はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

NFT音楽プラットフォーム「Royal」、シリーズAで63億円調達

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

数々の著名ミュージシャンが資金提供

米著名ミュージシャン3LAU(ブラウ)氏の立ち上げたNFTプラットフォーム「Royal」は22日、5,500万ドル(約63億円)の資金調達ラウンドを完了したことを報告した。

このラウンドを主導したのは米大手ベンチャーキャピタルa16zで、Coinbase VenturesやParadigmなどのファンドや企業のほか、EDMデュオのThe Chainsmokers、ヒップホップアーティストのNasやLogic、ダンスミュージックのDisclosureなど、数々の著名ミュージシャンも投資に参加している。

Royal自体も、「3LAU」名義で活躍する米国の著名EDMミュージシャン・プロデューサーJustin Blau氏が、起業家のJD Ross氏と共同で立ち上げたプラットフォームだ。

今回の資金調達は、8月に発表した1,600万ドル(約18億円)のシードラウンドに続くものとなる。Royalは、「有名アーティストから新進気鋭のアーティストまで」、数多くのアーティストがRoyalプラットフォームへの参加を希望していることから、今回調達した資金はエコシステムの成長に充てるとしている。

関連大企業の関心集める「NFT」の魅力とは|主な特徴と将来性を解説

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

▶️仮想通貨用語集

ファンがロイヤリティ収入を得ることが可能に

Royalは、ミュージシャンが楽曲のロイヤリティ(著作権)をファンに販売できるという画期的なビジネスモデルを提供している。ファンは、好きなミュージシャンから直接、楽曲の所有権をトークンの形で購入し、ロイヤリティを受け取ることが可能だ。

投資ラウンドを主導したa16zのジェネラルパートナーであるKatie Haun氏は、Royalのビジネスモデルについて、次のように説明した。

最も重要なことは、Royalがアーティストにストリーミング以外の新たな収益機会を提供することだ。ミュージシャンは、キャリアの早い段階でファンの支援を受けることができ、ファンもアーティストの活動に参加することで報酬を得ることができる。Royalは、ファンがアーティストの成功に直接参加できるという、過去には夢物語でしかなかった音楽サービスを構築している。

また、Haun氏は、アーティストとファンの関係性についても言及。これまでは、初期にアーティストを発見したファンでも、通常はそのアーティストの人気が高まるにつれてグッズやチケットが高価で入手困難になるなど、気軽に応援することが難しくなっていた。また、アーティストの方でも自分のキャリアを前進させてくれた初期ファンを知る方法がなかったが、NFTはこうした状況を変える可能性を秘めているいう。

Royalは10月、このコンセプトをテストするために、3LAUの最新シングルのストリーミング所有権の50%に相当するデジタル資産を、333個のNFTの形でファンに配布した。

このテストは成功で、これらのNFTについて二次市場で60万ドル(約7,500万円)以上の取引が行われ、現在は合計で600万ドル(約7億円)以上の価値が付いているという。

Blau氏は、Royalは8月末の開設以来、12万人以上のユーザー登録を達成しており、予想を上回る速度で成長していると話した。同時にBlau氏は、規制面の不確実さにも言及。NFTと著作権の結びつきは新しい法律分野であり、確固たるルールが確立されるまでには時間がかかるだろうとしている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/19 金曜日
12:10
米上院、トランプ氏の仮想通貨推進派2名を承認 CFTC・FDIC新委員長が就任へ
米上院は12月18日、トランプ大統領が指名したマイケル・セリグ氏をCFTC委員長に、トラビス・ヒル氏をFDIC委員長に承認した。両氏は仮想通貨推進派として知られ、デジタル資産に対するより友好的な規制環境の実現が期待されている。
11:28
米仮想通貨市場構造法案、1月に上院審議へ ホワイトハウス当局者が確認
米ホワイトハウスの仮想通貨担当官が、仮想通貨市場構造法案(クラリティ法案)の1月上院審議入りを確認。業界と伝統的金融機関が最終協議を実施、超党派の協力が成立の鍵に。
11:09
「10月の歴史的暴落の後遺症続く」ラウル・パル、仮想通貨の下落圧力は市場操作ではないと分析
グローバルマクロ投資家のラウル・パルが、10月10日に発生した仮想通貨市場の歴史的暴落について詳細を分析。市場操作の指摘は的外れであり、トランプ関税ショックとバイナンスの深刻な技術障害が重なり、数兆円規模の強制決済をもたらした大規模ロスカットに繋がったという。
10:35
SOL保有企業フォワード・インダストリーズ、株式をトークン化
仮想通貨ソラナの財務企業フォワード・インダストリーズは、自社の株式がソラナブロックチェーン上でトークン化されたことを発表。トークン化株式はDeFiで利用できるとした。
10:05
仮想通貨保有企業株、MSCI除外で約2兆円売却圧力 来年1月に判断
MSCIが仮想通貨保有企業を指数から除外する提案を検討。実施されれば39社で最大150億ドル(約2.2兆円)の強制売却が発生する可能性。業界は1,268の署名を集め強く反発。2026年1月15日に最終判断。
10:02
イーサリアム財団、「ステート肥大化」のリスクを指摘 3つの対応策提案
イーサリアム財団が、ネットワークのステート増大が続くことによる中央集権化リスクなどを警告した。この課題に対する3つの対策を提案している。
09:35
NYSEの運営会社ICEが仮想通貨企業ムーンペイに出資交渉、評価額50億ドル目指す
ニューヨーク証券取引所を運営するICEが仮想通貨決済企業ムーンペイへの出資交渉を進めていることがブルームバーグの報道で明らかになった。
08:35
JPモルガン、ステーブルコイン市場の成長予測を維持も1兆ドル規模には否定的
JPモルガンのアナリストがステーブルコイン市場は2028年までに5000億ドルから6000億ドルに達すると予測し、1兆ドル規模の予測を否定的に評価した。成長は仮想通貨市場全体と連動すると見ている。
07:55
トークン化株式xStocks、TON Walletに対応
株式のトークン化プラットフォームxStocksは、TONブロックチェーンのTON Walletに対応したことを発表。ユーザーはテレグラムからトークン化した株式やETFにアクセスできる。
07:44
JPモルガンのJPMコイン、コインベースのベースチェーンに移行
JPモルガン・チェースがデジタル預金トークンJPMコインを独自の内部ブロックチェーンからコインベースの「ベース」に移行した。機関投資家の需要に応え、24時間365日のほぼ即時決済を可能にする。
06:40
ビボパワー、韓国ファンドに4.5億XRP相当のリップル株式を調達へ
ナスダック上場のビボパワーがデジタル資産部門を通じて韓国の資産運用会社リーン・ベンチャーズ向けに3億ドル相当のリップル・ラボ株式を調達する。
06:12
台湾政府が210BTCの押収ビットコインを保有、世界10位の政府保有者に
台湾の法務部が犯罪捜査で押収した210枚以上のビットコインを保有していることを明らかにした。戦略的備蓄の検討も進んでいる。
05:55
2026年までに米国で100超の仮想通貨ETF上場を予測、ビットワイズ
米資産運用会社ビットワイズが2026年までに100本以上の仮想通貨ETFが米国で上場すると予測した。SECの一般的な上場基準公表により規制が明確化され、発行障壁が低下したことが背景にある。
05:40
ビットワイズ、スイ現物ETFをSECに申請
仮想通貨運用会社ビットワイズがスイトークンを追跡する現物ETFの登録を米SECに申請した。コインベース・カストディが保管を担当し、キャナリー・キャピタルや21シェアーズも同様のETFを申請している。
12/18 木曜日
22:21
ステーブルコイン「$U」がBNBチェーンとイーサリアムで始動
ユナイテッド・ステーブルズが新ステーブルコイン「U」をBNBチェーンとイーサリアムでローンチ。USDC、USDT、USD1で1対1裏付け。PancakeSwap等の主要DeFiプロトコルと初日から統合、AI経済向けにEIP-3009とx402をサポート予定。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧