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BitMEXに100億円超の罰金、米CFTCらとの和解で

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BitMEXがCFTC、FinCENと和解

暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引所BitMEXが、米商品先物取引委員会(CFTC)および米金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)と裁判で和解したことが分かった。同社は規制当局に罰金として1億ドル(約110億円)を支払う予定だ。

裁判所の和解命令は、BitMEXの落ち度について次のように述べている。

BitMEXはそのプラットフォームで、米国居住者を識別したりユーザーの身元確認を行うKYC(顧客身元確認)プロセスなどの、顧客識別プログラムを実施していなかった。

KYC(顧客身元確認)

英語「Know Your Customer」の略。金融機関などで口座開設する際に行われる顧客の本人確認プロセスのこと。マネーロンダリングやテロ資金調達を防ぐことが目的の一つである。

▶️仮想通貨用語集

裁判所の命令によると、BitMEXはCFTCからの許可を受けないうちは、米国で先物やスワップ取引を提供したりすることはできないという。

今回、当局と和解する被告は、BitMEXとして事業を行っている複数の法人である。すなわち、HDR Global Trading Limited、100x Holdings Limited、ABS Global Trading Limited、Shine Effort Inc Limited、HDR Global Services (Bermuda)Limitedの5社だ。

BitMEXは法的遵守を改善

裁判所は、BitMEXがマネロン予防策や顧客身元確認プログラムなどについて改善に取り組んだことも認めている。また、米国ユーザーのBitMEXへのアクセスは現在禁止されていること、BitMEXで取引するすべてのユーザーが身元認証を行っていることなども確認したという。

BitMEXは公式ブログで和解に至ったことを報告し、ここ数年で行ってきた規制遵守の取り組みについて説明。BitMEXのAlexander Höptner CEOは次のようにコメントした。

本日は当社の歴史の中で重要な日となったが、この件を過去のものとすることができて大変嬉しく思う。仮想通貨セクターが成熟して新しい時代を迎える中、当社も完全に身元を検証されたユーザーベースを持つ、最大の仮想通貨デリバティブ取引所へと進化した。

ブログ記事は、2019年からBitMEXがKYC、金融犯罪対策、マネロン対策、制裁対象企業のチェックなど、コンプライアンスについて様々な面から人員や機能を強化してきたことも明らかにしている。

米司法省は創設者らを起訴

今回の和解とは別に、米司法省はBitMEXの創設チームであるArthur Hayes氏らを告発しており、この訴訟はまだ解決していない。司法省は創設者達が銀行秘密法に違反し、反マネロン規制を故意に守らなかったと訴えている。

この裁判について、BitMEX側のスポークスパーソンは仮想通貨メディアThe Blockに次のように語った。

弁護側が示すように、共同創設者達は事業運営の初期の頃から、BitMEXが成長すると共に、法的遵守を行う方法を模索していた。米国当局によるArthur Hayes氏、Ben Delo氏、Sam Reed氏に対する訴訟は根拠がなく、行き過ぎたものだ。

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