TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

ロシア当局が「REvil」に家宅捜索、仮想通貨など7億円超を押収

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

犯罪集団「REvil」を捜索

ロシアの連邦保安庁(FSB)は14日、サイバー犯罪グループ「REvil」の拠点に一連の家宅捜索を行ったと発表した。

モスクワ、サンクトペテルブルク、リペツク周辺で14人のREvilメンバーに関連する25の住所を捜査し、現金と暗号資産(仮想通貨)で4億2,600万ルーブル(約6.4億円)、60万米ドル(約6,900万円)、50万ユーロ(約6,500万円)を押収。また、多数の仮想通貨ウォレットと高級車20台も差し押さえたという。拘束された人数は明かされていないが、地元メディアには、グループメンバーが逮捕される場面も報じられた。

ロシア系と見られる犯罪グループREvilは、ランサムウェアを使用して世界中の企業のコンピューターに不正侵入してきた。2021年7月には米ITソフトウェア企業カセヤを攻撃し、約77億円相当のビットコイン(BTC)を要求した。

関連77億円の身代金をビットコインで要求 ロシア系犯罪集団、米IT企業へのサイバー攻撃で

相次ぐ攻撃を受けて、米当局は捜査を強化。2021年10月には、政府側の専門家がREvilのコンピュータネットワークにハッキングし、そのサーバーのうち、幾つかをコントロールすることに成功。メンバーの一人が身代金として得ていた約600万ドル(約6.9億円)を押収した経緯がある。

ランサムウェアとは

ハッキングを仕掛けたうえで、元の状態に戻すことを引き換えに金銭を要求するマルウェアのこと。「身代金要求型マルウェア」とも呼ばれる。感染すると、他人の重要文書や写真ファイルを勝手に暗号化したり、PCをロックして使用を制限した上で、金銭を要求してくる。

▶️仮想通貨用語集

米当局の通報を受けた捜査

ロシア連邦保安庁(FSB)によると、今回の家宅捜査は、米国当局の要請をきっかけとして実施したものだという。米当局は、REvilが、ランサムウェアを使って海外のハイテク企業の情報資源を攻撃することに関与しているとロシア当局に通報していた。

これを受けて、ロシア当局はREvilの構造や、違法行為への関与を立証し、文書化。FSBは、REvilが「マルウェアを開発し、ロシア国外の口座から資産を盗み、インターネット上で高価な商品を購入するなどの方法で現金化していた」と説明している。

また、今回の捜査により、拘束されたREvilのメンバーは、ロシア刑法に違反したとして起訴され、犯罪に利用されていた情報インフラも無力化されたと続けた。

ランサムウェア攻撃は米露間の問題に発展

ロシアのサイバー犯罪グループ、特にランサムウェア攻撃は昨年より、米露関係における問題として浮上している。2021年10月、米国のジョー・バイデン大統領は、日本を含め30か国・地域を招集してランサムウェア攻撃対策についての共同声明を発表。その際、ロシアや中国を「ランサムウェア犯罪者の隠れ場所」だと指摘し、外交的圧力をかける姿勢を示していた。

関連日米欧30カ国、ランサムウェア対策で共同声明 中露を念頭

米国財務省は2021年11月、ラトビアやエストニアなどに拠点を置いていた仮想通貨取引所Chatexを、ランサムウェア取引を助けていたとして制裁対象に追加。Chatexは、同様に制裁対象に指定されていた、ロシアを拠点とするSuexとのつながりも指摘されていた。

米財務省は「ほとんどの仮想通貨活動は合法的なもの」としつつ、仮想通貨は「ランサムウェアの身代金」として使われており、国際的なマネーロンダリング/テロ資金調達防止(AML/CFT)基準の遵守が必要だと述べている。

関連米政府、ランサムウェア関与疑惑の仮想通貨取引所を制裁対象に

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
06:40
トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
06:20
マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。
11/20 水曜日
17:03
韓国の仮想通貨課税、2025年1月から導入見込み
韓国政府が2025年初頭から実施予定の仮想通貨課税について解説。免税限度額を250万ウォンから5000万ウォンへ大幅引き上げで、年間利益560万円未満は非課税に。取得価格不明時の代替計算方法導入など、投資家に配慮した新制度の詳細を紹介。11月下旬の法案可決を目指す。
14:00
BONK急騰、アップビットでウォンペア提供開始
韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。
13:57
Ledger Stax・Flex完全ガイド|仮想通貨の高性能ハードウェアウォレットを徹底比較
10周年を迎えたLedgerの次世代ハードウェアウォレット「Stax」と「Flex」を詳しく解説。大画面タッチパネル搭載の最新モデルの特徴から、定番のNanoシリーズとの違いまで完全網羅。セキュリティと使いやすさを兼ね備えたウォレットの全貌を紹介しています。
13:20
マイクロストラテジー会長、マイクロソフト株主総会でビットコイン投資を提案へ
米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー会長が、マイクロソフト株主総会で3分間のビットコイン投資プレゼンを実施すると発表。ビットコイン投資は株主にとっても、株価を左右する重要な議題であり、総会で議論されるべきだと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧