はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

韓国の銀行、仮想通貨取引所との提携見直しへ=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨取引所との提携関係を見直し

韓国の新たな暗号資産(仮想通貨)取引所ライセンス制度に関連して、銀行が現在、取引所とのパートナーシップの見直しを行っている。銀行と提携できない仮想通貨取引所が閉鎖に追い込まれる可能性も浮上しているところだ。地元メディアYonhap News Agencyが報道した。

韓国では、仮想通貨取引所にマネロン対策を義務付け、当局に事業登録する法令が施行されており、既存事業者は今年の9月24日までに韓国金融委員会(FSC)に属する金融情報分析院(FIU)にライセンス登録する必要がある。

関連:韓国、マネロン対策の仮想通貨取引所ライセンス制度を開始=報道

FSC

公正な金融取引の慣行を確立し、金融需要者の保護を目的とした韓国の国家行政機関。Financial Service Commission(金融委員会)の略。韓国国内のICO(仮想通貨の新規公開)を全面禁止するなど仮想通貨業界にも影響力を行使している。

▶️仮想通貨用語集

認可を受けるために取引所は、銀行と提携してユーザーの実名口座を開設しなければいけない。登録後、取引所は当局の定期的な監視の対象になる。提携する銀行も監視の対象となり、顧客身元確認(KYC)やマネーロンダリング防止(AML)の手順を実行しているかどうか監督される仕組みだ。

韓国では、これまで実名口座が義務付けられていなかった状況で、現時点で銀行とのパートナーシップを確立している仮想通貨取引所は、Bithumb、Upbit、Coinone、Korbitの4つのみである。

Yonhap News Agencyによると、Kバンク、NH農協銀行、新韓銀行は現在、この4つの取引所について、マネーロンダリングのリスク評価を行っているところだという。

銀行はまず、取引所の要件について査定する。例えば、適切な認証を受けているか、関連法に違反していないか、ユーザーごとに取引を分類管理しているか、また過去の履歴などを確認する。

こうした書面による必須要件のチェックが完了すると、次の段階としてマネーロンダリングのリスクや内部統制の適切性について項目別に点数が付けられていく見込みだ。その後に銀行は仮想通貨取引所との契約を更新するかどうか、最終的に判断することになる。

苦境に立たされる中小取引所

銀行とのパートナーシップをめぐっては、特に先に言及した4つの大手取引所(Bithumb、Upbit、Coinone、Korbit)以外の、まだ提携銀行を持たない取引所が苦境に立たされているようだ。実名口座について銀行に相談をしようとしても、銀行がなかなか会ってくれない状況があるという。

ある取引所の関係者は、Yonhap News Agencyに「大手の商業銀行はすでに仮想通貨取引所との提携を行わないことを決めており、契約が困難になっている。いくつかの地方銀行に連絡を取ろうとしているところだ」と語った。

The Korea Timesによると、金融委員会(FSC)は銀行に対して、顧客身元確認手続きを遵守していない取引所へのサービスは拒否し、疑わしい取引を当局に報告することを求めている。

一方銀行業界からは、関連する責任を負わされることを懸念する声も上がっているところだ。仮に、ある仮想通貨取引所で金融犯罪が発生し、被害にあった投資家が「銀行によって評価されていた取引所だから信頼した」と主張した場合、銀行の責任が問われる可能性もある。

このために業界団体である韓国銀行連盟は、一定の条件のもとで、銀行が金融犯罪について責任を免除されるルールを議論しており、このルールを金融委員会に提案する方針だ。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/24 水曜日
17:57
2025年の調整局面 過去サイクルの「仮想通貨の冬」との違いは?
2025年後半、仮想通貨市場は調整局面を迎えている。しかし過去2度の「冬」とは決定的に異なることがある。トランプ政権の支援、ETF普及、規制整備が同時進行。従来の4年サイクルが崩れる可能性も。2026年の市場展望を専門家の見解とともに解説する。
16:51
ガーナで仮想通貨取引が合法化、2024年取引高は4700億円規模
アフリカのガーナ議会が仮想資産サービスプロバイダー法案を可決し、約300万人が利用する仮想通貨取引を正式に合法化。中央銀行がライセンス発行・監督を担当し、2024年の取引高は4,700億円規模。個人の取引を保護しつつ、事業者には厳格な規制を適用する新たな枠組みを解説。
14:17
ビットコインとイーサリアムに資金集中 仮想通貨市場は年末調整局面へ=Wintermute分析
大手マーケットメーカーWintermuteの分析によると、仮想通貨市場ではビットコインとイーサリアムへの資金集中が加速。機関投資家は夏以降一貫して買い圧力を維持し、個人投資家もアルトコインから主要通貨へローテーションを開始している。
13:25
取引所クリプトドットコム、スポーツ予測市場でトレーダー募集 利益相反の懸念も
仮想通貨取引所クリプトドットコムがスポーツ予測市場のトレーダーを募集している。流動性提供を担当する職務内容だが、利益相反に当たるとの議論も浮上している。
10:20
ブラックロック、ビットコインETFを「今年の3つの投資テーマ」に選出
最大手資産運用会社ブラックロックが、仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」を2025年の上位3つの投資テーマに選出した。米国債などと並ぶ投資先として位置づけている。
09:46
コインベースがベース経由でSOL入出金に対応
コインベース取引所が23日、ベースネットワーク経由でのSOL入出金機能を開始。チェーンリンクとの協力により、外部ブリッジを使わずソラナとベース間の直接送金が可能に。ただし日本を含む一部地域では利用制限あり。
09:45
IMF「エルサルバドルのBTCプロジェクトに関する議論は継続中」
IMFは、エルサルバドルに関する職員の報告を公開。報告は40カ月間の中期融資制度のレビューに関する内容で、同国の仮想通貨ビットコインのプロジェクトにも言及している。
08:30
米Amplify ETFs、ステーブルコインとトークン化特化の新ETFを上場
米Amplify ETFsがステーブルコイン技術とトークン化技術に投資する2つの新ETFを発表した。ステーブルコイン市場は2030年に3兆7000億ドル、トークン化資産は3兆6000億ドルへの成長が見込まれている。
07:20
ロシア中銀、適格投資家以外の仮想通貨購入の認可を政府に提案
ロシア中銀は、仮想通貨規制のコンセプトを考案して政府に対して法改正の提案を行ったと発表。提案の内容や今後の計画を説明している。
06:55
ソラナ特化型ウペクシ社、シェルフ登録で柔軟な資金調達体制を構築
米上場のソラナ特化型企業ウペクシが米SECにシェルフ登録届出書を提出し、未使用のエクイティラインを解約する計画を発表した。資本調達の効率性向上とコスト削減を目指す動きとなる。
06:20
ビットコイン、金・銀と乖離し上昇に遅れ 大口売り圧力が要因に
仮想通貨ビットコインは金や銀と異なり最高値から30%下落したまま推移。8月以降ナスダックとの相関が乖離し、大口プレイヤーからの売り圧力が上昇を阻んでいると分析された。
05:35
米アリゾナ州、仮想通貨免税法案を提出
米国アリゾナ州で仮想通貨を州税から免除する法案が提出された。連邦レベルでは200ドル未満のステーブルコイン取引を非課税とする超党派法案の草案が発表された。
12/23 火曜日
18:30
CircleのStableFXとは?外国為替をステーブルコインで効率化する戦略を読み解く
1日1,400兆円超のFX市場に、Circle社がステーブルコインで挑む。StableFXの仕組み・強み・日本円ステーブルコインJPYC採択の背景まで、戦略を読み解きます。
18:16
ビットコイン、インフレ調整後の購買力ベースでは10万ドル突破せず=Galaxy分析
ギャラクシー・デジタルの研究者がインフレ調整後、ビットコインは「真の10万ドル」に未達と指摘。しかし日本の投資家は円安効果により米国投資家を大きく上回る実質リターンを獲得。円キャリートレードの典型例を分析。
18:00
edgeX(エッジエックス)とは?エアドロップ情報・使い方を解説
edgeX(エッジエックス)は累計取引高5,900億ドル超の永久先物DEX。独自トークンの発行やエアドロップも予定されています。本記事では特徴や使い方、流動性提供の方法、手数料・リスクまでわかりやすく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧