はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

元Citi幹部、170億円規模の仮想通貨ベンチャーファンド設立

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨投資のインフラに焦点

米ニューヨークに本拠を置くHivemind Capital Partners(以下、Hivemind)は29日、ブロックチェーンとデジタル資産のエコシステムに投資する15億ドル(約170億円)規模のマルチ・ストラテジー・ファンドの設立を発表した。

Hivemindはブロックチェーン技術や暗号資産(仮想通貨)企業、デジタル資産のエコシステムに特化した投資会社で、米金融大手Citiの元幹部Matt Zhang氏により設立された。Zhang氏は、ブロックチェーン技術はパラダイムシフトだと信じる一方で、まだ初期段階にあるため、投資環境の整備が進んでいないと考えているようだ。

同氏はHivemind社の使命は、先見性のある起業家やジャンルを特徴付けるような仮想通貨プロジェクトに、最初期から最終段階までの資本及びインフラのソリューションを提供することだと語った。

従来の資産運用モデルは、このような投資を行うように設計されていない。だからこそ我々は、リスク管理やコンプライアンス、セキュリティのために機関投資家に必要なインフラを提供する、オーダーメイドの仮想通貨投資プラットフォームを一から構築している。

戦略的パートナーシップ

Hivemind社は、新規ファンド立ち上げの一環として、レイヤー1ブロックチェーンプロトコルのアルゴランド(Algorand)と戦略的パートナーシップを提携した。アルゴランドは技術とネットワークエコシステムのインフラを提供する役割を担うという。

アルゴランドは従来型と分散型の金融モデルを統合し「未来の金融(Future of Finance=FutureFi)」の構築を目指している。そのネイティブトークンALGOは現在、時価総額20位にランクインしている。

Hivemind社はベンチャーファンドを通じて、仮想通貨企業への投資やデジタル資産の取引を行う予定。その他に注力する投資分野としては、仮想通貨のインフラ、オープンインターネット、ブロックチェーンプロトコル、プログラマブル・マネーや仮想現実(メタバース)などが挙げられている。

関連:「分散型金融と従来型金融の融合を加速させる」アルゴランド財団 CEO インタビュー

ゲーム分野へ投資

さらにHivemind社は、「Play-to-Earn」(遊んで稼ぐ)ブロックチェーンゲーム分野へも投資することが明らかになった。元ゴールドマン・サックスのアナリストでハンドルネーム「Das Kapitalist」として知られるSam Peurifoy氏が、この分野を率いるという。

Peurifoy氏は、プロジェクトにPlay-to-Earn空間の豊富な知識とコミュニティとのつながり、ゲームとメタバースに対する熱意をもたらすと期待されているようだ。

さらにアルゴランドとの提携で、Play-to-Earn戦略の「エキサイティングなロードマップ」が出来上がったとZhang氏はコメントした。

メタバースとは

メタバース(Metaverse)とは、インターネット上に構築された、多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。

▶️仮想通貨用語集

マルチチェーンの世界

アルゴランドの他にも、主要なレイヤー1ネットワークとの提携について話し合っているとZhang氏は明かした。同氏の目標はマルチチェーンの世界を構築し、投資家に仮想通貨のエコシステムにおける「最高の機会」を提供することだという。

同氏は、古巣であるCitiをはじめとするウォールストリート企業が、デジタル資産分野へすぐにでも移行すべきだと指摘。そして、その理由は、Hivemindの活動を通して次第に明らかになると期待していると付け加えた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/02 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、フランスのビットコイン戦略的備蓄法案提出やソラナETFの米上場など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコインは売られ過ぎ水準、来週の指標次第で利下げ期待強まるか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインは逆三尊形成中でギリギリの水準。来週のISM統計で景気減速が確認されれば12月利下げ期待が強まり、11.6万ドルのネックライン到達も。今後の展望を解説。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本人新規登録停止に高い関心
今週は、日本初のステーブルコインJPYC始動、SBIインシュアランスグループによる株主優待へのXRP導入、仮想通貨取引所Bybitによる日本人の新規登録停止に関する記事が関心を集めた。
06:58
日本国内の大手暗号資産(仮想通貨)取引所・交換業者について、利用者の口コミ評価や上場して欲しい銘柄情報を集めたページです。 暗号資産の取扱いを開始している1種会員(日本暗号資産…
11/01 土曜日
13:50
ステーブルコイン覇権争い激化 テザーが過去最高益、USDCは機関投資家採用加速
ステーブルコイン最大手テザーが2025年第3四半期報告書を公表し年初来利益が100億ドルを超えたことを明らかにした。米国債保有額は1350億ドルに達し国別ランキング17位相当。
13:20
仮想通貨市場の現状、センチメント冷え込み=CryptoQuant分析
CryptoQuantがビットコインとイーサリアムの週間市場レポートで投資家の慎重姿勢を指摘した。現物ETFや先物ベーシスなどの指標から市場のセンチメントが冷え込んでいると述べる。
10:20
イオレがSBI VCトレードと提携、ビットコイントレジャリー事業強化へ
イオレがSBI VCトレードと提携し、法人向けサービスを活用したビットコイン取引・保管・運用を開始した。Neo Crypto Bank構想の実現に向けSBIグループとの初の具体的連携となる。
09:50
チェンジHD、JPYCで地方創生へ ふるさと納税・インバウンド決済に円ステーブルコイン導入検討
チェンジホールディングスが日本円ステーブルコインJPYCを活用した地方創生に着手する。「ふるさとチョイス」での決済導入検討やインバウンド事業での実証実験を計画している。
09:20
欧州中央銀行がデジタルユーロ開発加速、2029年導入目指す
欧州中央銀行が中央銀行デジタル通貨(CBDC)デジタルユーロの開発を次段階に進めることを決定した。2027年にパイロット実験を開始し、2029年の正式導入を目指す。
07:40
ビットコイン、サトシ・ナカモト執筆のホワイトペーパー公開から17周年に
仮想通貨ビットコインは10月31日、ホワイトペーパー公開から17周年を迎えた。SNSでは祝福の声が投稿されており、コインベースのCEOは、1つのPDFが世界を変えたとコメントしている。
07:30
米連邦控訴裁、仮想通貨銀行カストディアのマスターアカウント請求認めず
米連邦控訴裁判所が仮想通貨銀行カストディアに対するFRBのマスターアカウント拒否を支持した。裁判所はFRBがアクセスを認めるかどうかの裁量を持つと判断し、地方裁判所の判決を支持した。
06:45
コインベースが民主党議員の政治献金批判に反論 、「中立的活動」と主張
仮想通貨取引所コインベースが民主党マーフィー上院議員からの政治献金批判に公開反論した。同社幹部は仮想通貨業界PAC活動が非党派的で企業献金は歴代政権で標準的慣行だったと説明。
06:10
ストラテジーのセイラー会長、ビットコイン企業買収に消極姿勢
ストラテジーのセイラー会長が他のBTCトレジャリー企業の買収に関心がないことを明らかにした。不確実性が多く時間がかかることを理由に挙げ、デジタルクレジット販売とビットコイン購入に注力する方針だ。
10/31 金曜日
18:45
American Bitcoin CEOが語る、環境配慮型マイニングの未来|独占インタビュー
American BitcoinのMichael Ho CEO独占インタビュー。ビットコインマイニングの60%以上が再生可能エネルギー由来という実態や、トランプファミリーとのビジネス関係、日本市場への期待について詳しく聞く。
18:41
万博ウォレットがリニューアル、JPYC対応開始&総額1億円配布へ
EXPO2025デジタルウォレットが「HashPort Wallet」としてリニューアル。JPYC対応を開始し、総額1億円プレゼントキャンペーンを開催。Ethereum・Polygon対応も。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧