はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

日本取引所グループが子会社設立へ ブロックチェーン活用か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

新会社を設立へ

株式会社日本取引所グループ(JPX)は25日、取締役会にて、グループの組織再編を行い「株式会社JPX総研」という子会社を設立することを決議したと発表した。

新会社設立の背景に、国内でブロックチェーンなど新しいデジタル技術を活用した市場創設の動きがみられるなど、急速に環境が変化していることを挙げた。

日本取引所グループは、東京証券取引所、東京商品取引所や大阪取引所などを運営する企業。市場利用者が安心して有価証券の取引ができるよう、「株券等有価証券の売買」「デリバティブ商品の取引を行うための市場施設の提供」など取引所金融商品市場の開設・運営に関わる事業をグループ全体で運営している。

新会社の詳細

JPXは、株式会社JPX総研を2021年12月中に設立し、2022年4月1日に事業開始を予定している。JPXの100%子会社となり、以下の事業を運営していく。

  • 金融商品市場に関係するデータ・インデックスサービス及びシステム関連サービスの提供、その他の取引所金融商品市場の開設に附帯する業務
  • 取引所金融商品市場の開設に関連する業務
  • 上記に付帯する業務

JPXは「誰もがあらゆる商品を安心かつ容易に取引できる取引所」というビジョンを掲げ、技術革新や新たなパートナーシップを活用したデータ・インデックスサービスの多様化、IT基盤作りや人材育成に取り組んできたと説明。

海外の主要取引所グループにおいてもデジタル化による事業の多角化が促進されている現状を指摘しつつ、国内でもブロックチェーンなど従来の金融・資本市場とは異なる新しいデジタル技術を活用した市場創設に向けた取り組みが行われているとした。

このような背景のもと、「取引所」とは異なる新たな文化の創出を図りながら、M&Aや高度人材活用などによる事業展開を目指してグループ体制を抜本的に強化すべく、組織再編のために新会社を設立する、と目的について明かした。

また、完全子会社間の組織再編により、グループ内のデータ・デジタル関係事業を集約していくとも説明している。

今回の新会社設立の背景として挙げた「新しいデジタル技術」であるブロックチェーンを今後活用していくのかも注目される。

JPXのブロックチェーン関連の取り組み

JPXはこれまでもブロックチェーン関連の研究・取り組みを行っていることで知られる。

2017年に証券ポストトレード業務へのブロックチェーン・分散型台帳技術の適用の検討を始め、同年、ブロックチェーン技術を活用した顧客確認(KYC)業務の実証実験を14社の金融機関とともに開始。

2020年3月には証券保管振替機構(ほふり)や野村証券、三菱UFJ銀行など19社の金融機関と共に投信信託における事務作業の効率化を図る手段としてブロックチェーン技術を活用する実証実験を行っていた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/27 木曜日
11:10
「BTCが74000ドルまで下落しても転換社債に対する価値は5.9倍」ストラテジー
ストラテジー社は、仮想通貨ビットコインの価格が同社の平均購入価格である74,000ドルまで下落しても、転換社債に対して5.9倍の資産を保有していることになると投稿。債務の安全性を強調した。
10:30
韓国最大級仮想通貨取引所Upbit、ネイバーと合併 約1.5兆円規模の株式交換で傘下に
韓国IT大手ネイバーが仮想通貨取引所Upbit運営のドゥナムを1.5兆円規模で買収。韓国国内シェア7割超のUpbitとネイバーペイを統合し総合デジタル金融エコシステムを構築。2025年6月の合併発効を目指す。
10:15
BTCマイナーのクリーンスパーク決算発表、売上高が過去最高に AIインフラを拡大中
ナスダック上場のビットコインマイナー、クリーンスパークが決算報告。過去最高の売上高を記録した。AIとビットコインの両ワークロード対応の包括的プラットフォームへ進化中だ。
09:55
ソラナ特化型ウペクシが最大35億円調達、SOL財務戦略などに利用
ナスダック上場のウペクシが普通株式とワラントの私募により最大2300万ドルを調達すると発表した。調達資金は仮想通貨ソラナ財務戦略と運転資本に充てられる予定だ。
08:45
セキュリタイズがEU取引決済システム認可を取得、アバランチで展開へ
セキュリタイズがスペイン国家証券市場委員会からEU全域での取引決済システム運営認可を取得した。同社は米国とEUの両方でライセンスを持つ唯一の企業となり、欧州システムはアバランチ上に展開される。
08:00
S&P、USDTのドルペッグ能力を最低評価に引き下げ
S&Pは、テザー社の米ドルステーブルコインUSDTに対する評価を最も低い「5」に引き下げた。仮想通貨ビットコインを準備資産として保有する割合などに触れ、判断の根拠を説明している。
07:02
大口投資家の売りが加速、ビットコイン平均入金額が1年ぶりの高水準に=クリプトクアント
クリプトクアントが報告したデータによると、ビットコイン価格が8万ドルまで下落した後、大口トレーダーによる取引所への送金が増加している。最近では9000BTCが送金され、その45%が100BTC以上の大口入金だった。
06:25
ビットワイズのドージコインETFも取引開始、グレースケールに続く
ビットワイズがドージコインETFの取引を米ニューヨーク証券取引所で開始した。管理手数料は0.34%で最初の1カ月間は資産5億ドルまで免除され、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
05:55
ビットコイン、売りは飽和領域に近づくか K33が長期的な買い場と分析
K33リサーチは仮想通貨ビットコインが過去最高値から36%下落した現在の相場を「感情主導の行き過ぎ」と分析している。現在の価格乖離が長期投資家にとって魅力的なエントリーポイントと見ている。
05:35
グレースケール、米国初でジーキャッシュETFの登録申請を提出
グレースケールが仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)を対象としたETFの登録申請を米SECに提出した。実現すればジーキャッシュに特化した初のETFとなり、同社は過去1カ月間でXRP、ドージコイン、ソラナの投資信託もETFに転換している。
11/26 水曜日
16:30
MEXC、毎月の準備金監査を導入 Hackenを独立監査人に任命
暗号資産取引所MEXCがブロックチェーンセキュリティ企業Hackenを独立監査人に任命し、毎月の準備金監査を導入。初回報告は11月末に公開予定。マークルツリー方式による検証の仕組みも解説。
15:35
ロビンフッド、予測市場向けデリバティブ取引所を新設 2026年運営開始
ロビンフッドがサスケハナと提携し、CFTC認可の先物取引所を買収。予測市場事業を強化し、2026年の独自取引所運営を目指す。市場規模は2035年までに955億ドルに達する見込み。
14:50
日本の暗号資産規制、具体的な方向性は?──金融審議会WG
金融審議会WGが暗号資産規制の報告書案を取りまとめ。資金決済法から金商法へ移管し、インサイダー取引規制や課徴金制度を新設する。銀行子会社の参入も解禁。座長は「お墨付きを与えるものではない」と強調した。
14:12
仮想通貨企業のベンチャー投資、価格上昇でも活動は低調=レポート
仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは、2025年第3四半期(Q3)の仮想通貨ベンチャーキャピタル(の現状について、市場心理は改善し活動も増加しているものの、以前の強気相場の水準には大きく及ばないと指摘した。
13:35
F・テンプルトン、ソラナETFの最終上場手続きを完了 まもなく取引開始へ
運用資産255兆円を誇るフランクリン・テンプルトンがソラナETFのForm 8-Aを提出。取引開始が目前に迫る中、既存のソラナETFは20日連続で純流入を記録し、累計858億円の資金が流入している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧