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ビットコイン市場におけるレバレッジファンドのポジション動向を分析 ショートポジションの減少要因は 寄稿:元プロップトレーダー「つきらいん」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

レバレッジファンドのポジション動向は

CFTC(Commodity Futures Trading Commission:米商品先物取引委員会)が毎週米国時間金曜日引け後に発表する建玉明細報告では、火曜日末時点の建玉状況をCFTCが定めた投資主体カテゴリー毎に発表されています。

投資主体の中でも 「Leveraged Funds」(以下、LF)のポジション動向が注目されており、BTC市場におけるLFのポジション動向を年初来で見てみます。

BTC分析

21/4/6時点で2万5000BTCあったLFのショートポジションは徐々に減少し、7/20には1万BTC割れ目前まで低下しました。

一方、総取組高(全カテゴリーの売建玉と買建玉の合計)は、年初に6万BTCあったものが4/6に5万BTC、6/25日のMSQ後には3万6000BTCにまで減少した後、7/20には4万5000BTCまで回復しています。

これによって、総取組高に対するLFのネットショートポジションの比率は、年初から4月まで40%超で推移していたものが7/20には、約22%にまで低下しました。LFのショートポジションが減少した主な要因には、市場の過度な投機熱が落ち着いたことが挙げられます。

BTC価格が下がったことでショートポジションを買い戻したということ以外に、先物価格が現物価格を大幅に上回る「コンタンゴ」の状態が解消されたことで、現物買い先物売りの裁定ポジションを解消していることが推測されます。

興味深いのは、6月のMSQ後LFのグロスのロングポジションが7500BTCほど増加した結果、取組高が増える一方でLFのネットショートが減少した点です。LFのポジション動向にさらに変化が見られるか、今後も注目したいところです。

参考:CFTC

LF以外の投資主体動向も今後の注目点です。

BTCの先物市場では、LFのポジション量が他カテゴリーと比較して顕著に大きい状況ですが、GOLDやE-MINI S&P500の先物では他カテゴリーのポジション量がLFと同等か上回る水準にあり、多様な参加者によって流動性が提供されています。

BTCにおいても、投資銀行や運用会社がBTC先物を利用した金融商品を提供していった場合、「Dealer」や「Asset Manager」というカテゴリーのポジションが積みあがってくることが予想されます。そのほか、現在オフショアで行われているデリバティブの一部または大部分がCMEをカバー先とした相対に移行する可能性も考えられ、その場合「Dealer」のポジションに反映されていくと思います。

寄稿者:つきらいん
先物(金、原油)の元プロップトレーダー。現在は日本の限界集落に居住し、年間330日農業に従事する専業農家。 現在のリサーチテーマは「ブロックチェーン技術と暗号通貨が、既存の社会経済の仕組みと金融市場をどのように変容させていくか」。趣味はウクレレとリサーチ。
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