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機関投資家向け仮想通貨企業Amber Group、2年以内に株式の直接上場目指す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米国での上場を視野に

機関投資家向けにサービスを提供する暗号資産(仮想通貨)企業Amber Group社が、2年以内に株式市場への直接上場(DPO)を検討していることがわかった。South China Morning Postが報じた。

共同設立者の一人であるMichael Wu CEOは、「来年かその翌年」頃に直接上場(DPO)を行う為の準備を進めていると言及。米国が有力であるとしつつ、その他の国での上場にも意欲を示した。

直接上場とは

別名DPO(Direct Public Offering)。上場時に新たに株式を発行せず、既存の株式を一般公開する手法。新株を引き受ける証券会社等を利用しないため、コスト大幅削減や時間短縮がメリットとして挙げられる。

▶️仮想通貨用語集

Amber Groupは2017年に設立された仮想通貨企業。アルゴリズムトレーディングやマーケットメイク、HFT(高頻度取引)、OTC取引、貸付、デリバティブなどのサービスを機関投資家や個人投資家に提供するほか、自社で取引部門も手がける。21年6月時点では、主要な現物・デリバティブ取引所における総取引量の2〜3%を占めていたという。

また、本拠地を置く香港の他にも台北、ソウル、バンクーバーにも拠点を展開。Wu CEOによれば、ユーザー層の多くはアジア地域とアメリカ大陸に有ると説明している。

米国の規制がカギ

Wu CEOは直接上場を行う理由として、ブランドの認知度向上やファンディングコストの低下、人材の誘致などを挙げた。さらに、米国での事業を強化していく方針を示し、すでに他地域で展開しているレンディング商品などは米国の基準に沿い、必要であれば米国居住者には提供しないことを明かした。

米国では7月、複数の州の金融規制当局がBlockFiのレンディング(貸借)商品を証券法違反を指摘。ニュージャージーやアラバマ、テキサスなどの州で新規顧客の受付停止を余儀なくされている。

関連:仮想通貨レンディング大手BlockFiに証券法違反の疑い、規制当局の指摘事例まとめ

連邦政府レベルでも、米SEC(証券取引委員会)の仮想通貨規制を強化する姿勢が見受けられている。今月中旬、ゲンスラー委員長が米上院の公聴会に登壇した際は「有価証券に該当しない仮想通貨は少なく、多くの銘柄がこれに該当する」と発言。

また、仮想通貨のステーキングなども所有権の譲渡に該当すると述べ、「このような行為を」SECの監視下で投資家保護を促進する意図を明かしていた。

関連:「コインベースのような仮想通貨取引所はSECに登録を」ゲンスラー委員長が米公聴会で発言

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