事がビットコイン準備金や州機関による仮想通貨決済法案を拒否。唯一署名したのは仮想通貨ATMの詐欺対策強化法。全米でビットコイン投資への慎重姿勢が広がる中、アリゾナも追随。
05:40
テザー社が約680億円相当のビットコイン購入、『21キャピタル』合併に向けた戦略的取得
テザーが約4812BTC(680億円相当)を取得。買収合意に基づきキャンター・エクイティ・パートナーズとの合併に活用。Strike創業者が率いる『21キャピタル』はビットコイン特化企業として始動へ。
05:30
ロンドン資産運用会社がイーサリアムを大量購入、過去一週間で700億円相当分取得
ロンドン拠点のAbraxas Capitalが、過去6日間で約21万ETHを取得。AaveからUSDTを借入しBinanceに入金。ペクトラ・アップグレードを契機にETH価格は急上昇。
05/13 火曜日
17:09
ビットバンク、コスモス(ATOM)取扱開始、手数料無料キャンペーン実施
ビットバンクがコスモス(ATOM)の取扱いを開始。6月12日までメイカー・テイカー共に手数料0%のキャンペーン実施中。現物取引、販売所、貸出の3サービスに対応、「貸して増やす」なら年率最大5%の運用も可能だ。
14:15
韓国大統領選、仮想通貨現物ETF導入公約で実現性高まる
6月の韓国大統領選で与党「国民の力」党と野党「共に民主党」の両候補が仮想通貨現物ETF承認を公約した。人口の約30%が仮想通貨取引を行う韓国で、各党が若年層を含む仮想通貨投資家にアピールしている。
13:45
米SECのアトキンス新委員長、仮想通貨規制改革を明言
米SECのアトキンス新委員長が仮想通貨円卓会議で、旧体制下の「場当たり的」政策を批判し、仮想通貨規制の改革方針を発表した。発行・保管・取引の3分野で具体策を示している。
13:18
ビットコインのデフレ化加速か、セイラーのストラテジー社のBTC買い占めが影響
ストラテジー社のビットコイン購入ペースが市場に与える影響をクリプトクオントのCEOが分析。供給不足とデフレ圧力が強まり、BTCの価格安定化に向けた新たな力が働いている。
12:18
市場予想上回る米中関税引き下げ合意で「リスク選好」強まる 機関投資家の資金流入は4週連続増
トランプ政権の米中関税合意で市場の不確実性が緩和し、日米株式市場では株価が大きく上昇した。ビットコイン(BTC)は10万ドル台維持した。仮想通貨ETFへの資金流入4週連続増加で年初来67億ドルまで到達した。
12:00
ザ・グラフ(GRT)とは?将来性・買い方|Web3時代の検索インフラ
プロジェクトがGRTを選ぶ ブロックチェーンの取引量は日々うなぎ登り── NFT、DeFi、ゲーム、DAO……あらゆる Web3 アプリが生み出すオンチェーンデータは、もはや個…

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧