フォーブスの米国長者番付、仮想通貨起業家6人が新加入 FTXのサム氏など

FTXサム氏などが長者番付にランクイン

米フォーブスは5日、米国の長者番付「フォーブス400」を発表。2021年のランキングでは、富裕な米国人400人のリストに、暗号資産(仮想通貨)事業を行う者が新たに6人加わった。

以前にもランクインしていたリップル社のクリス・ラーセン氏とあわせて、「フォーブス400」に掲載された仮想通貨関連の起業家は7人。合計で551億ドル(約6兆円)の資産を持っていると推定されている。

このうち225億ドル(約2.5兆円)は、仮想通貨デリバティブ取引所FTXの29歳のCEO、サム・バンクマン・フリード氏が保有していた。昨年から仮想通貨市場が上昇していることも、6人が新たにランクインしたことの背景にある。長者番付に新たに加わったのは、次の人々だ。

仮想通貨長者6人のプロフィール

サム・バンクマン・フリード氏

純資産225億ドル(約2.5兆円)。サム氏は、マサチューセッツ工科大学(MIT)の物理学専攻を卒業後、2019年に仮想通貨取引所FTXを設立。わずか2年間で、1日の取引量が138億ドル(約1.5兆円)に達することもある業界最大級の1つの取引プラットフォームを構築した。

FTXは7月、シリーズBで9億ドル(約1,000億円)を調達。企業の評価額は180億ドル(約2兆円)に達すると試算され、仮想通貨業界における資金調達としては、過去最高額になった。ソフトバンクグループ、コインベース、VanEck、Circle、ポール・チューダー・ジョーンズファミリーなどが出資している。

この資金調達により、サム氏の財産は、ほぼ2倍になったとされた。同氏は主に、FTXの株式と取引所トークン「FTT」の形で財産を保有している。

取引所トークンとは

取引所が独自に発行する仮想通貨を指す。代表的な例は、バイナンスが発行するバイナンスコイン(BNB)やHuobiグループのフォビトークン(HT)。ユーザーは対象の取引所で取引所トークンを所有・利用することによって、手数料が割引されたり、配当(還元)を受け取れたり、上場銘柄を選ぶ際に投票を行えるなどの特典がある。発行する取引所にとっては、資金調達や給与払いに利用できる等のメリットがある。

▶️仮想通貨用語集

ブライアン・アームストロング氏

純資産115億ドル(約1.3兆円)。4月にナスダック上場した米最大手取引所コインベースのCEO兼共同創設者。アームストロング氏は、コインベース株式の推定19%を所有している。

ウィンクルボス兄弟

純資産それぞれ43億ドル(4,800億円)。ウィンクルボス兄弟とは、双子の兄弟で、仮想通貨取引所Geminiの創業者であるキャメロン・ウィンクルボス氏とタイラー・ウィンクルボス氏のことだ。仮想通貨レンディング大手BlockFiやデジタルアートのプラットフォームNifty Gatewayなど、他のブロックチェーン企業にも出資していることで知られる。

フレッド・イーアサム氏

純資産35億ドル(約3,900億円)。コインベースの共同創設者。2017年に同社を退社し社外取締役となった。2018年に、仮想通貨に焦点を当てたベンチャーキャピタルParadigmを設立した。

ジェド・マカレブ氏

純資産30億ドル(約3,350億円)。ブロックチェーン・仮想通貨に初期から貢献してきた。仮想通貨ステラルーメン(XLM)の開発に携わるステラ財団や、リップル社の共同創設者。資金流出事件が話題になった取引所マウントゴックスも立ち上げているが、これについては事件が起こる前に売却していた。

マカレブ氏の資産のほとんどは、仮想通貨XRPから構成されているという。

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