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6/2 Huobi研究所提供業界研究レポート:今週の仮想通貨マーケットの動きとマイニングプールの市場シェアの変化

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Huobi研究所提供業界研究レポート
今週も仮想通貨取引所の中でも大手取引所のHuobi社の研究所でリリースされているレポートをCoinPostで日本語に訳し、皆様にお届けいたします。話題のHB10インデックス指数に関するデータも盛り込まれており、市場全体を俯瞰するには必見のレポート内容となっております。

1.仮想通貨市場について

仮想通貨マーケット概況

今週(5/21〜5/27)の仮想通貨市場は全体的に下落し、時価総額トップ100のうち92もの仮想通貨が下落した一方で、上昇した仮想通貨の数は8に止まりました。

coinmarketcapによると、2018/5/27の時点で仮想通貨時価総額上位トップ100の合計時価総額は先週比13.84%減少となる、約3099.5億ドルとなりました。

その中でも最も下落した通貨はBCNであり、時価総額は30.30%減少した他、時価総額ランキングの順位を2位落とし、28位となりました。次に下落した通貨はKNCで、その時価総額は28.44%下落した他、

時価総額ランキングの順位を14位下げ、71位となりました。その一方で最も時価総額が上昇した通貨は、価格が24.32%の上昇となったMAID。同通貨は時価総額ランキングも30位ランクアップさせ、69位となりました。

また、時価総額トップ100位入りした新しい通貨が3つあり、HOT,FCN,ZENの3つとなります。ビットコイン(BTC)価格は先週比11.51%減少となる7328.91ドルとなり、イーサリアム(ETH)価格も先週比17.39%の減少となる583.46ドルとなりました。

図1:時価総額上昇率及び下落率トップ5

出典:Huobi研究所

仮想通貨取引高

5/27の時点で、仮想通貨時価総額トップ100の通貨の24時間における取引高は先週比18.86%の減少となりました。

70もの通貨の取引高が減少し、40%以上取引高が減少した通貨数は39にも上り、中でも最も取引高が減少した通貨は80.73%の減少となったHTとなりました。

その一方、ZENの取引高は4198.73%上昇した他、SKYも199.7%となり、この二つの通貨を含む4つの通貨が取引高を100%以上上昇させました。

図2:仮想通貨(上位100通貨)の時価総額と24時間の取引高(10億ドル)

出典:Huobi研究所

時価総額トップ10の市場占有率(ドミナンス)や時価総額など

時価総額ランキングトップ10の市場占有率、マーケットシェアは比較的安定していますが、そのうち9つもの通貨の時価総額が今週は下落しました。

時価総額トップ10の通貨の時価総額は先週比13.22%の減少となりましたが、トップ10の通貨だけで全体の時価総額のうち79.86%と約8割の市場占有率は維持しております。

トップ10の通貨のうち時価総額が最も減少した通貨はTRXであり、20.06%の減少となりました。また、上位10通貨の内3つの通貨で市場占有率の減少が見られましたが、ビットコイン(BTC)は先週とほとんど変わらずの38.29%の市場占有率を維持しております。

図3:時価総額上位10通貨の市場占有率(マーケットシェア)

出典:Huobi研究所

図4:仮想通貨時価総額上位10通貨の市場占有率の変動

出典:Huobi研究所

マイニングに関するデータ

マイニングに関する調査概況(5/21から5/27)

今週はビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)ともにハッシュレートの増加が見られました。

内訳としては、ビットコイン(BTC)ネットワークの平均ハッシュレートは先週比9.86%の上昇となり、29.52EH/sとなりました。イーサリアム(ETH)の平均ハッシュレートも先週比0.32%上昇となる、268.2TH/sとなりました。

図5:ビットコイン(BTC)ハッシュレートの変化グラフ

出典:Huobi研究所

図6:イーサリアム(ETH)ハッシュレートの変化

出典:Huobi研究所

マイニングディフィカルティ

図7:ビットコイン(BTC)マイニングディフィカルティ(難易度)

出典:Huobi研究所

図8:イーサリアム(ETH)マイニングディフィカルティ(難易度)

出典:Huobi研究所

平均ハッシュレートが上昇している一方で、今週のビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)におけるディフィカルティ(マイニングの難易度)は、大きく減少しております。

5/28時点のビットコイン(BTC)のディフィカルティは先週比で10.4%の減少となる3.71Tとなった他、イーサリアムのディフィカルティも先週比で9.37%の減少となる3.258Pとなりました。

マイニングプールの市場占有率(マーケットシェア)

マイニングプール市場全体におけるBTC.comの市場占有率、マーケットシェアは大きく減少し、Ethermineの市場占有率もやや減少しました。

5/21から5/27までで、ビットコイン(BTC)のブロックチェーン上でマイニングが行われたブロック数は先週比で7.6%上昇し、1117個となりました。イーサリアム(ETH)ネットワークで生成されたブロック数も先週比で0.01%の上昇となる39539個となりました。

    ビットコイン(BTC)マイニングプールの市場占有率

    (マイニングプール名−ブロック生成数、市場占有率、ハッシュレートの順で記載)

  • BTC.comー263個、23.55%、7.97EH/s
  • AntPoolー177個、15.85%、5.37EH/s
  • SlushPoolー128個、11.46%、3.88EH/s
  • BTC.TOPー107個、9.58%、3.25EH/s
  • F2Poolー101個、9.04%、3.06EH/s

図9:ビットコイン(BTC)マイニングプールの市場占有率(マーケットシェア)

出典:Huobi研究所

    イーサリアム(ETH)マイニングプールの市場占有率

    (マイニングプール名−ブロック生成数、市場占有率の順で記載)

  • Ethermineー10667個、26.97%
  • f2pool_2ー6475個、16.37%
  • SparkPoolー6191個、15.65%
  • Nanopoolー4968個、12.56%
  • miningpoolhub_1ー4017個、10.15%

図10:イーサリアム(ETH) マイニングプールの市場占有率

出典:Huobi研究所

トランザクション回数やブロックサイズについて

今週、ビットコイン(BTC)のブロックサイズとブロック毎の平均トランザクション回数共に減少となり、イーサリアム(ETH)のブロックデータサイズと平均トランザクション回数も同様に減少となりました。

今週のビットコイン(BTC)の平均ブロックサイズは先週比で14.5%の減少となる674.9Kbsとなり、ブロック毎の平均トランザクション回数も先週比で10.69%の減少となる1338回となりました。(blockchain.info参照)

図11:ビットコイン(BTC)のブロックデータサイズ

出典:Huobi研究所

図12:ビットコイン(BTC)の平均トラザクション回数

出典:Huobi研究所

イーサリアム(ETH)の平均ブロックデータサイズは先週比で1.33%の減少となる24856.57bytesとなり、イーサリアム(ETH)ブロック毎の平均トランザクション回数も先週比で0.99%の減少となる142.02回となりました。(etherchain参照)

図13:イーサリアム(ETH)平均ブロックデータサイズ

出典:Huobi研究所

図14:イーサリアム(ETH)の平均トラザクション回数

出典:Huobi研究所

Huobi研究所について

Huobi研究所は、仮想通貨取引所を運営しているHuobiグループによって2016年4月に設立され、2018年3月に、ブロックチェーン分野における技術開発・業界調査分析・応用研究・コンサルティングを目的としたより高度な組織へ発展を遂げました。

また、経済、金融、AI、法律等様々な分野に精通する人材を多く抱えている他、世界のあらゆるブロックチェーンに関する学術団体や大学、研究施設と提携しており、Huobi研究所の所長を務める袁煜明(Hubery Yuan)氏は、元産業保安研究所の副院長兼TMT(テクノロジー・メディア・通信業界)主席アナリストを務めた人物であり、New Fourtune社から「ベストアナリスト賞」を受賞しております。

また、同研究所はブロックチェーン分野の研究基盤を構築し、業界に対してより明確に根拠のある理論や研究成果を提供する事で、業界及び産業の発展を促進する事を目指しております。 Huobi研究所の理念として、「ブロックチェーンのエコシステムを構築し、より良い未来に貢献する事」を掲げております。

Huobi Japan公式アカウント

Twitter:https://twitter.com/HuobiJapan?lang=ja

Telegram:https://t.me/huobiproJapan

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Youtube: https://www.youtube.com/channel/UCpWnfmrT6qyTtkdgZJgNn4w/

※免責事項

今回の記事はあくまで、調査レポートを元にCoinPostの考えを述べたもので、仮想通貨の値上がりを保証するものや、投資を奨励するものではございません。仮想通貨への投資の際は、価格変動リスク、信用リスク、流動性のリスク等、リスクを確認した上、ご自身の責任の下で投資を行いましょう。

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