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1inch財団、ガス代の払い戻しで24億円相当のトークンをユーザー分配へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ユーザーのガス代分を補償へ

DeFiプロトコル、1inchの財団は28日、ガバナンストークンである1INCHをユーザーに分配する計画を発表した。分配枠は計1000万トークンで、時価約24億円に相当する。

この計画は、ユーザーがDEX(分散型取引所)で取引する際に支払うガス代を補償することが目的となっており、コミュニティメンバーによって提案された。

1inchが主要サービスとして提供しているDEXアグリゲーターは、複数の取引所から最も良い条件の価格を見つけ出すことを特徴としている。

1INCHをステーキングするユーザーが対象に

対象となるのは、一定以上の1INCHをステーキングしているユーザーで、例えば100 1INCHであれば支払ったガス代の25%が払い戻しされる。

ガス代が100%払い戻しされるのは100,000 1INCH以上をステーキングしているユーザーとなる。

そのほか分配を受けるための条件としては、取引をする際にスリッページの許容度を1%に、ガス代のオプションを高速(Fast)に設定することだという。

スリッページ

為替などの取引実施時に提示する注文レートと約定レートの間に乖離が生じること。

▶️仮想通貨用語集

また、分配は初回の9月1日以降、毎月行われ、1000万トークンが無くなるまで実施されるとしている。

ユーザーを呼び込むために手数料を無料にするといった施策は、中央集権型の取引所でも一般的な手法だ。独自の取引所トークンを持つ取引所では、トークンの保有量によって手数料を減額する制度を設けている場合もある。

1inch側としては、100%払い戻し対象になるような大口取引ユーザーを呼び込むことで取引量の増加に繋がれば、プロジェクトが乱立するDeFi業界において、さらなる存在感をアピールできる可能性がある。

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