CoinPostで今最も読まれています

BitMEXの元CEOらが有罪認める、11億円の罰金支払いへ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

罰金11億円支払い

米司法省は24日、暗号資産(仮想通貨)取引所Bitmexの共同設立者らが銀行秘密法(BSA)違反を巡る訴訟で有罪を認めたことを発表した。

有罪を認めたのはBitMEXの元CEOであるArthur Hayes氏と共同設立者のBenjamin Delo氏。それぞれ罰金として1,000万ドル(約11億円)を支払うこととなる。

司法省は、同氏らが2015年9月から訴訟が発令された20年9月まで、BitMEXで意図的にAML(資金洗浄対策)プログラムを導入しなかったと説明。顧客のKYC(本人確認)などを義務化しなかったため、銀行秘密法を違反し、「事実上マネーロンダリングのプラットフォーム」となっていたと批判した。

銀行秘密法(BSA)とは

1970年に施行した米国法。金融機関に資金洗浄を探知・防止する枠組みを策定し、違法行為を探知した場合には米政府に報告することを義務付ける。

違反した場合には、最長で禁錮5年の刑が下される可能性がある。

▶️仮想通貨用語集

捜査にはFBI(連邦捜査局)のニューヨーク支局の資金洗浄捜査班やCFTC(商品先物取引委員会)も協力。ニューヨーク州のDamian Williams連邦検事は特に、CFTCの専門知識が捜査の発展でカギとなったと称賛した。

今回の有罪判決について、Williams氏は以下のようにコメントした。

仮想通貨や最新技術が取引の活発化を支援する中、仮想通貨経済に参入している企業は米国市場が公平で安全であることを保証する重要な門番となった。

米国市場で展開する機会と利点は多くある反面、企業側には犯罪と腐敗を追い出す責任が発生する。被告人らはこのような義務を意図的に無視する企業を設立した。

彼らはBitMEXプラットフォームが金融市場の陰で運営することを許していた。

BitMEX訴訟の総括

米CFTCと司法省は20年10月、同取引所の共同設立者であるHayes元CEOや共同設立者らのSam Reed氏を拘束。マネーロンダリング対策(AML)や本人確認(KYC)などに関する規則を破り、未登録のプラットフォームを運営していたとしていた。

関連:BitMEXの「米国法逃れ」で逮捕事例

同週にはHayes氏がCEOを辞任。2ヶ月後にはドイツの大手証券取引所でCEOを務めたAlexander Höptner氏の下、新体制を表明した。

その後、BitMEX側は21年8月にCFTCと和解。規制当局に1億ドル(約110億円)の罰金を払う形で、BitMEX法人との訴訟は終着点を迎えている。

これにより、米国ユーザーのBitMEXは禁止され、BitMEX側のKYC業務などのコンプラ体制強化に繋がった。

関連: BitMEXに100億円超の罰金、米CFTCらと和解

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/19 金曜日
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。
07:20
「半減期後にBTC価格は下落する可能性」JPモルガン
半減期後に仮想通貨ビットコインの価格は下落する可能性があると、JPモルガンのアナリストは分析。17日のレポートで分析の根拠を説明している。
06:30
バイナンス、新たな仮想通貨ローンチパッド「メガドロップ」発表
最初に選ばれたプロジェクトは仮想通貨ビットコインのステーキングプラットフォーム「BounceBit」で、168,000,000 BBトークンがMegadropを通して配布される予定だ。
06:00
コインベース、ソラナミームコイン「WIF」の永久先物提供へ
米仮想通貨取引所大手コインベース(およびインターナショナル取引所)は19日、ソラナ基盤のミームコイン「WIF」のパーペチュアル先物取引を新たに提供する予定を発表した。
04/18 木曜日
17:05
Flare Network、PFP NFT生成AIサービスの一部機能を公開
Flare Network(フレアネットワーク)はデータに特化したブロックチェーンとしてAIを強化。Atrivと提携してコードなしでNFTを生成するプラットフォームを提供。このプラットフォームは、デジタルアートの取引と集大成を容易にし、安全なクロスチェーン取引をサポートする予定。
17:00
ビットコインの新トークン標準「Runes」が注目される理由
仮想通貨 ビットコイン新たな代替トークン基準「Runes」にコミュニティの注目と期待が集まっている。ビットコイン版NFTの発行を可能にしたOrdinalsの開発者が、設計した新たなプロトコルで、ビットコインの半減期に合わせてローンチされる。
16:25
ソラナのDEX「Drift」、18万ユーザーに1億トークンのエアドロップ実施へ
ソラナのDEXプロトコル、Driftが1億トークンのエアドロップを実施予定。取引量200億ドル超のプラットフォームで、ユーザー活動に基づくトークン配布が行われる。新たな暗号資産(仮想通貨)DRIFTの詳細を解説。
15:00
コンサル大手EY、イーサリアム基盤の契約管理サービスを立ち上げ
世界四大会計事務所の一つ、アーンスト・アンド・ヤングは、ブロックチェーン技術を活用した企業契約管理ソリューション「EY OpsChain Contract Manager」の立ち上げを発表した。
14:00
「ビットコイン半減期は年単位で見れば価格に大きなインパクト」Bitwise分析
Bitwiseは今後の価格についてビットコイン半減期の長期的な影響は過小評価されていると述べた。一方、ゴールドマン・サックスはマクロ経済情況も重要と分析している。
12:00
RWA分散型金融Centrifuge、23億円調達
Centrifugeは新たな資金を利用し、Baseチェーン上に構築され、Coinbase Verificationと統合されたRWA向けの機関投資家グレードの融資市場の構築に取り組んでいく。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧