ディーカレット、暗号資産事業撤退か
ディーカレットホールディングスは、傘下の暗号資産(仮想通貨)取引所ディーカレットの売却方針を固めた。日本経済新聞が報じた。
後発の交換業者として業績が伸びず、採算が合わなくなったことが事業売却の主要因とみられる。売却先は香港のスタートアップ企業Amber Group。
Amber Groupは、金融機関・投資家向けに暗号資産OTC取引やデリバティブなどサービスを提供しており、21年6月には、シリーズB資金調達ラウンドで1億ドル(111億円)を調達したことを発表した。
21年9月には、株式市場への直接上場(DPO)を検討していることがわかった。
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デジタル通貨事業に専念
ディーカレットHDは、22年内の発行及び実用化を目指すデジタル通貨「DCJPY」事業に専念するという。 DCJPYは、二層構造を持つ円建てのデジタル通貨として設計されており、当面は銀行が発行主体になることを想定する。
ディーカレットが事務局を務める「デジタル通貨フォーラム」には、3メガバンクやNTTグループなどが参加しており、2021年度内に概念実証(PoC)を実施する予定。