はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米SEC、テザー社調査の可能性

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

テザー社に対して調査中の可能性

米証券取引委員会(SEC)は22日、ステーブルコインUSDTを発行するテザー社についての情報開示請求を拒否したことがわかった。回答内容は、テザー社に対してSECが調査を行っている可能性があることを示唆するものだった。

この回答は、米メディアThe New RepublicのJacob Silverman記者に送付されたものである。Silverman氏は、以前よりテザー社について批判的であり、8月にSECに情報開示請求を提出。

SECが保有する文書の内、テザー社に言及した、「すべての文書、電子メール、メモ、レポート」を要求していた。SECがテザー社をどう見ているかなどを調査する目的だった模様だ。

テザー(USDT)とは

テザー社の発行する、米ドルの価値に1:1で裏付けられたステーブルコインのこと。通貨の単位は「USDT」。テザー社が発行するUSDTの量と同量のドルを同社が保有することによって価値が担保される。価値が安定しているため、バイナンスなどの大手仮想通貨取引所で基軸通貨としても利用されている。

▶️仮想通貨用語集

この結果、SECはSilverman氏に以下のように回答した。

私たちは、あなたの開示請求に該当する可能性のある記録について、公開を差し控える。法執行目的で集められた記録を正式に発表する前に開示してしまうと、法執行活動が妨げられてしまう可能性がある。

SECは一般的な方針として、調査を非公開で行うことにしている。したがって、情報公開法の規定に従い、SECは原則的に、ある対象についての調査の有無や、収集した情報を開示しない。

「ある対象についての調査の有無」も公開しないとしているため、実際にテザー社を調査しているかは定かではない。

SECは続けて、このように開示請求を拒否したからといって、「ある団体などについて法律違反があったことを示すと解釈してはならない」とも強調している。

関連テザー裁判、和解へ

委員長交代後に調査開始した可能性も

一方で、データサイエンティストのBennet Tomlin氏は、同様の件で、数か月前には違う内容の文書をSECから受け取ったと主張。

この際にSECは、「委員会内の資料を徹底的に探したが、SECがテザー社を調査した文書は見つからなかった」と回答していた。このため、Tomlin氏は新委員長が就任した後に、SECがテザー社の調査を開始しているのではないかと推測している。Tomlin氏が情報開示請求を提出したのは、Gensler委員長が就任する2月前だった。

SECのGary Gensler委員長は就任以来、何度もステーブルコインを規制する必要性を強調しており、22日にも「規制が整備されておらず、秩序がない」と指摘していた。

また、委員長はYellen米財務長官のガイダンスに従って、SECがステーブルコインに関するレポートを作成しているところだとも明かしている。

関連米SEC委員長「仮想通貨のステーブルコインはカジノチップに類似」

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/04 木曜日
10:00
スターテイルとソニーのソニューム、ステーブルコイン「USDSC」をローンチ
スターテイルとソニーのソニュームは、米ドルステーブルコインUSDSCと報酬システムSTAR Pointsのローンチを発表。ソニューム上の新時代のブロックチェーン体験を強化すると説明した。
09:45
ビットコインが1万ドル反発、イーサリアム「フサカアップデート」好感で10万ドル視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは反発の勢いを強めている。ETHの「フサカ・アップデート」を好材料とし、2日に付けた8万3,000ドル台から1万ドルの上昇を見せた。
08:55
米SECが仮想通貨含む高レバレッジETFを阻止、3倍・5倍商品の審査停止を通告
米SECが株式や仮想通貨の日次リターンを3倍・5倍に増幅するETFの審査を停止した。プロシェアーズは3倍レバレッジ仮想通貨商品を含む複数の申請を取り下げている。
08:02
アンソロピックが来年IPO検討か、評価額3000億ドル超目指す=報道
AI企業アンソロピックが早ければ来年にもIPOを検討している。マイクロソフトとエヌビディアから合計150億ドルの出資確約を得ており、オープンAIと上場を競う。
07:35
DeFi保険サービス「Firelight」、XRPのステーキング機能をローンチ
DeFiの保険サービスを開発するFirelightは、Firelight Protocolをローンチ。まずは仮想通貨XRPをステーキングできる機能を提供する。
07:00
イーサリアム「フサカ」実装完了、レイヤー2取引手数料削減
仮想通貨イーサリアムの「フサカ」アップグレードが実施された。PeerDAS技術の導入によりバリデーターの処理負担が軽減され、レイヤー2の取引速度向上と手数料削減が実現。次期アップグレード「グラムステルダム」の準備も進行中だ。
06:35
フランクリン・テンプルトンもソラナETFを上場、ステーキング報酬を付与
米大手資産運用会社フランクリン・テンプルトンがソラナETFをNYSEアーカに上場した。最大100%のステーキングで報酬を付与。コインベースが管理を担当。
06:10
ソラナスマホの独自仮想通貨「SKR」、来年1月発行予定 30%がエアドロップに
スマホ製造のソラナ・モバイルがネイティブトークンSKRを2026年1月に発行すると発表した。ローンチ時に30%がエアドロップされる。
05:45
ストラテジーがMSCI指数残留へ協議、ドル準備金確保は弱気相場への備え
ストラテジーのセイラー会長は指数プロバイダーMSCIとの協議を認めた。同社は14.4億ドルの米ドル準備金を確保しており、クリプトクアントはビットコインの長期的な下落に備えた戦術的転換と分析。
12/03 水曜日
17:03
XRP現物ETF、2週間弱で約1200億円規模に到達 仮想通貨ETF史上2番目の速さ
XRP現物ETFが上場13日で8億ドル超の流入を達成し、ビットコインETFに次ぐ史上2番目の速さを記録。ソラナETFを大きく上回るペースで、アナリストは最大1兆円超の市場規模を予測。
16:25
バイナンス(海外)、15種類の現物取引ペアを停止へ 12月5日実施
バイナンス(海外)は流動性レビューに基づき、12月5日に現物取引ペア15種を停止すると発表。停止は特定ペアのみで、対象トークンの上場廃止を意味しない。取引ボットも同時に終了予定。
15:14
ゲンスラー前SEC委員長「仮想通貨は投機的」 ビットコイン除く全トークンに警告
ゲンスラー前SEC委員長がブルームバーグのインタビューで、ビットコインを除くすべての仮想通貨を「極めて投機的」と評価。退任後も投資家保護の重要性を強調し、規制の観点からビットコインのみをコモディティとして区別する姿勢を維持している。
15:00
HashPortウォレット、Pontaポイントでステーブルコインの購入が可能に
HashPortは12月1日、HashPort WalletでPontaポイントをBase上のUSDCやcbBTCに交換できる「オンランプ」機能と、暗号資産をau PAYギフトカードに変換する「オフランプ」機能を開始した。
13:40
カルシが米CNNの公式パートナーに、予測市場のリアルタイムデータを報道に統合
米予測市場プラットフォームのカルシがCNNと提携し公式予測市場パートナーになった。カルシのリアルタイムデータがCNN番組全体に統合され、政治的・文化的イベントの確率情報を報道に活用する。ソラナ上でのトークン化予測市場も開始した。
12:45
ストラテジーCEO「米ドル準備金でビットコイン売却回避」、配当戦略を語る
米ストラテジー社CEOが今後の準備金や配当戦略を詳細に説明した。米ドル準備金で当面の配当資金を確保し、ビットコイン売却を回避する。レンディング参入の可能性も示唆した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧