はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

中国政府、デジタル資産取引所の開設を検討か=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

北京にデジタル資産取引所の開設を検討

中国の国務院は、首都北京に、デジタル資産取引所を開設することを検討している。ブルームバーグなどが報道した。

首都での金融サービスを強化する計画の一環であり、中国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)である、デジタル人民元(e-CNY)の利用を促進する役割も担うという。

国務院は、計画中のデジタル資産取引所の詳細については発表していない。内閣は、デジタル人民元をより迅速にテストするため、大手銀行にデジタル人民元の運用体制を構築するようにも促しているところだ。

デジタル人民元(e-CNY)とは

中国の中央銀行である中国人民銀行(PBoC)が開発を進めるCBDCのこと。日本や欧米と比較して、中国はCBDCの開発が先行している。デジタル人民元の大きな利点の1つは、決済と外貨為替への変換がリアルタイムで同時に完了することだとされている。

▶️仮想通貨用語集

仮想通貨への取り締まりはさらに強化

デジタル資産取引所の詳細は明かされなかったが、中国が取り締まりを強化していることを考えると、ビットコイン(BTC)など民間の暗号資産(仮想通貨)が扱われる可能性は低い。

Wu Blockchainによると、デジタル資産は「著作権、データなど」を指すもので、仮想通貨とは全く関係ないという。

中国は、CBDCを推進する一方で仮想通貨の禁止措置を取っている。今年5月より仮想通貨マイニングファームが次々と閉鎖に追い込まれ、9月にはさらに、最高裁判所や警察など9つの国家機関と中国人民銀行が共同声明を出し、仮想通貨取引およびマイニングを全面的に禁止すると発表した。

また、先月、中国の司法当局が仮想通貨関連活動を有罪とするための法的解釈を探っていると報道されている。DeFi(分散型金融)ビジネスについても取り締まり対象となる可能性が浮上している模様だ。

関連中国、仮想通貨関連活動が有罪となる可能性 当局が司法解釈を準備

デジタル人民元にも不正リスク

当局は仮想通貨について、マネーロンダリングや不正行為のリスクを指摘していたが、デジタル人民元にもそうしたリスクが付随することが最近の事件で示唆されている。

2日にはデジタル人民元を利用した初のマネロン事件が摘発された。カンボジアとの間でデジタル人民元を利用して資金洗浄を行ったとして11人が逮捕されたものだ。また、17日にも警察になりすまして被害者のデジタル人民元口座を聞きだし、約530万円を詐取した疑いで容疑者が逮捕された。

こうした事件を受けて、中国の当局は、消費者に注意喚起を行っている。

関連中国地方当局、デジタル人民元利用の詐欺に注意喚起

当局は、デジタル人民元のプライバシー保護や偽造防止機能を改善し、今後はこのような事件を防いでいくとの姿勢を示した。

中国人民銀行のYi Gang総裁は9日、フィンランド銀行が開催したイベントに出席した際「今後、我々はより慎重にデジタル人民元の研究開発を進め、その設計と利用を改善していく」と述べている。

不正防止の他には、CBDCについて既存の決済ツールとの相互運用性を高めること、国の金融政策や金融市場に与える影響のテストも開始することに言及した。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/20 月曜日
12:04
仮想通貨マイナー株価、ビットコイン上回る上昇 AIシフト背景に
仮想通貨マイニング企業のパフォーマンスが年初来2.5倍超上昇しビットコインを上回っている。アイリスエナジーやサイファーマイニングなどAI・HPC事業への転換が株価上昇の背景だ。
10:40
中国IT大手、当局介入でステーブルコイン計画を中断=FT紙
中国政府が複数のテック大手による香港でのステーブルコイン発行計画に介入。人民銀行は民間通貨発行やデジタル人民元への影響を懸念。香港は5月に世界初の包括的規制を施行したばかり。
10:15
仮想通貨トレジャリー企業の”錬金術”時代は終焉か=10x Research見解
10x Researchが仮想通貨トレジャリー企業のNAV暴落を分析した。ストラテジーやメタプラネットなどのDATは新たなビットコイン戦略への転換を迫られていると解説している。
10/19 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコイン市場回復の鍵やリップル社の事業拡大など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、BNB、XRPなどの主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
13:55
金融庁、銀行の仮想通貨投資解禁を検討=報道
金融庁が銀行によるビットコインなど仮想通貨の投資目的での取得・保有を可能にする制度改正を検討しているようだ。銀行グループの仮想通貨交換業者登録も可能にし、個人投資家の環境整備を図る。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|バイナンスのユーザーへの救済金配布に高い関心
今週は、トランプ・ショックを受けた仮想通貨取引所バイナンスによるユーザー補償、メタプラネットの企業価値指標mNAVの低下に関する記事が最も関心を集めた。
10/18 土曜日
13:55
OneKeyが12万件のビットコイン秘密鍵脆弱性を報告、トラストウォレットに影響か
ワンキーがリブビットコイン・エクスプローラー3.xの脆弱性により約12万件のビットコイン秘密鍵がクラッキング可能になると報告した。トラストウォレットなど複数の製品が影響を受けている模様。
13:50
オープンシーが2026年1QにSEAトークン発行予定、供給量の50%をコミュニティへ配布
オープンシーCEOが2026年第1四半期のSEAトークン発行を発表した。総供給量の50%がコミュニティに配分され、収益の50%が買い戻しに使用される。ステーキング機能も実装予定だ。
13:05
G20、グローバルな仮想通貨規制の不足を指摘 ステーブルコインの課題も
国際的な金融監督機関FSBが、ビットコインなど仮想通貨の規制実施状況を評価する報告書を発表。各国規制の断片化と一貫性の欠如を指摘し、ステーブルコイン監督の課題も述べた。
10:55
著名ユーチューバー「ミスタービースト」、仮想通貨取引所商標を申請
登録者4億4600万人のユーチューバー、ミスタービーストが仮想通貨取引やDEX運営を含む金融プラットフォームの商標を申請した。バンキングや投資サービスも提供する計画だ。
10:05
決済大手ストライプ支援のL1チェーン「テンポ」、750億円を調達 イーサリアムOBが参画
ストライプとパラダイムが支援する決済特化型L1ブロックチェーン「テンポ」が750億円を調達した。評価額は7,500億円に達し、著名イーサリアム開発者も参画する。
09:30
スイス当局、FIFAのNFTプラットフォームを違法賭博として刑事告発
スイス賭博監督局がFIFAのブロックチェーン型NFTプラットフォームを違法な賭博サービスとして刑事告発した。参加に金銭的賭け金が必要で、賞金獲得が抽選で決まる仕組みが宝くじやスポーツベッティングに該当すると判断された。
08:35
オープンシーがNFT特化から事業転換、22チェーン対応の仮想通貨取引所に=報道
NFT市場の崩壊を経たオープンシーが、22ブロックチェーン対応のマルチチェーン仮想通貨取引アグリゲーターに転換すると報じられた。
07:45
アーサー・ヘイズのMaelstrom、仮想通貨企業の買収ファンドを計画
アーサー・ヘイズ氏は、仮想通貨企業をターゲットにした企業買収ファンドの構想があることを明かした。ファンドの規模は370億円超で、投資インフラや分析プラットフォームなどのサービスプロバイダーに特化する。
07:02
Huobi創設者が1500億円規模のイーサリアム保有企業設立へ、アジア投資家が参画
中国の仮想通貨取引所Huobi創設者リー・リン氏が、アジアの初期イーサリアム支援者らと10億ドル規模のデジタル資産信託を立ち上げる。ナスダック上場企業買収を交渉中で、2-3週間以内に発表予定だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧