はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米SEC、「証券法違反を自己申告の仮想通貨企業は救済対象に含まれず」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「自己申告救済プログラムの計画ない」

米証券取引委員会(SEC)の法的執行責任者は、暗号資産(仮想通貨)企業が、証券取引法への違反を自己申告したとしても完全な救済措置は行わないと述べた。ロイター通信が報道した。

背景としては、大手仮想通貨貸借サービスプラットフォームBlockFiが米SECと115億円で和解した事例がある。

BlockFiは、ユーザーが仮想通貨を預けることで利子が付与される高利回りの口座を提供していた。SECは、この商品が投資信託やその他の金融商品に類似しており、証券とみなされると指摘。未登録証券を販売した疑いで、BlocFiを調査した。

その後、BlockFiは、商品を新たに「利回り証券」としてSECに正式登録することを発表。約115億円の罰金を支払って、SECと和解していた。法律の専門家からは「有利子口座を登録し規制を明確化することにつながる」と評価する声も挙がっていたものだ。

関連BlockFiが米SECと115億円で和解 仮想通貨有利子口座を登録へ

報道によると、BlockFiの事例後、類似の商品を持つ他の企業は、SECが、違反を自己申告した企業への救済プログラムを開始することを期待していたという。しかし、SECの法執行責任者であるGurbir Grewal氏は、そうした予定はなかったとして、次のように話した。

企業が証券法違反している商品を自己申告した場合、SECはその行為について、罰金や証券法に遵守する方法を見つける上での対応面で、より好意的に見るだろう。企業が違反申告し、我々と協力することの利点はそこにある。

また、Grewal氏は、商品を登録さえすれば、SECが証券法違反を無視するというものではないとも述べている。

米SECとは

1934年設立。公正な取引の確保と投資家保護を目的としており、インサイダー取引や企業の不正会計、相場操縦などを防止する。仮想通貨が有価証券に該当するかという判断も行う。SECは「Securities and Exchange Commission」の略で、日本では「証券取引等監視委員会」が近い役割を担っている。

▶️仮想通貨用語集

SECへの批判に反論

SECに対しては、「明確な規制ガイドラインを示す前に取り締まりを行っている」との批判の声が一部で挙がってきた。Grewal氏は、21年11月のスピーチで、次のようにこれに反論している。

投資家、企業、経済が直面する問題や、新しく登場した技術や投資商品に応じて、執行部がどこに焦点を当てるかは変化することがある。

しかし、不正行為の可能性を調査する際には、証券業界で長年にわたってよく知られ理解されてきた規制や基準を引き続き適用している。

具体的には、証券であるかないかを判断する根拠としてハウィーテストなどの存在を挙げた。

ハウィーテストとは

米国で特定の取引が「投資契約」という証券取引の定義の一つに該当するかどうかを判定するテスト。SECのW. J. Howey社に対する訴訟事件に由来する。これ自体には法的拘束力はないが、SECはこのテストをもとに複数のICO(トークン販売)に対してリーガルアクションを起こした経緯がある。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/27 土曜日
13:35
米サイバーホーネット、S&P500指数とXRP・SOL・ETH連動のETF承認を申請
米投資運用会社サイバーホーネットが米SECに仮想通貨とS&P500指数を75対25の比率で組み合わせた3つのETFを申請したことが明らかになった。
13:30
メタマスクトークンの可能性は?注目理由やリスクをわかりやすく解説
メタマスクのエアドロップは? メタマスク(MetaMask)の独自トークン(仮称:MASK)について、開発会社Consensysのジョセフ・ルービンCEOがインタビューで「予想…
11:35
日本、アジア太平洋地域でXRP市場の成長率トップに チェイナリシス報告
チェイナリシスの調査によると日本の仮想通貨市場がアジア太平洋地域において成長率で首位になった。規制整備が背景にあるとみられる。また、XRPが人気の銘柄だった。
11:15
デジタル証券がSBIや三菱UFJなどから3億円調達、累計12億円に
デジタル証券株式会社は新たなラウンドで3億円の資金調達を完了したと発表した。SBIベンチャーズ、三菱商事、三菱UFJキャピタルが出資し、累計調達額は12億円となった。
09:45
ビットコイン・トレジャリー企業のPIPE後、株価大幅下落の傾向 CryptoQuant分析
仮想通貨ビットコインを蓄積する企業がPIPE投資による資金調達を行った後、株価が大幅下落する傾向がある。CryptoQuantの分析した実態と今後の予想を解説する。
09:20
ブロックチェーンゲーム「キャプテン翼RIVALS Polygon/Oasys」、11月28日にサービス終了
「キャプテン翼RIVALS」の運営チームが2025年11月28日でのサービス終了を発表。長期運営を目指もゲームエコシステムの継続が困難になったと説明。
07:50
取引所クラーケン、200億ドル評価で資金調達検討 IPO前の準備か
ブルームバーグが仮想通貨取引所クラーケンが企業価値200億ドルで新規資金調達の協議を進めていると報じた。来年のIPOに向けた準備の一環となる。
07:46
エリック・トランプ「ステーブルコインは米ドル覇権の維持に役立つ」
ドナルド・トランプ米大統領の次男エリック・トランプ氏は、ステーブルコインが米ドル覇権の維持に役立つと強調。ステーブルコインの普及で、米国に兆単位のドルが還流するだろうとの見方を示している。
07:10
SWIFT、イーサリアムL2「Linea」でメッセージングシステムの移行実験か=報道
国際銀行間決済ネットワークSWIFTがイーサリアムレイヤー2のリネアでメッセージングシステムのオンチェーン移行実験を行うとザ・ビッグ・ホエールが報じた。
06:25
ソフトバンクとアーク、テザーの200億ドル資金調達に参加検討か
ブルームバーグがソフトバンクグループとアークがステーブルコイン発行大手テザーの200億ドル資金調達への参加を検討していると報じた。企業価値5000億ドルでの調達となる。
06:05
米規制当局、仮想通貨購入発表前の異常な株取引を調査=WSJ報道
米規制当局SECとFINRAが上場企業の仮想通貨購入発表前の異常な株取引パターンを調査していると報じられた。内部取引疑惑を調べている。
05:45
米バンガード、仮想通貨ETFアクセス提供を検討か
運用資産10兆ドルを持つ世界第2位の資産運用会社バンガードが、証券仲介プラットフォームで仮想通貨ETFへのアクセス提供を検討していると報じられた。
05:10
ビットコインを保有する上場企業ランキング|日本・米国の注目企業を解説
暗号資産(仮想通貨)ビットコインを大量保有する上場企業ランキングを紹介。メタプラネットやマイクロストラテジーなど、日本株・米国株の注目企業や投資メリットを解説します。
09/26 金曜日
21:59
堀田丸正、「Bitcoin Japan株式会社」への商号変更と新経営陣を発表 11月臨時株主総会で承認へ
堀田丸正は11月11日の臨時株主総会で「Bitcoin Japan株式会社」への商号変更決議を発表。親会社Bakktとの提携によりビットコイン・トレジャリー事業を開始し、アクシェイ・ナヘタを会長に迎えた新経営陣による企業変革を推進する。
19:00
Bakkt・堀田丸正(8105)のビットコイン戦略とは?「Bitcoin Japan」への転換を解説
2025年8月、米仮想通貨企業Bakktが堀田丸正の筆頭株主に。10億ドル調達戦略の第一歩として日本進出を果たし、社名をbitcoin.jpに変更予定。株価は19日時点で10倍に急騰。ビットコイン財務戦略の詳細を解説。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧