米バドワイザーもNFT市場参入
米大手ビール銘柄の「バドワイザー」が、30ETH(約1,100万円)相当のNFT(非代替性資産)を購入したことがわかった。バドワイザーのOpenSea ETHアドレスにて購入履歴が確認された。
バドワイザーは、アンハイザー・ブッシュ社が製造するビールで、世界第3位のビール生産量を誇る。今回購入が判明したのは、「イーサリアム・ネーム・サービス(ENS)」を用いた「beer.eth」だ。イーサリアム・ネーム・サービスは、ドメイン名売買のようにOpenSea上で取引されており、オリジナルの文字列をブロックチェーンアドレスとして使用することができる。
イーサリアム・ネーム・サービスとは
イーサリアム・ネーム・サービス(ENS)とは、ウォレットの公開鍵を簡略化し、人間が読むことのできる文字列にカスタマイズできるドメイン名。
以前、大手NFTマーケットプレイスOpenSeaでそれのオークションが行われ、「darkmarket.eth」といったENSは数億円で売買された事例もあった。
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NFTの購入が行われたのは13日前で、口座のプロフィール写真となっている。また、バドワイザーのビールビンをモチーフとした8ETH相当のNFTは、執筆時点から約8時間前に購入された。
これに伴い、バドワイザー公式アカウントは、ビールをモチーフとしたNFTをプロフィール画面に設定している。同作品は、Tom Sachs:Rocket Factoryが制作した「ロケット」の形のイラストとなる。
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— Budweiser (@budweiserusa) August 24, 2021
最近では、個人ではなく上場企業によるNFT購入も話題となりつつある。23日には、米決済大手Visa社が、人気NFTの『CryptoPunks#7610』を1,650万円(15万ドル)相当で購入した事例があり、本格参入の兆候として注目を集めた。