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DeFiで過去最大規模ハッキング被害もビットコイン市場動じず、NFT関連銘柄AXSが前日比+56%と高騰

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン相場と金融マーケット

11日の暗号資産(仮想通貨)市場。 ビットコイン価格は、前日比-0.67%の502万円(45,420ドル)とやや反落した。

4月25日の安値47,000ドル付近が上値抵抗線となっており、200日移動平均線(45,115ドル)上で推移する。ここ数週間の上昇率を考えれば、日柄調整があってもおかしくはない局面と言える。

日本時間10日21時半頃には、DeFi(分散型金融)プロジェクトの「Poly Network」から660億円相当の仮想通貨が不正流出したことが判明。一時急落したが、相場の反応は限定的だ。

被害額こそ過去最大規模であったものの、市場参加者に耐性が出来つつあること、各国の強い規制と高度なセキュリティコストのもとに整備されてきた大手中央集権取引所(Centralized Exchange)発端の事件・事故ではなく発展途上のDeFi・スマートコントラクトの脆弱性が突かれたハッキングであったこと、不正流出した仮想通貨(USDT)に対するブラックリストなどの包囲網が迅速に対応されたこと、犯行声明で「金銭が主目的ではないこと」が明かされたことなどが、直ちに大きな”売り圧力”に繋がるとの観測を後退させた。

詳細:660億円相当の仮想通貨が不正流出か DeFiで過去最大規模の被害額に

オンチェーンデータ分析

ブロックチェーン分析企業Glassnodeのデータで、実現利益と損失の差を測定する「NUPL(NetUnrealized ProfitLoss)によれば、閾値の0.5を再び上回り、強気相場の継続を示唆している。

0を超える値は、実現利益が実現損失よりも高いことを示しており、BTCネットワーク全体で利益が出ていることを示すものだ。

オンチェーンアナリストLex Moskovski(@mskvsk)氏は、上向きの動きで緑色が点灯したのは「20年10月」以来だと指摘。中期的な上昇が見込めるとの見立てを示した。

Glassnode:赤(降伏) オレンジ(希望と恐怖) 黄(楽観と不安) 緑(信念と否定) 青(陶酔と強欲)

個別銘柄の動向

個別銘柄では、Axie Infinity(AXS)の急騰が目立った。

Messari

前日比+57%を記録し、過去最高値を更新して70ドル台に達するなど騰勢を強めている。7月20日から7月27日の間に+280%高騰していたが、しばらく揉み合った後さらに続伸した。

Token Terminalのデータによると、7月20日までの1ヶ月間で1億200万ドルの収益を叩き出した。これは、すべてのDeFiプロトコルを組み合わせたものを上回る数値だ。

Axie Infinity専用に生み出されたサイドチェーン「Ronin」の導入により、トランザクション手数料(ガス料金)の大幅削減、取引速度向上を実現したほか、新規プレーヤーのオンボーディングプロセスを簡略化により、ブロックチェーンに疎い海外層の取り込みに成功したとされる。

Axie Infinityの「play-to-earn」モデルでは、ゲームのプレイとエコシステムの成長に費やした時間と労力に対して、ゲーム内通貨の「SLP(SmoothLovePotion)」が付与されるが、このSLPはすでに、バイナンスやFTXなどの大手取引所で取引・売買可能となっている。

特にフィリピン、インドネシア、ブラジルなどの新興国では、一定量以上の日々のゲームプレイで得られる平均月額1,200ドル(約15万円)は最低賃金の5倍以上になるとされ、生活費を稼ぐことを目的にプレイヤーが急増しているとみられる。一方でアセット価格の上昇に伴い、手持ちのモンスターを揃えゲームを一通り遊ぶ際にかかる平均的な初期投資コストは、0.3ETH(約10万円)まで値上がりするなど参入障壁も上がっているという。

そのような現状を踏まえ、8月5日には、大手デリバティブ取引所FTXがAxie Infinityのゲームユーザーに対する支援内容を発表。反響を呼んだ。

関連:FTX、ブロックチェーンゲーム「Axie Infinity」のプレイヤー支援へ

AXS急騰の余波を受け、NFTゲームの関連銘柄が循環物色された。

「クリプト・キティーズ」や「NBA Top Shot」で有名なDapperLabsが開発するNFT特化型ブロックチェーンのFlow(FLOW)が前日比+12.9%の24.7ドルとなったほか、スクウェア・エニックスなどが出資し、コインチェックNFTで提携するイーサリアム上に構築されたメタバース(仮想空間)ゲームのThe Sandbox(SAND)が、前日比10.9%の0.7ドルまで上昇した。

また、カルダノネットワークの基軸通貨であり、Coinmarketcap(CMC)時価総額5位のカルダノ(ADA)が、前日比+15.7%の1.7ドルまで上昇した。 創設者のチャールズ・ホスキンソン氏がアロンゾ・ハードフォークについて言及したことなどが材料視された。

7日時点で、5月にローンチされたテストネットがブルー、ホワイトの後、「パープル」まで進んだことを明かしていた。この後は最終テストを経て、メインネットのローンチに進むことになる。

関連:カルダノ(ADA)、次回アップグレード「アロンゾ」のテストネットが順調

3日には、国内大手取引所ビットポイントで、8月下旬を目処にカルダノ(ADA)を取り扱い開始することが発表されている。

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