CoinPostで今最も読まれています

米議員ら、ビットコインの現物ETFも承認するようSEC委員長に要望

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインETFの質問状を送付

暗号資産(仮想通貨)擁護派の米議員であるTom Emmer氏とDarren Soto氏は3日、米証券取引委員会(SEC)のGary Gensler委員長に対し、ビットコイン(BTC)の上場投資信託(ETF)について質問状を送付した。

SECは先月、ビットコインの先物に連動したETFを承認している。両議員は「先物のETFだけ承認して、現物のETFをまだ承認していないのは、SECがこれまでビットコインETFを承認してこなかった理由と矛盾している」などと指摘。どちらのETFが良いということではなく、先物と現物のETFの違いに明確な基準がないのであれば、双方のETFを提供できるようにして、投資家に選択肢を与えるべきと論じた。

ETFとは

「Exchange Traded Fund」の略で、特定の指数と連動する投資信託のこと。非上場の投資信託と違い、株式などと同様に証券取引所で売買ができる。

▶️仮想通貨用語集

関連上場投資信託「ビットコインETF」とは|初心者向けに特徴と重要ポイントを解説

米国ではこれまで、SECがビットコインに関するETFを承認しない状況が長期に渡って継続していたため、先月にProSharesのビットコイン先物ETFが認められたことは大きな注目を集めた。その直後にはValkyrieのビットコイン先物ETFも承認され、すでに取引が開始されている。

関連ビットコイン過去最高値更新 米仮想通貨ETF動向まとめ

今回の質問状では、過去にビットコインETFを承認しなかった理由の1つとして、SECは「詐欺や価格操作への懸念」を挙げていたと指摘。Emmer氏とSoto氏は、先物ETFはビットコインの先物価格の指標に連動しているが、その指標の価格データは、約90%がコインベースやクラーケン、Bitstampにおける現物価格を参照しているとした。

その上で、SECがビットコイン先物に対して詐欺や価格操作という懸念がなくなったのであれば、先物の基盤となっている「現物価格」に連動したETFも承認すべきではないかと主張している。

先物ETFの問題点

また、両氏は先物ETFの問題点も指摘した。先物ETFは現物と価格が乖離して「プレミアム」がついたり、決済期日の迫った期近の買いポジションを決済し、より決済期日の遠い期先に新たに買いポジションを建てながら運用したりするため、手数料が高くなる可能性があると説明。現物ETFよりも価格変動が大きくなる可能性もあるとした。

関連米国初の「ビットコイン先物ETF」上場で今後の影響は|先物の元プロが解説

さらに、ゴールド(金)のETFやビットコインの未上場の投資信託を例に挙げ、現物ETFの方が効率的であることは証明されているとし、投資家も先物ETFよりも現物ETFを強く望んでいると指摘。現物ETFは直接ビットコインのパフォーマンスに連動していることからも、現物ETFと両方を承認することが、SECの責務である「投資家保護」につながるのではないかと主張している。

両氏は、「先物といったデリバティブ取引に連動したETFに懸念を持たなくなったのであれば、なぜSECは現物のETFに対しても同様に、もしくはそれ以上に安心感を持てないのか」と質問しており、返信期日は設けずに「Gensler委員長からの回答を楽しみに待っている」と書簡を結んだ。

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/23 土曜日
18:00
米コインベースが過去に欧州FTX買収を検討
米仮想通貨取引所コインベースは破綻したFTXの欧州法人を買収することを検討していた。デリバティブ商品に力を入れていることが背景とみられる。
17:10
グーグルクラウド、BigQueryにアバランチなど11のブロックチェーンを追加
Google Cloudは、ビッグクエリ公開データセットにアバランチ(AVAX)など11の仮想通貨ブロックチェーンを追加したと発表した。
07:40
イーサリアム「Dencun」、2024年に実施か
仮想通貨イーサリアムの開発者は21日に会議を開催。次期アップグレードDencunについて、実施が来年初めになる可能性が示された。テストの開始が遅れる可能性があるという。
09/22 金曜日
16:29
大手VCパラダイム「仮想通貨は新たな惑星のようなもの」 投機需要も欠かせないと見る理由
仮想通貨関連技術に特化した米大手ベンチャーキャピタルParadigmは、「火星のカジノ」と題した論説で、仮想通貨を新しい惑星に例え、投機的な投資も「移住の起動プロセスの一部」として欠かせないものだと主張した。
16:15
セガ三国志大戦IP活用のBCG「Battle of Three Kingdoms」、動画初公開
  三国志大戦のIP活用BCGのチュートリアル動画公開 セガの人気ゲーム『三国志大戦』のIPを活用し、double jump.tokyo株式会社が開発を手がける新作ブロックチェ…
14:00
米FRB「資産のトークン化」に警鐘
米FRBは、トークン化が金融安定性に及ぼす影響について詳細に調査した論文を公開した。トークン化がデジタル資産のエコシステムと伝統的な金融システムとの相互接続を促進し、伝統的な金融システムに新たなリスクをもたらす可能性があると指摘している。
13:40
「Proof of Play」、a16zなどから約50億円調達
ブロックチェーンゲーム企業「Proof of Play」はシードラウンドで約49億円を調達した。プレイヤーが世界構築に参加できるWeb3ゲームを開発していく。
12:17
ビットコイン続落、FOMC後の金融引き締め長期化懸念で日米株安進む
暗号資産(仮想通貨)相場でビットコインが続落した。FOMCにおけるFRBの2024年の金融政策見通し悪化を受け、株安が進んでいる。
12:00
10年ぶりの日銀総裁交代、植田新総裁の金融政策は
2023年4月8日に黒田前総裁が退任し、翌9日より植田新総裁が就任し新体制へ。黒田前総裁は10年間でどのような政策をとり、経済・市場環境にどのような影響を与えたのか、また植田新総裁の現時点で発表されている政策による今後の影響も解説します。
11:45
韓国釜山市がWeb3産業育成に本腰 取引所も設立へ
韓国の釜山市はブロックチェーン育成関連の計画を発表。独自メインネットやデジタル資産取引所、100億円規模の育成ファンドを立ち上げるとしている。
11:00
チューリンガムの親会社クシム、Zaif親会社と経営統合へ
Web3企業チューリンガムの親会社クシムは、カイカエクスチェンジホールディングスと経営統合することを取締役会で決議したと発表した。仮想通貨取引所Zaifの運営企業も連結対象となる予定。
08:45
バイナンス、ETHのガス代を1日で計1億円相当支払い
仮想通貨取引所バイナンスは21日に、イーサリアムのガス代を1日で合計1.2億円相当も支払ったことがわかった。バイナンスの担当者が経緯を説明している。
08:10
恐怖指数上昇 米国株続落、日銀マイナス0.1%金利維持|22日金融短観
本日米NYダウは続落。ナスダックとS&P500は6月以来の安値となった。昨日のFOMC会合では市場の予測通りに金利据え置きが発表されたが、年内1回の追加利上げの可能性が示唆された余波を受けた形だ。
05:52
欧州MiCA法施行に向けてバイナンスのステーブルコイン対応は|22日朝の重要速報まとめ
仮想通貨取引所バイナンスは来年6月までに欧州市場でステーブルコインの上場廃止を検討しているか。CZ氏は報道を否定した。
09/21 木曜日
18:00
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」がSTEPN運営と提携、GMTアイドル「ジェムティ」誕生
ブロックチェーンゲーム「コインムスメ」は、STEPN運営Find Satoshi Labとの提携により誕生した「ジェムティ(GMT)」のデザインを公開した。限定NFT200枚を抽選でプレゼントする企画も行われる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧