CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨マイニング企業Riotが2Q決算発表、収益は前年比18倍に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Riot、前年比18倍の収益

米ナスダックに上場する暗号資産(仮想通貨)マイニング企業Riot Blockchain(以下、Riot)が2021年第2四半期(4~6月)の決算発表を行った。

2Qの総収益は、2020年同期の190万ドル(約2億円)から約18倍も成長、過去最高の3,430万ドル(約37億円)へ到達した。また、純利益は1,930万ドル(約21億円)で、1株当たり利益は0.22ドル(約24円)。2020年同期の純損失(1,060万ドル、1株当たり0.31ドルの損失)と比較して、記録的な純利益を達成している。

アナリストの事前予測は3,260万ドルの収益、1株当たり利益0.1ドルであったが、これを上回った形だ。

RiotのJason Les CEOは次のように述べている。

記録的な四半期決算を非常に喜ばしく思っている。米Whinstoneの買収に成功したことで、当社の成長見通しは大幅にリスクを回避できるようになって、将来の財務的なチャンスが非常に期待できるものとなった。

以前に発表したように、当社はWhinstoneのマイニング能力(電力供給スペック)を積極的に拡大している。この施設が、当社の継続的な成長を成功させるために必要な、重要なインフラになると見込んでいる。

Riotは4月に、米テキサス州の大規模なビットコイン(BTC)マイニング施設を取得することを発表。ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)サービスを提供する欧州企業Northern Dataと、その米国子会社Whinstoneと買収契約を結んだ形だ。

関連米上場企業Riot、米テキサス州で大規模なビットコインマイニング施設を買収

施設とマイニングマシンの数を拡大中

Riotによると、Whinstone買収により同社はホスティング(マイニングマシンの代理運用サービス)およびマイニングを行う北米最大級の企業になるという。現在は、Whinstoneにおいて400メガワット(MW)の電力容量追加に着手しており、新たに4つの建物を建設しているところだ。

同時にマイニングマシンの数も増やしている。2Qには、ビットメイン社との購入契約に基いて、9,900台のS19 Pro Antminerを受領。その後3Qに入ってから、約4,600台を設置し、Riotの現在のハッシュレートは、約2.07 EH/s(エクサハッシュ/秒)である。(1 EH/sは1秒間に100京回の計算ができる能力)

ハッシュレート

マイニングの採掘速度のこと。日本語では「採掘速度」と表現される。単位は「hash/s」。「s」は「second=秒」で、「1秒間に何回計算ができるか」を表す。マイニング機器の処理能力を表す際や仮想通貨のマイニングがどれくらいのスピードで行われるかを示す指標として用いる。

▶️仮想通貨用語集

今後も、ビットメイン社から7月に届いた2,000台のS19 Pro Antminerが施設に順次設置される予定だ。Riotは、9月初旬までに合計25,946台のAntminersを稼働させ、約83メガワットのエネルギーを利用し、推定2.6 EH/sのハッシュレートを生成できるようになると見積もった。

さらに、来年の展望も示している。仮に、2022年第4Qまでに、マイニングマシンの稼働台数を約81,146台に拡大できた場合、総ハッシュレート能力は7.71 EH/sとなり、エネルギー効率も向上が見込まれるという。

最近、米大手資産運用企業BlackRock(ブラックロック)もRiotの株を保有していることが判明。米マイニング企業MarathonとRiotの株をそれぞれ約2億ドル分ずつ保有していた。

関連資産運用最大手ブラックロック、仮想通貨採掘企業2社の株を計440億円分保有

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア