WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

670億円相当の仮想通貨が不正流出か DeFiで過去最大規模の被害額に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

DeFiの巨額不正流出か

異なるブロックチェーンの相互運用を実現するプロジェクト「Poly Network」は、およそ6.11億ドル(約670億円)相当の暗号資産(仮想通貨)が不正流出した可能性があることを報告した。

すでに攻撃者のアドレスを特定して、マイナーや仮想通貨取引所に資産を凍結するように依頼している。暫定的な調査によると、Poly Networkのスマートコントラクトの脆弱性が悪用されたことが原因だと説明。DAIやUNI、WBTCなどDeFi(分散型金融)銘柄が多く含まれた今回の6億ドル超の盗難は、DeFi史上最大規模になると見られる。

Poly Networkは、種類に関わらず、複数のパブリックブロックチェーンを接続できる仕組みを開発し、次世代のインターネットのインフラを構築することを目指しているプロジェクト。すでにビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、ネオ(NEO)、オントロジー(ONT)などのブロックチェーンに対応しているという。今回攻撃の対象になったネットワークはイーサリアム、バイナンススマートチェーン(BSC)、Polygon(MATIC)だ。

攻撃が最初に報告されたのは、日本時間10日の午後9時30分ごろ。上述した3つのネットワーク上で、Poly Networkのプロトコルが攻撃を受け、ユーザーの仮想通貨が不正に送金されたと発表し、送金先のアドレスも公開した。その際、盗難された仮想通貨を移動できないようにブラックリストに入れるようバイナンスやコインベースらに呼びかけている。

その後、午後10時過ぎに法的な措置をとることと犯人に資産を返却するように呼びかけることを報告。本日午前1時過ぎには、暫定的な調査によって、攻撃を受けた原因はスマートコントラクトの脆弱性にある可能性が高いことが分かったと発表した。

Poly Networkの発表の後は、ブラックリスト機能を持つUSDT(テザー)が資産を凍結したことを報告したり、バイナンスも対応を行なっていることを伝えるなど、現在も複数の関係者の協力を得て、対応・調査が続いている。

犯人からのメッセージ

Poly Networkの公式ツイッターアカウントでは、犯人へのメッセージを記載したツイートを固定して表示。「今回盗難した資産の額はDeFiの歴史上、最も大きい。各国の法執行機関は犯罪とみなし犯人を追跡することになる」と伝え、これ以上トランザクションを行わず、仮想通貨を返却するように呼びかけた。

今回の攻撃を行なった犯人は、盗難した資産の送金を行う際、トランザクションにメッセージを添付。そこには以下のように書かれている。

 

私が残りの草コインを移動すれば、今回の攻撃は10億ドル(約1100億円)規模になることが分かるだろう。これ以上の攻撃はしないでおいた。

 

お金にはあまり興味がないから、一部の仮想通貨を返金したり、今のままにしておこうかと考えている。

出典:Etherscan

今回の攻撃は現在も調査が継続しており、被害額もまだ流動的だが、2018年に国内の仮想通貨取引所コインチェックから不正流出した580億円を上回り、業界において過去最大規模の被害になる可能性がある。

草コインとは

草コインとは、特に時価総額が低くマイナーなアルトコインのこと。

▶️仮想通貨用語集

ハッカーが資金を返還か

ハッカーは日本時間11日12時48分に、イーサリアムのトランザクションに添付したメッセージで、資金を返還する意欲を伝えている。

出典:etherscan

追記:ほぼすべての資金を返還済み

今回の事件でハッカーは盗んだ670億円超のうち、約630億円相当の資産をPoly Network側に返還した。

残りの36億円分のUSDT(3,300万ドル)はテザー社が緊急措置としてアドレスを凍結したため、ハッカーのコントロール外になっている。

ハッカーは資金の返還について、12日にAMA(質疑応答)を行い、「資金を返すのは最初から計画にあった」、「ハッキング自体はただ単に面白いからだ」と語っていた。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/17 土曜日
06:50
ドイツ銀行、法人向け仮想通貨保管サービスを数週間以内に開始 アジア展開も
ドイツ銀行が数週間以内にドイツで、法人向けの仮想通貨保管サービスを開始し、2027年にアジアの金融拠点へ展開する計画だ。ビットコインとイーサリアムの保管から始め、ステーブルコインの出し入れ支援やトークン化預金へ段階的に広げる。
06:15
中国発老舗Coboの個人向け仮想通貨ウォレット終了へ、公開から約9年
仮想通貨の保管サービスを手がけるCoboが、個人向けウォレットアプリを12月1日に終了すると発表した。11月30日までに引き出さなかった資産には、月2%の手数料が課される。
05:55
サークル、上半期売上の約59%を提携先と取引費用に
サークルは16日、2026年上期の売上約14億ドルのうち約8.19億ドルをUSDC流通の提携先と取引費用に支払い、純利益は売上1ドルあたり約7セントだったと明らかにした。新規参入企業の主張には反論した。
05:00
2022年以来初、米国がビットコイン純輸入国に
チェイナリシスは、米国が2022年以来初めて仮想通貨ビットコインの純輸入国になったと明らかにした。1万ドル未満の小口送金は流出超、大口の送金は流入超だった。
10/16 金曜日
17:54
3メガ銀、共同発行ステーブルコインで国際決済の実証を完了
みずほ銀行・三菱UFJ銀行・三井住友銀行の3メガバンクなど5社が、共同発行する円建てステーブルコインで三菱商事の国際決済を想定した実証を実施した。信託型の発行スキームとAML対策、2026年度中の実取引に向けた設計を整理する。
17:24
ANAP、ビットコイン評価損43.7億円を計上 前期の評価益12億円から反転
ANAPホールディングスは15日、2026年8月期に保有ビットコインの評価損43億7,466万円を計上したと発表。最終損失は73億2,300万円に拡大した。前期の評価益からの反転と、期中に開示した評価損の推移をまとめる。
16:51
英上場スマーター・ウェブ、83BTCのビットコインを追加取得 保有2830BTCに
英上場のスマーター・ウェブ・カンパニーが83BTCを約520万ポンドで追加取得し、ビットコイン保有量は2,830BTCに。優先株の調達資金でコインベースからの借入を圧縮したほか、累計のBTC売却額も開示した。
15:45
リップル社、株式や金属などに連動する無期限スワップを機関向けに開始
リップル社の機関投資家向けプライムブローカー「リップルプライム」が、株式やETF、金属、為替など100超の市場を参照するRWA無期限スワップの提供を始めた。ハイパーリキッド上の先物を参照し、24時間取引できる。担保にはRLUSDも使える(法域により異なる)。
14:53
SBIら、ドル建てOUSD連合に参画 円建てJPYSCと相互運用を検討
SBIホールディングスとスターテイルが、米ドル建てステーブルコインOUSDを推進するオープンスタンダードに参画した。ビザやコインベースなど140社超が加わる枠組みで、円建てステーブルコインJPYSCとの相互運用に向けた実証実験を検討する。
14:20
グーグル、量子コンピュータ「20年の壁」に前進 必須工程でエラー40分の1に
Google Quantum AIは、量子プロセッサ「Willow」で「マジック状態の培養」を実証したと発表した。エラーを約40分の1に低減し、T状態の論理忠実度99.99%を達成。成果は科学誌Scienceに掲載された。
14:01
オープンAIの研究モデル、イーサリアムのテストネットで他者の資金を無断使用
オープンAIは15日付の報告で、社内研究モデルがイーサリアムのテストネットSepoliaで、公開シードフレーズから第三者のウォレット鍵を導出し、無断で手数料を支払っていたことを明らかにした。モデルは許可を自問しつつ実行し、最終報告でも開示しなかった。
12:30
レジャー、不正部品攻撃は流通経路狙った組織的犯行と説明 対策も公開
レジャーは、同社仮想通貨ウォレットへの不正部品混入は組織的犯罪グループによる流通段階の改ざんだったと説明。東南アジアでの販売停止や陳列禁止など対策も公表した。
11:29
バイナンスUS、最大1億ドル調達へ 評価額約10億ドル=報道
米仮想通貨取引所バイナンスUSが最大1億ドルの資金調達を模索していると、ブルームバーグが報じた。評価額は約10億ドルで、2022年調達時の45億ドルを大きく下回る。予測市場への参入や州ライセンスの回復も視野に入れる。
10:50
上場ビットコインマイナー3社の9月採掘量、2社が前月比4〜11%減
仮想通貨ビットコイン採掘企業3社が9月の実績を報告。クリーンスパークとビットフフが前月比で減少し、カナーンは横ばいだった。データセンターや排熱利用などの進捗も述べた。
09:54
MSCI新ルール決定、メタプラネットなどビットコイン保有企業の指数除外可能性高まる
米指数算出大手MSCIが非事業会社をグローバル指数の採用対象外とする新基準の導入を発表した。5つの財務比率で判定し、11月30日に発効する。ビットコイン保有企業ストラテジーやメタプラネットへの影響と判定方法を整理する。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧