TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

サイバー攻撃の身代金をビットコイン払いした米大手石油パイプライン企業、ガソリンスタンド経営者から訴訟される

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

コロニアル・パイプラインに訴訟続く

米最大手石油パイプライン企業「コロニアル・パイプライン」が、今年5月に受けたランサムウェア攻撃に関連し、「セキュリティ面で過失があった」として新たに起訴されていることが分かった。原告は燃料供給停止により、営業停止を余儀なくされたガソリンスタンド経営者である。

ランサムウェア

ハッキングを仕掛けたうえで、元の状態に戻すことを引き換えに金銭を要求するマルウェアのこと。「身代金要求型マルウェア」とも呼ばれる。感染すると、他人の重要文書や写真ファイルを勝手に暗号化したり、PCをロックして使用を制限した上で、金銭を要求してくる。

▶️仮想通貨用語集

コロニアル・パイプラインは主に米ニューヨーク州など、東海岸に燃料を供給している会社だが、ハッキングにより一時石油の運輸が停止され、地域で燃料が不足する事態に発展していた。

その後米司法省は、同社が身代金として支払った75BTC(当時約5.5億円)の大半をとり戻すことができたと発表した。

関連「ビットコイン身代金の大半回収に成功」米パイプラインのサイバー攻撃事件──米司法省

ガソリンスタンドを代表して起訴

現在は、ガソリンスタンド経営者Eddie Darwich氏が、コロニアル・パイプラインを相手取って訴訟を起こしている。ワシントンポストによると、同氏は、燃料の供給停止のために一カ月以上も営業できなかったという。

Darwich氏側は、提出した訴状で次のように述べている。

5日間にわたるパイプラインの停止により、地域では燃料が不足し、11,000軒以上のガソリンスタンドが影響を受けた。自動車などのガソリン価格が高騰し、コンビニエンスストアの売上も大幅に減少した。原告は、ランサムウェア攻撃によって悪影響を受けた11,000軒以上のガソリンスタンドを代表して本訴訟を起こす。

また、セキュリティ措置を怠っていたとも指摘している。

被告(コロニアル・パイプライン)は、ランサムウェア攻撃からの保護を含め、パイプラインの重要なインフラと燃料の供給を守るための適切な措置を取る義務を有していた。被告はそれを行っておらず、ランサムウェア攻撃を受ける結果となった。

コロニアル・パイプラインに対しては、5月にも訴訟が起こされている。ガソリン価格の上昇により経済的ダメージを受けたとして、一般消費者に対する損害賠償を求めるものだ。

対策進めるバイデン政権

米国ではコロニアル・パイプラインの事件以外にも、ランサムウェア攻撃が相次いでおり、バイデン政権も対策を進めているところだ。

7月に入ってから、米国下院の小委員会ではランサムウェアに対する公聴会も開催された。規制に準拠しない仮想通貨取引所が、犯罪で得られた資金の流通に使われているとして対策の必要性を指摘する声も挙がっている。

関連仮想通貨の犯罪利用を抑止するには? 米議会で議論

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
06:40
トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
06:20
マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。
11/20 水曜日
17:03
韓国の仮想通貨課税、2025年1月から導入見込み
韓国政府が2025年初頭から実施予定の仮想通貨課税について解説。免税限度額を250万ウォンから5000万ウォンへ大幅引き上げで、年間利益560万円未満は非課税に。取得価格不明時の代替計算方法導入など、投資家に配慮した新制度の詳細を紹介。11月下旬の法案可決を目指す。
14:00
BONK急騰、アップビットでウォンペア提供開始
韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。
13:57
Ledger Stax・Flex完全ガイド|仮想通貨の高性能ハードウェアウォレットを徹底比較
10周年を迎えたLedgerの次世代ハードウェアウォレット「Stax」と「Flex」を詳しく解説。大画面タッチパネル搭載の最新モデルの特徴から、定番のNanoシリーズとの違いまで完全網羅。セキュリティと使いやすさを兼ね備えたウォレットの全貌を紹介しています。
13:20
マイクロストラテジー会長、マイクロソフト株主総会でビットコイン投資を提案へ
米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー会長が、マイクロソフト株主総会で3分間のビットコイン投資プレゼンを実施すると発表。ビットコイン投資は株主にとっても、株価を左右する重要な議題であり、総会で議論されるべきだと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧