今年初の買い増し
米上場企業として最多の暗号資産(仮想通貨)ビットコインを保有するマイクロストラテジー社は1日、28.6億円に相当する660ビットコイン(BTC)を買い増ししたことを発表した。
MicroStrategy has purchased an additional 660 bitcoins for ~$25.0 million in cash at an average price of ~$37,865 per #bitcoin. As of 1/31/22 we #hodl ~125,051 bitcoins acquired for ~$3.78 billion at an average price of ~$30,200 per bitcoin. $MSTRhttps://t.co/bF6VImC0Qy
— Michael Saylor⚡️ (@saylor) February 1, 2022
今回の平均取得価格は37,865ドルで、全体の平均取得価格が30,159ドルから30,200ドルに変わった。また、保有するビットコイン数は昨年12月の124,391BTCから125,051BTCに増えたという。
同社のPhong Le最高財務責任者は1月25日のWSJ取材で、今後も余剰のキャッシュフローと資金調達を利用し、より多くのビットコインを入手していく意欲を示し、保有しているビットコインを売却する計画はないと述べていた。
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一方、SECは昨年12月に、マイクロストラテジーのビットコイン減損に関する会計方針を指摘し却下した背景がある。
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2021年4Q報告
1日に公開された2021年4Q(10月〜12月)の決算報告によると、マイクロストラテジーは同期ではビットコイン保有の減損が3Qの約-75億円から-168億円に増えたという。
無形資産として扱われるビットコイン等仮想通貨は価値下落が減損として記録されるが、仮にその価値が回復しても、評価損を修正することはできない仕組みとなっている。
ビットコインの価格は昨年4Qで史上最高値69,000ドルから一時的に42,333ドルに下落。一方、マイクロストラテジーは同期においては計10,348BTCを買い増ししていた。ビットコインの大幅下落に影響を受けたものだ。