アマゾンショッピングに対応
日本円ステーブルコインの「Y-TORA(エントラ)」を発行する公益研究基盤機構 一般社団法人(PPRP)は4日、3月中旬から、代理購入という形式で、アマゾンECサイトでの買い物に対応する予定を発表した。
Y-TORAは、イーサリアム(ETH)上で発行されるERC-20規格のトークン。1Y-TORA=1円で取引される日本円連動型ステーブルコインで、暗号資産(仮想通貨)ではなく、自家型前払式支払手段として扱われる。
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Y-TORAを用いたアマゾンショッピングは、代理購入という形式で可能。Y-TORA公式サイトから購入したい商品の申請をし、申請した商品の金額をY-TORAの指定アドレスに送金すると、後日、指定した住所宛に商品が届くという流れとなっている。
今回購入にあたって使用されるY-TORAの特徴は、以下のようになっている。
- 誰でも購入可能
- ポリゴン(MATIC)チェーン対応(今後複数チェーン対応予定)
- 日本円またはJPYC(後述)で購入可能
- 購入単位は5,000円から選択可能
- 記事購入や、物や金券の購入に1Y-TORA=1円で利用可能
同業者の動き
Y-TORAと同じく、日本円連動型ステーブルコインとして「JPYC(JPY Coin)」が挙げられる。
こちらも同様に、1JPYC=1円で取引されるトークンで、暗号資産ではなく、前払式支払手段扱いとなっている。
21年12月には、大手百貨店として知られる「松屋銀座」にて、代理購入という形式で、利用が可能となった。
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また、同コインは海外からの注目も浴びており、21年11月には、米ドルステーブルコイン「USDC」を発行するCircle社のファンド「Circle Ventures」などから、シリーズAで約5億円を調達。22年1月には、米大手IT企業のマイクロソフトが主導する「Microsoft for Startups」に採択された。