CoinPostで今最も読まれています

日米主要国、ロシアをSWIFTから排除へ 追加制裁強める

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ロシア経済の弱体化図る

欧州委員会(EC)と米国などの主要国政府らは27日、ロシアを国際銀行決済システムSWIFTから排除する声明を発表した。

経済制裁を課したのは欧州委員会とフランス、ドイツ、イタリア、イギリス、カナダとアメリカの主要国。ウクライナ侵攻を実行したプーチン大統領の決断を批判し、プーチン氏などに経済制裁を既に課した点を強調した。

ウクライナの首都キエブへの攻撃の手を緩めないことを受け、ロシア経済をさらに孤立化するためにSWIFTからロシア銀行を排除する決断を表明した。

また、日本の岸田首相も追加制裁への参加を発表。政府関係者も国際決済ネットワークのSWIFTから締め出す形となる。

SWIFTは国際銀行間通信協会の略称。世界各国の銀行が加盟する通信ネットワークで、ロシア銀行の排除は「国際金融システム」への参加が不可能となることを示す。

SWIFTとは

銀行間の国際送金を可能にする通信ネットワークを提供する非営利法人。世界200ヵ国以上に存在する11,000以上の金融機関を接続しており、40億以上の金融口座に送金サービスを提供している。

▶️仮想通貨用語集

また、SWIFTからの排除の他にも、ロシアの中央銀行であるロシア銀行による外貨準備金の利用やロシア政府の協力者への市民権の販売を禁止する。

ロシアへの経済制裁

ロシアによるウクライナ侵攻を受け、米政府は25日にプーチン大統領とラブロフ外務大臣への制裁措置を発表したばかり。前日にはロシアへの大規模な経済制裁を発令しており、ロシア経済の8割の資産を管理する大手銀行が米経済へのアクセスを遮断されていた。

関連:米財務省、プーチン大統領らへの制裁措置を発表

関連: 米政府、ロシアに大規模な経済制裁を発令|緊迫続くウクライナ情勢

NATO(北大西洋条約機構)加盟国から経済制裁が厳格化する中、SWIFTからの排除などの声明を受け、プーチン大統領はロシア軍の核抑止部隊に高度な警戒体制に移行するよう指示したことを公表した。

ウクライナへの支持

一方、ウクライナへの支持は仮想通貨界隈で強まっており、ウクライナ側に暗号資産 (仮想通貨)を利用して寄付を募る動きも加速化している。

25日にはウクライナ軍を支援するNGO(非政府組織)に1つのアドレスから300万ドル相当(約3.4億円)のビットコイン(BTC)が寄付されたことが確認された。また、大手取引所バイナンスはウクライナでの人道支援をサポートすべく、ユニセフなどの支援団体に11億円相当を寄付することを発表した。

関連:バイナンス、ウクライナの人道支援で11億円寄付へ

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
10:20
大統領候補ケネディJr氏、米政府のビットコイン積立を提唱
ケネディJr氏は、米大統領に当選した場合、政府が財務資産として仮想通貨ビットコインを毎日購入し積み立てるようにすると話した。
09:45
3兆円運用の米ミシガン州の退職年金基金、10億円以上のビットコイン現物ETF保有
仮想通貨ビットコインの現物ETFに対する米国の年金基金からの需要は増加傾向にある。運用資産総額3兆円に相当するミシガン州の退職年金はウィスコンシン州とニュージャージー州のジャージー市の年金基金に続き、ビットコインETFの株を保有していることを報告した。
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア