CoinPostで今最も読まれています

イラン当局、複数の仮想通貨マイニング企業にライセンス付与=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マイニング事業にライセンスを多数発行

イランの産業鉱山貿易省がマイニング企業に関するデータを発表、イラン当局が新たに30の暗号資産(仮想通貨)マイニング企業に運営ライセンスを発行していたことが分かった。また多くのマイニング事業について設立許可も発行している。イランのメディアFinancial Tribuneが報道した。

6月22日には、イランの警察当局が、違法に運用されていた7,000台のマイニングマシンを押収したことが報じられたばかりだが、イランはマイニング産業自体を否定するものではないようだ。

マイニング

マイニングとは、ビットコインなどPoW通貨の取引を検証・承認する「採掘」行動のこと。

▶️仮想通貨用語集

首都テヘランの東にあるセムナーン州で最も多く、6件の事業が承認を受けていた。イラン北部のアルボルズ州が4件で二番目に多く、マザンダラーン州、東アーザルバーイジャーン州、ザンジャーン州も続いている。テヘランでも、認可されたマイニングファームが1件存在していた。

また、イランはマイニング事業の設立許可も多数発行していることが確認された。

仮想通貨マイニング事業に対して、2,579件の設立許可が出されている。事業の場所として多かった地域は、産業的中心地の一つであるイラン北西部のザンジャーン州で、305件のライセンスを発行済。その他ライセンス数の多かった地域としては、南部のファールス州が262件、アゼルバイジャンと国境を接する西アーザルバーイジャーン州が247件だ。

様々な地域に渡って、仮想通貨マイニング事業が承認されていることが分かる。

国家戦略としてのマイニング

イランは2年前に合法的活動として仮想通貨マイニングを承認し、ライセンス制度を導入した。

背景には、イランでは米国からの経済制裁により、外貨準備不足が深刻化していること、インフレーションが拡大していることもある。

イラン政府は、4月に銀行などが物資を輸入するさいに、その代金を仮想通貨で支払うことを認める法律を施行した。外貨不足を補うために仮想通貨を貿易資金として利用する方針の一環だ。

イランのロウハニ大統領は2020年に中央銀行や各省庁にマイニング産業に特化した国家戦略の策定を命じており、国として仮想通貨マイニングに力をいれている。

電力不足の問題に直面

しかし、イランは電力不足の問題にも直面している。

今年5月にイラン当局は、マイニング施設が多大な電力を消費しているとして、ライセンス取得済の仮想通貨事業について電力供給を一時停止すると発表。気温が高い季節に入ったことにより、電力需要がピークを迎え、テヘランで連日大規模な停電が起こっていたことも背景だ。

政府の推定によると、これらの認可済マイニング施設は、毎日約300メガワットの電力を使用しているという。国営電力会社Tavanirは、イランの電力不足は5,000メガワットに達すると見積もった。イランは、9月22日まで仮想通貨マイニングを完全に禁止する方針である。

また違法に運営しているマイニング事業者も問題になっている。イラン当局は、毎日2,000メガワット以上が、こうした違法事業により消費されているとして、取締りを強化中だ。

過去1年間で、イランの法執行機関はテヘラン州だけで180を超える仮想通貨マイニングファームを閉鎖したと伝えられる。6月初めには、違法企業から3,000台のマイニング機器を没収。その後、ふたたび7,000台のビットコインマイニング機器が押収されており、過去最大規模の取締り事例となった。

関連イランで7,000台の仮想通貨マイニングマシンを押収事例=報道

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
18:00
2024年注目の仮想通貨10選 セクター別の主要銘柄
暗号資産(仮想通貨)市場を代表する、注目銘柄10選。ビットコイン現物ETFが承認され半減期を迎える2024年。RWAやAI銘柄などセクター毎に投資活動が活発化。年初来の騰落率を含む各種データを網羅。ソラナのミームコインやエアドロップの効果は業界全体に影響している。
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。
07:20
「半減期後にBTC価格は下落する可能性」JPモルガン
半減期後に仮想通貨ビットコインの価格は下落する可能性があると、JPモルガンのアナリストは分析。17日のレポートで分析の根拠を説明している。
06:30
バイナンス、新たな仮想通貨ローンチパッド「メガドロップ」発表
最初に選ばれたプロジェクトは仮想通貨ビットコインのステーキングプラットフォーム「BounceBit」で、168,000,000 BBトークンがMegadropを通して配布される予定だ。
06:00
コインベース、ソラナミームコイン「WIF」の永久先物提供へ
米仮想通貨取引所大手コインベース(およびインターナショナル取引所)は19日、ソラナ基盤のミームコイン「WIF」のパーペチュアル先物取引を新たに提供する予定を発表した。
04/18 木曜日
17:05
Flare Network、PFP NFT生成AIサービスの一部機能を公開
Flare Network(フレアネットワーク)はデータに特化したブロックチェーンとしてAIを強化。Atrivと提携してコードなしでNFTを生成するプラットフォームを提供。このプラットフォームは、デジタルアートの取引と集大成を容易にし、安全なクロスチェーン取引をサポートする予定。
17:00
ビットコインの新トークン標準「Runes」が注目される理由
仮想通貨 ビットコイン新たな代替トークン基準「Runes」にコミュニティの注目と期待が集まっている。ビットコイン版NFTの発行を可能にしたOrdinalsの開発者が、設計した新たなプロトコルで、ビットコインの半減期に合わせてローンチされる。
16:25
ソラナのDEX「Drift」、18万ユーザーに1億トークンのエアドロップ実施へ
ソラナのDEXプロトコル、Driftが1億トークンのエアドロップを実施予定。取引量200億ドル超のプラットフォームで、ユーザー活動に基づくトークン配布が行われる。新たな暗号資産(仮想通貨)DRIFTの詳細を解説。
15:00
コンサル大手EY、イーサリアム基盤の契約管理サービスを立ち上げ
世界四大会計事務所の一つ、アーンスト・アンド・ヤングは、ブロックチェーン技術を活用した企業契約管理ソリューション「EY OpsChain Contract Manager」の立ち上げを発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧