ペイパル、2021年第2四半期の決算報告
米決済大手PayPal(ペイパル)が2021年第2四半期の決算を発表した。同社が暗号資産(仮想通貨)取引をサービスに取り入れてから、今年の2Qで3期目となる。
ペイパルは、62.4億ドル(約6,850億円)の純収益を報告した。昨年同期と比べて+17%になる。また、第2四半期もユーザー数の伸びは堅調で、1,140万の新規アクティブアカウントを記録、アクティブアカウントの総数は4億300万に達した。
2Qに処理した決済の総額は3,110億ドル(約34兆円)で、前年同期比で+36%の伸びを示している。
仮想通貨事業の拡大
さらに、ペイパル傘下の大手送金アプリであるVenmoは、約580億ドル(約6兆円)の決済を処理し、58%の成長を遂げた。ペイパルは「仮想通貨の購入、販売、保管がVenmoユーザーの間で普及した」と述べている。
Venmoは、4月より仮想通貨売買への対応を開始している。ユーザーは、Venmo残高や、アカウントに紐付けられた銀行口座、デビットカードを使用して、最低1ドルから仮想通貨を購入可能だ。
その他仮想通貨関連では、仮想通貨カストディ企業Curvを取得したことについても言及。「仮想通貨・デジタル資産を取り扱う当社の取り組みを加速・拡大する」と説明している。
ペイパルのDan Schulman CEOは「第2四半期も引き続き好調な業績を達成した」として次のようにコメントした。
当社のプラットフォームは現在、4億300万のアクティブアカウントをサポートしており、プラットフォーム上の年間決済総額は約1兆2,500億ドル(約137兆円)に達している。ペイパルが、新興のデジタル経済において必要不可欠なサービスへと進化していることは明らかだ。