はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

EOSメインネット始動後2日で一時停止|運営の迅速な対応と再開までの一連の経緯

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

EOSのメインネットが停止
6/16の日本時間19時、EOSのメインネットが一時停止しました。ブロックプロデューサーやノードの迅速な対応によって、問題の発見からおよそ5時間でトラブルが解決し、メインネットが再開しました。今回の原因は、遅延トランザクションの処理方法に問題があったと報告されています。
EOSネットワークとバグ
EOSはメインネットのリリース以前、バグを発見したユーザーに懸賞金を与えるなどとして、バグ改善に努めてきた経緯があります。このキャンペーンが行われたのはメインネットが始動する1週間ほど前であったこともあり、リリースが見切り発車で行われた可能性も否定できません。
EOSとは
ウェブボットによる価格上昇予想や、格付け機関「Weiss」の最初の評価でイーサリアムと並ぶ最高評価の「B」を獲得したことで急騰。分散型アプリケーションに特化したプラットフォームで、秒間数百万回のトランザクションは仮想通貨の中でも最速級。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

EOSのメインネットが一時停止

EOSのメインネットへの移行作業を開始してからおよそ2週間ほどが経ちました。

従来、ERC20トークンとして運用されてきたEOSトークンが、ネイティブチェーンとして運用されるべく6/4にメインネットへの移行作業が行われました。

CoinPostの参考記事

EOS:6/3午前よりメインネットへ移行|新トークンの移し方や投資家が知るべき情報
5月2日にメインネットローンチを控えるEOSで致命的な脆弱性が指摘されています。EOSの開発リーダーは1件のバグ発見につき1万ドルの懸賞金をかけ、バグ修正を急ぎます。

EOSのメインネットローンチに関する投票が9日に可決し、14日にメインネットが動き始めました。

しかし、稼働から2日以内となる6/16、EOSのメインネットはプログラム不良により一時的に停止したと報道されました。

EOSのブロックプロデューサーの一つであるEOS New Yorkは、21あるブロックプロデューサー(ブロックの承認作業を行うノード。EOSはDPoSという承認メカニズムを採用しており、事前に定められた21人のブロックプロデューサーが代表して承認作業が行われています。)を代表し、公式ブログでメインネット停止後の経緯を時間経過とともに詳細に説明しています。

同ブログによると、6/16の日本時間18:56に、EOSのメインネットが停止しました

ブロックの停止を確認したブロックプロデューサーやノードは、19:01に国際電話会議を行い、問題解決に着手し、19:57にはすべてのブロックプロデューサーがノードの運用を停止して原因解明のために全ての情報のバックアップをとりました。

20:02には、チェーンの一時停止を解除する方法について話し合い、チェーンの再開に向け取り組み始め、22:03にはブロック停止の主原因が特定され、バグの修正に取り掛かりました。

22:09にEOSの運営母体であるBlockOneが修正パッチを発行し、ブロックプロデューサーによる検証、投票を終えた後、オープンソースであるmainnet-1.0.5が23:13にgithub上で公開されました。

6/17現在、EOSネットワークは全て正常に戻り、ブロックプロデューサーとノードも正常に稼働しています。

彼らの迅速な対応によって、問題の発見から解決までのプロセスが5時間以内に終了しました。

今回のトラブルの原因として、EOSチェーン上における遅延トランザクションの処理方法に問題があったと報告されています。

EOSネットワークとバグ

EOSはメインネットのリリース以前、バグを発見したユーザーに懸賞金を与えるなどとして、バグ改善に努めてきた経緯があります。

CoinPostの参考記事

ホワイトハッカーが1週間でEOSの脆弱性を12か所発見|報奨金約1320万円獲得か
EOSの12個のバグを発見したオランダのホワイトハッカーGuido Vranken氏は、6/4にツイッター上で、最終的には12万ドル(約1,320万円)を獲得出来る旨を述べました。

しかし、このキャンペーンが行われたのはメインネットが始動する1週間ほど前であったこともあり、リリースが見切り発車で行われた可能性も否定できません。

EOSチームは迅速な対応をおこなったものの、今回のメインネット停止はバグの検証が不十分な状態でメインネットがリリースされたことが原因であると言えるかもしれません。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10:35
「1兆ドル予測は楽観的すぎた」、 JPモルガン ステーブルコイン時価総額の2028年予測を下方修正、
JPモルガンはステーブルコイン市場の2028年予測を5000億ドルとし、他社の1-4兆ドル予測を否定。決済利用は6%に留まり、主用途は仮想通貨取引と指摘。
10:00
ビットコイン、クジラによる売却と機関投資家の需要が拮抗=報道
仮想通貨ビットコインの大口保有者が過去1年で50万BTCを売却する一方、機関投資家の需要増加により価格が膠着している。今後のビットコイン価格については様々な見解がみられる。
09:30
ロビンフッドCEO OpenAI株式トークン化を「革命の種」と表現も、提携否定で波紋広がる
ロビンフッドがOpenAI株式トークン化サービスを欧州で開始したが、OpenAIは提携を否定。テネフCEOは「トークン化革命」と強調するも、未上場株式の権利問題が浮き彫りに。
09:16
仮想通貨SEI、国内取引所OKJに新規上場へ
国内暗号資産取引所OKJが2025年7月8日からセイ(SEI)の取扱いを開始。ゴールドマンサックス・Robinhood出身者が開発した高速ブロックチェーンで、米国でETF申請も話題。入出庫は7月8日、売買は7月11日17時開始予定。
09:00
ビットコイン今年4度目11万ドル超え、株価相関強まり最高値更新も視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは3日に今年4度目となる一時11万ドル突破を記録した。7月3日から4日にかけて、トランプ政権の大きく美しい法案が可決されたことに加え、米雇用統計が底堅い推移を示したこと、さらにシンシア上院議員が暗号資産の減税法案を提出したことが追い風となった。
08:05
ETF購入減速でビットコイン価格上昇に陰りか、ETHは蓄積量が過去最高に=Cryptoquant分析
仮想通貨ビットコインETFとMSTR(ストラテジー)の購入は大幅減速、全体需要の縮小で価格上昇が鈍化。一方、イーサリアムは6月に蓄積アドレスが史上最高を記録、機関投資家による大量保有が続く。
07:45
米下院、7月14日の週を「仮想通貨週間」と指定 3つの主要法案を審議
米下院指導部が7月14日の週を「仮想通貨週間」に指定し、GENIUS法、CLARITY法、反CBDC監視国家法を審議すると発表。
07:25
IMF、パキスタンの仮想通貨採掘などへの補助金提供提案を却下
IMFは、パキスタン政府による仮想通貨マイニングなどのための電気代補助提案を却下。同国は、ビットコインのマイニングとAIのデータセンター向けに2,000MWの電力を割り当てる計画を発表している。
07:20
ビットコイン今後の価格、9.5万ドルまで下落の可能性も=アーサー・ヘイズ分析
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏は、8月のジャクソンホール会議まで市場が横ばいか軟調な展開を予想。TGA補充の影響でビットコインが9万~9.5万ドルまで下落する可能性があるという。
06:30
米国初のソラナ現物ETF、取引開始初日で出来高約48億円の好スタート
「REXオスプレイ・ソラナ・ステーキングETF」が7月3日に取引開始。米国初のステーキング機能付き仮想通貨現物ETFとして約100万ドルの運用資産で滑り出し。
06:10
米上場ナノ・ラボ、72億円で仮想通貨BNB追加購入
ナスダック上場のナノ・ラボが74,315BNBを約5000万ドルで購入。総額5億ドルの転換社債プログラム第1弾として、BNB流通量の5-10%保有を目指す。
05:50
上場企業の仮想通貨トレジャリー戦略に警鐘、F・テンプルトンが「負の連鎖」リスク指摘
フランクリン・テンプルトンのアナリストが流行する企業の仮想通貨トレジャリー戦略について分析。プレミアム維持の困難さと市場下落時の負の連鎖リスクに警告。
05:35
ルミス議員、仮想通貨税制改正法案を再提出 300ドル未満取引の免税など盛り込む
ルミス上院議員が仮想通貨税制改正法案を再提出。300ドル未満の小額取引免税、マイニング・ステーキング報酬の二重課税解消など包括的な改正を提案。
07/03 木曜日
18:23
Aptos LabsがYellow Cardと提携、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金開始 
Aptos LabsとYellow Cardが提携し、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金サービスを開始した。USDT・USDC対応で即時決済を実現し、数百万人のユーザーがステーブルコインをより迅速かつ手頃な価格で利用できるようになった。
18:10
ストラテジー社のビットコイン財務戦略:価値創造と潜在リスクの両面
米国のストラテジー(マイクロストラテジー)などビットコイントレジャリー企業の財務モデルを軸に、株式を通じた投資の仕組みやレバレッジ効果、税務上のメリットなどを解説。日本のメタプラネットなど類似上場企業の動きも取り上げ、再現性の条件やリスク要因を多角的に考察する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧