TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

ロシア副財務大臣「仮想通貨取引の禁止予定はない」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「仮想通貨取引を禁止する予定はない」

ロシアのAlexey Moiseev財務副大臣は12日、ロシアは中国のように、国民が暗号資産(仮想通貨)を購入することを禁止する予定はないと語った。地元メディアInterfaxが報じた。

ロシアでは現在、仮想通貨を決済に使用することは禁止されているものの、売買などは禁止されていない。2020年7月に同国で制定された仮想通貨法案「デジタル金融資産関連法(On Digital Financial Assets:DFA)」により、仮想通貨取引が「合法」となった経緯がある。

関連:ロシアで仮想通貨取引が合法に、初の仮想通貨法案「DFA」成立

ただし、公務員に限っては仮想通貨保有が禁止されている。

関連:ロシア、デジタル資産関連法に基づき公務員の「仮想通貨保有」禁止へ

ロシアの立場は

Moiseev氏の発言は、中国がこれまでに複数回にわたり、仮想通貨取引を禁止する方針を打ち出してきたことを念頭に置いてのものだ。

中国では今年5月、国務院金融安定発展委員会(金融委員会)が、ビットコイン(BTC)マイニングや取引に対して大規模な取り締まりを行う方針を伝えていた。9月には中国人民銀行(PBOC)が、中国国内で中国人民元や米ドルなどの法定通貨と仮想通貨を交換したり仮想通貨自体を交換できるすべてのサービスは違法行為であり、刑事罰対象となり得るとする声明を発表している。

関連:中国中央銀行、仮想通貨マイニングと取引規制について新たな取り締まりを命じる

Moiseev氏は、ロシア国内における仮想通貨の購入や取引、および国外における仮想通貨の決済利用は許可されているが、国内での決済利用は禁じられていると述べた。仮想通貨取引を全面的に禁止した中国とは対照的な対応だ。また、Moiseev氏は次のようにロシアとしての立場を述べた。

現在の立場は、ロシアの領土内での仮想通貨決済を原則として禁止している。

例えば、決済手段として仮想通貨を採用したスウェーデンでは、多くの組織で法定通貨(クローナ)が受け入れられていないという事実に直面している。首都であるストックホルムの一部の場所では、クローナで支払うことができず、仮想通貨での決済が要求されている。

Moiseev氏は、スウェーデンの例を引き合いに出し、国内における決済手段として仮想通貨を導入することによりマネーサプライの均衡が崩れることを懸念していることを窺わせた。

同時に、民法と専門法の両方の見地から、仮想通貨・ブロックチェーンを介して送信される情報など、多くの新しい金銭的条件を定義する必要があるとしつつ、「ブロックチェーンは独自の地位を築き、平等な権利が必要な場合に使用されるだろう」と語った。

仮想通貨投資を適格投資家に限定か

前述の通り、現状ではロシア国内で仮想通貨の取引を行うことは禁止されていないが、新たな動向も見られている。

ロシア議会のAnatoly Aksakov金融市場委員長は6日、適格投資家以外の仮想通貨投資の制限を検討するべきだと述べた。

仮想通貨市場では大きな利益を得られることもあるが、大きなリスクも存在すると指摘。資金と経験を持つ適格投資家ではない一般市民をどのようにして、悪質な仮想通貨投資から守るか明確なルールを定めるべきだと主張した。

関連:ロシア議会、適格投資家以外の仮想通貨投資制限を検討

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/23 土曜日
11:30
XRP・SOLOなど高騰、トランプ新政権でリップル技術採用への期待高まる
米SECのゲンスラー委員長が2025年1月に退任することが発表され、過去4年間の厳格な仮想通貨規制からの転換期待からXRPの価格が高騰している。
10:50
米仮想通貨業界団体、トランプ新政権に5つの優先事項を提案
米ブロックチェーン協会が次期トランプ政権に仮想通貨の取り組みにおける優先事項を提案した。SEC新体制など5つの項目を掲げている。
10:20
トランプ次期米大統領、仮想通貨支持派のベセント氏を財務長官に起用する方向
ドナルド・トランプ次期米大統領が、親仮想通貨のヘッジファンド経営者のスコット・ベセント氏を財務長官に起用する方向で最終調整に入っていることが、ブルームバーグなど複数のメディアの23日の報道で明らかになった。
08:40
独保険最大手アリアンツ、マイクロストラテジー転換社債の25%取得
ドイツ最大の保険会社アリアンツが、米マイクロストラテジーが発行した26億ドル規模の2031年満期転換社債の約25%を取得した。ビットコインを間接的に保有することになった。
07:55
L1アルトコイン、米大統領選後に価格が急上昇
仮想通貨を分析するCryptoQuantは、L1アルトコインの価格が米大統領選後に上昇していると報告。この価格上昇は、現物取引の出来高を伴っていると指摘している。
06:45
米マラソン、転換社債販売で1500億円を調達 5771BTCのビットコインを取得
ビットコインをさらに買い増し 米マイニング大手のMARA Holdings(マラソン)は23日、2030年満期のゼロクーポン転換社債10億ドル(1500億円)の発行を完了し、そ…
11/22 金曜日
20:30
XRPのETF承認はどうなる?市場価格への影響を分析
トランプ次期政権下でのXRP現物ETF承認の可能性を詳しく解説。SEC委員長交代や規制緩和への期待、市場への影響を専門家の見解とともに分析。ビットコイン、イーサリアムに続く承認タイミングと価格への影響を予測します。2025年のXRP市場展望を徹底解説。
15:00
仮想通貨XDC(XDC Network)の買い方と将来性は?
ハイブリッド型ブロックチェーンを採用する仮想通貨XDCの特徴や将来性を解説。SBIとの提携や買い方、リスクについても詳しく紹介します。
13:50
米SEC敗訴、連邦地裁がディーラー規則は無効と判断 「仮想通貨業界全体にとっての勝利」
米連邦地裁がSECのディーラー規則を無効と判断し、SECの敗訴が確定した。原告の米ブロックチェーン協会CEOは、この判決は仮想通貨業界全体の勝利であると表現。ディーラー規則は分散型金融に重大な影響を与える可能性が危惧されていた。
13:10
トレードの機会損失を最小限に、メタマスクがイーサリアムガス代込みスワップを新たに導入
仮想通貨イーサリアムの主要ウォレットMetaMaskは新機能「Gas Station」の導入を発表した。ガス代不足によってスワップが中断されることを防ぐものである。
11:26
チャールズ・シュワブ次期CEO、規制緩和で仮想通貨現物取引への参入示唆
米大手ブローカー、チャールズ・シュワブの次期CEOが、規制環境の変化があれば仮想通貨現物取引へ参入すると述べた。トランプ新政権に期待する格好だ。
10:10
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」、板野友美がアンバサダー就任
タレントの板野友美氏がWeb3ゲーム「コインムスメ」のアンバサダーに就任。板野氏プロデュースのアイドルグループとのコラボユニットも結成する。
09:55
Suiブロックチェーン、稼働停止の原因や対策を公表
約2.5時間稼働を停止していた仮想通貨SUIのブロックチェーンが復旧。その後、原因や今後の対策を公表している。
08:20
マイクロストラテジー、ビットコイン追加購入のための30億ドル調達を完了
米マイクロストラテジーは21日に仮想通貨ビットコイン追加購入のための、2029年満期の無利息転換社債の募集を完了したと報告した。
07:50
金融庁、仮想通貨仲介業の新設を検討
仮想通貨のイノベーションと利用者保護の両立に向けて、金融庁が仲介業の新設を検討。この会議ではステーブルコインも議題に上がった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧