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決済大手ビザ、マスターカード、ペイパルがロシアでのサービスを相次いで停止

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ロシアのウクライナ侵攻を非難

世界の大手決済企業ビザやマスターカード、およびペイパル社は5日、ロシアのウクライナ侵攻の現状と経済制裁を受け不確実な経済状況を鑑みて、相次いでロシアでのサービス提供を停止すると発表した。さらに6日にはアメリカン・エキスプレスも、同様の措置を講ずることを明らかにした。

ロシア国内で発行されたビザ、マスターカードおよびアメリカン・エキスプレスのクレジットカードは、国外では機能しなくなり、オンラインでの国際決済にも適用する。また、ロシア国外で発行されたカードは、ロシア国内の加盟店およびATMで使用できなくなる。

ペイパルは2日、ロシアにおける新規ユーザーの受け入れ停止を発表していたが、全ロシア人ユーザーに対しサービスを停止する形となった。ウクライナのAlexander Bornyakovデジタル変革担当副大臣は2日、ペイパルに対しロシアでのサービス撤退を呼びかけていた経緯がある。

ロシア国内での使用は対象外

ただし、ロシアの銀行が発行したクレジットカードについては、引き続き国内での使用は可能。ロシアの最大手銀行スベルバンクによると、同行発行のカードは「現金の引き出し、振込、ロシアのオンラインショップ、および実店舗での支払い」に引き継き使えると発表している。

ロシアは2014年のクリミア併合時に端を発した、ビザやマスターカードの業務停止を含む欧米諸国の対露経済制裁導入を教訓とし、国内決済用に全国決済カードシステム(NSPK)を創設。海外システムに依存しないよう、NSPKの使用を促進してきた。

その結果ロシアでは、かろうじて国内決済に関しては、大規模な国際決済ネットワークからの締め出しにおいても影響を受けない体制が整えられてという。

関連:日米主要国、ロシアをSWIFTから排除へ 追加制裁強める

中国の決済システム利用を検討か

ロシア銀行は2015年、独自の決済システム「Mir」を設立。

ロシアの国際ニュースメディア「RT」によると、前出のスベルバンクをはじめとする複数の銀行は、Mirと連動して、中国の銀聯(ユニオンペイ)の決済システム利用への切り替えを示唆。ロシアのPochta銀行やGazprombankなど、複数の銀行は既に銀聯カードのシステムを利用しているという。

中国上海に本拠を置くユニオンペイは、日本を含む世界180ヵ国以上で事業を展開している。

金の付加価値税廃止を検討か

さらに露メディア「Pravda」の報道によると、ロシアでは金(ゴールド)の付加価値税廃止が検討されている。Mikhail Mishustin首相は、国民に向けた貴金属の付加価値税(20%)の廃止を支持すると表明。

今後、議会で対応するための法案が審議される予定だ。Mishustin首相は、「金への投資は、ドルやユーロに代わる良い方法」だと主張しており、Anton Siluanov財務大臣は、この方法が理想的だとの考えを明らかにした。

ロシアの2021年末時点でのロシアの金の保有量は、国際通貨基金(IMF)を除くと、2,298トンで世界5位にランクイン。またロシアの金産出量は、中国、オーストラリアに次ぐ世界3位となっている。

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