人気NFTシリーズ、慈善オークション開催へ
Sci-Fi系のNFT(非代替性トークン)カードゲーム「Parallel(パラレル)」は19日、チャリティーオークションを開催することを発表した。
オークションは大手NFTプラットフォームOpenSea上で行い、売上の全額が教育系NPOのKhan Academy(カーン・アカデミー)に寄付される予定だ。
販売されるのは1点限定の「Inspiring Teacher」と題されたNFT。オークションは日本時間20日午前7時から開始し、22時午前7時まで続く。
Parallel開発陣は「慈善活動は我々のミッションの重要な部分」であるとコメント。オンライン上で教育プラットフォームを提供するカーン・アカデミーを支援することは有意義であるとした。
All the proceeds from this auction will be donated to @khanacademy. The NFT is a 1/1 Parallel Masterpiece of the card ‘Inspiring Teacher’. Charity is an important part of our mission and this auction reflects how serious we are about committing to great causes. pic.twitter.com/QKHX7sb8tV
— OpenSea (@opensea) January 18, 2022
なお、カーン・アカデミー側によれば、NFTオークションによる寄付を受け取るのは今回が初の事例。
過去には人気プロジェクトのBored Ape Yacht Club(BAYC)がオランウータン保護団体「Orangutan Outreach」や類人猿ボノボを保護する団体などの動物愛護団体に寄付を行ったことがある。
関連:人気NFTプロジェクト「Bored Ape」、動物保護団体に85万ドル相当のイーサリアムを寄付
Parallelとは
パラレルは人気を集めるNFTカードゲーム・シリーズ。大手NFTマーケットプレイスのOpenSeaでは、「トレーディング・カード」カテゴリーで最多の取引量を誇る。
Sci-Fi的な要素を持つパラレルは、エネルギー危機問題に直面した人類が宇宙から脱出する、という世界観の下、人類から発展した5つの異なる種族(パラレル)が地球の覇権を巡り戦うコンセプトのカードゲーム。
ユーザーは将来的に複数のNFTを組み合わせてデッキを作成し、オンライン上でバトルできる予定だ(ゲームは現在開発中)。また、NFTは流通市場で取引される度に10%のロイヤリティー費が発生し、半分はプロジェクト開発のため、残りはゲーム内の賞金プールに加算される仕組みになっている。
NFTとは
「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。
▶️仮想通貨用語集
関連:大企業の関心集める「NFT」の魅力とは|主な特徴と将来性を解説