a16zの更なる投資
米大手ベンチャーキャピタルa16zは17日、2つのブロックチェーン関連企業に出資したことがわかった。
1つ目はSNSにおけるウェブ3ツールを開発する企業Mem Protocolで、a16zは3.5億の調達ラウンドを主導した。
Mem Protocolは今年の5月に立ち上げられた企業で、Q&Aプラットフォームにおける仮想通貨基盤の信用システムを構築。専門性を要するQ&Aプラットフォームからスパム返信や専門知識を持たないユーザーを取り除くことを目的としている。
また、Mem Protocolはイーサリアム(ETH)の仮想マシンとの互換性を持つSubstrateで構築されており、データはネットワーク参加者が自ら管理し、「データ主権」を実現させるという。
同社は現在プラットフォームの限定テストを行っており、2022年初にメインネットローンチを計画している。
プライバシーウェブも
a16zが出資した2つ目の企業はスイス発のNym Technologyで、シリーズAで約15億円の調達を主導。
また、a16zのほか、Digital Currency Group、Tayssir Capital、Huobi Ventures、HashKey、Fenbushi Capitalといった有名な投資企業も参加したという。
Nym Technologyは2018年に立ち上げられた、ブロックチェーン基盤のプライバシーウェブサービスを提供する企業だ。インターネットアクティビティに関連するデータの由来を難読化するノードにインセンティブを与える仕組みをとっている。
目的は、政府機関の監視から、個人のオンラインアクティビティにおけるプライバシーを守ることだと説明している。
また、「ゼロ知識証明」というメカニズムを活用し、特定のインターネットコンテンツにアクセスできるような「プライバシー信用サービス」も提供しているという。
a16zの仮想通貨・ブロックチェーン関連投資は勢いを増している。5日に、メタバースゲームプラットフォームMythical Gamesの170億円規模のシリーズCを主導したばかりだった。
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