はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

電気自動車で仮想通貨マイニング可能になる近未来、カナダのメーカーが世界初の機能実装へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

電気自動車でマイニング

カナダの軽量電気自動車(LEV)メーカー、デイマック(Daymak)は6月1日、2023年発売予定のLEV「Spiritus」に、暗号資産(仮想通貨)インフラ「Daymak Nebula」が搭載され、駐車時に様々な仮想通貨のマイニングが可能になると発表した。

「Daymak Spiritusは、駐車中にドージコインからビットコインまで、仮想通貨をマイニングする世界初の電気自動車となる」──Daymak

また、同社はSpiritusの先行予約にあたり、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、カルダノ(ADA)、ドージコイン(DOGE)を含む複数の仮想通貨で支払いを受け付ける。

一方、いち早くビットコイン決済の受け入れで注目されたEVメーカーのテスラは先月、決済停止を表明した経緯がある。

関連:ビットコイン急落 テスラ社のBTC決済中止受け

ブロックチェーンノードとなるLEV

Daymakは、現在特許出願中の「Daymak Nebula」技術をユーザーインターフェース(UI)に統合することで、「Spiritus全車がブロックチェーンのノードとなる」とアピールしている。

Daymak Nebulaプラットフォームは、NebulaマイナーとNebulaウォレットという二つの要素で構成される。

  • Nebulaマイナー:GPU標準装備により、駐車中(同社開発のワイヤレス充電パッド上、プラグインや太陽光充電時)にマイニングが可能
  • Nebulaウォレット:マイニング収益の回収、保管に加え、送受金や取引、さらにステーキングなどへの対応も可能なソリューション

ブロックチェーン革命の中で

Daymakは、2002年にカナダのトロントで創業されたLEVのパイオニア。同社の電動モビリティ「DAYMAK AVVENIRE」シリーズには、LEVのSpritusだけではなく、電動アシスト自転車や電動スクーター、究極には「空を飛ぶ電気自動車」(2025年発売予定)までラインアップされ、2022年から生産予定となっている。

現在プロトタイプが完成しているSpritusのデザインはユニークで、フロント二輪、リア一輪の二人乗りの三輪仕様だ。廉価版の「Deluxe」は200万円台から、世界最速を目指す上位モデルの「Ultimate」は1,600万円台から購入可能となる。

出典:Daymak

同社の創業者で社長のAldo Baiocchi氏は、仮想通貨の未来に対し、非常に肯定的な見方をしているようだ。

「現在の仮想通貨の流れは、Spritusが発売される2023年には、ブロックチェーン革命の真っ只中にいることを明示している」、と主張する。「誰もが仮想通貨で支払いをする未来」を想定して、自動車の開発を行っているとBaiocchi氏は述べ、「Daymak Spiritusは車以上のものだ」と付け加えた。

具体的には、高速料金や駐車料金、またドライブスルーでの注文など、その場で仮想通貨で直接決済する未来図を描いているようだ。同じプラットフォームで請求書の支払いや銀行取引も仮想通貨を介して可能となり、「無限のユースケース」が考えられるとしている。

さらに、仮想通貨統合の一環として、様々な取引所と協力して、車両のリース料金支払いも仮想通貨で行えるよう取り組んでいるとBaiocchi氏は述べた。

先行予約状況

Daymak社は5月11日時点で、AVVENIREシリーズに2億5000万ドル(約274億円)相当の先行予約が入っていると発表。3月に予約キャンペーンを開始後、Spiritusは30日で予約目標台数の4,000台に達成したという。

予約状況は同社のサイトからリアルイムで見ることが可能。現在、Deluxeに3,984台、Ultimateに363台の先行予約が入っており、合計4,347台となっている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/16 火曜日
18:08
米SEC委員長が警告、「仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れ」
SEC委員長が仮想通貨タスクフォース円卓会議で、過度な規制により仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れがあると警告。国家安全保障とプライバシー保護のバランスを強調し、トランプ政権の方針と一致する姿勢を示した。
17:22
ナスダック、23時間取引体制を提案 仮想通貨取引モデルが影響か
ナスダックが1日23時間の株式取引体制を米SECに提案。仮想通貨の24時間取引が投資家の期待を変化させたことを背景に、2026年後半の導入を目指す。NYSEも22時間取引の承認を取得済み。
16:15
ペイパル、SparkでPYUSD貯蓄商品をローンチ 年利4.25%
ペイパルがSparkと提携し、年利4.25%のPYUSD貯蓄商品を開始。10億ドルの預金目標を掲げ、Paxosの連邦免許取得により規制面での優位性も確保。
15:27
中国で仮想通貨マイニング施設が大規模停止か 当局が2週間前に警告
中国新疆で仮想通貨マイニング施設の大規模停止が報じられた。ビットコインのハッシュレートが急落し、40万台のマシンが停止したとの推定も。2021年の全国取り締まり後、地下で復活していたマイニング活動に再び規制の動きか。
13:30
2025年ブロックチェーン人気ランキング、XRP初のトップ10入り=CoinGecko
CoinGeckoが2025年ブロックチェーン人気ランキングを発表した。ソラナが2年連続トップとなるも関心度は12ポイント減少した。XRPレジャーが初のトップ10入りを果たし、SuiとBNB Chainのシェアが大幅に拡大した。
13:00
Visa、銀行向けステーブルコイン事業支援を開始
決済大手Visaが「ステーブルコイン・アドバイザリー・プラクティス」を立ち上げた。銀行や企業のステーブルコイン戦略構築を支援する。
11:07
トランプ関連のアメリカン・ビットコイン、1000BTCを追加購入
トランプ関連のアメリカン・ビットコインが12月に1000BTC以上を追加購入。上場企業上位100社の保有総額は108万BTC超に達し、企業のビットコイン財務戦略が加速。
11:05
SBIとスターテイル、信託型円建てステーブルコイン共同開発へ
SBIホールディングスとStartale Groupが日本の金融規制に準拠した円建てステーブルコインの共同開発でMOUを締結。信託型3号電子決済手段として2026年度1Qのローンチを目指す。
10:20
仮想通貨「市場構造法案」採決は2026年に先送り
米上院銀行委員会がビットコインなど仮想通貨の市場構造を定める「市場構造法案」の採決を来年に先送りした。超党派による協議が継続中だ。
10:05
仮想通貨投資商品、先週は約1340億円の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約1,340億円の純流入だったと報告。ビットコインなどの原資産別のデータも公開している。
09:59
ビットコインのアクティブアドレスが1年ぶりの低水準に、マイナー収益圧迫
ビットコインのアクティブアドレスが66万件と1年ぶりの低水準に落ち込み、マイナー収益も減少。Glassnodeによると、ETF承認後に取引がオンチェーンからETF経由にシフトしており、手数料の低迷が続けば長期的なネットワークセキュリティに懸念が生じる可能性がある。
09:35
メタマスクがビットコイン対応を追加、法定通貨での購入や送金が可能に
イーサリアム最大級のウォレット、メタマスクがビットコインのネイティブサポートを発表した。法定通貨での購入、ネットワーク送金、他の仮想通貨との交換機能が利用できるようになった。
08:30
ビットワイズ、ハイパーリキッドETFの修正届出書を提出 
ビットワイズが16日、ハイパーリキッドETFの修正登録届出書を提出し、ティッカーシンボルと運用手数料を設定した。ブルームバーグのアナリストは、通常こうした動きは上場が近いことを示すと指摘。
08:05
ビットコイン一時80万円下落、米規制先送りと雇用統計前で市場に警戒感広がる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは直近24時間で一時約80万円下落した。米上院で市場構造法案の審議が2026年へ先送りされることが決定されたことに加え、米雇用統計が16日に発表されることを受け、投資家の警戒感が高まったことが主な下落要因である。
07:50
トランプ大統領のFRB議長候補、仮想通貨支持派ハセット氏に反対の声=CNBC
CNBCによると、FRB議長候補として有力視されていたケビン・ハセット氏に対し、トランプ大統領に近い高官らから反対の声が出ている。トランプ氏は13日、ケビン・ウォーシュ元FRB理事が候補リストのトップに浮上したと述べた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧