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米大手マーケットメイカー「Virtu Financial」、仮想通貨事業拡大か The Block報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨事業拡大か

米大手マーケットメイカー「Virtu Financial」は、暗号資産(仮想通貨)事業の拡大を検討していることが分かった。CoinPostの提携メディア『The Block』が16日に報じた。

Virtu Financialは、米国で行われたカンファレンスで今後の計画を発表。その際、「これから数カ月の間にマーケットメイカーとして機関投資家や企業などの大口取引も対象にすることを検討している」と説明したという。

マーケットメイカーとは

市場に流動性を提供する業者のこと。取引がどのような時も円滑に行えるようにするために、資産を継続的に売買している。日本語で「値付け業者」とも呼ばれる。

▶️仮想通貨用語集

同社は、ニューヨーク・マーカンタイル取引所の元トップらが2008年に創設。235超の取引所で、2万5,000以上の有価証券に流動性を提供する上場企業だ。また、マーケットメイキングだけでなく、トレード用のソリューションの提供も行なっている。

仮想通貨については、これまで米コインベースやジェミナイなどの取引所や、仮想通貨関連の金融商品でマーケットメイキングを行なってきた。また、ビットコイン(BTC)のETF(上場投資信託)などの新しい仮想通貨の投資商品が認可されるために、米規制当局に働きかけも行っている。

今回Virtu Financialは、今後はロビンフッドのようなブローカーも対象にして大口のマーケットメイクも行い、仮想通貨事業を拡大していく計画を明らかにしたという。

伝統金融のマーケットメイカーが仮想通貨業界へ参入するのを検討したりする事例もある。米電子取引大手シタデル・セキュリティーズは3月1日に、仮想通貨マーケットメイカーになる可能性がKenneth Griffin CEOに示唆されていた。

シタデルは世界有数のマーケットメイカーで、米国では株式、債券、その他の資産を含む全取引の30%近くを扱っている。その最大の顧客の一つは、上述のロビンフッドだ。

関連米電子取引大手シタデル、仮想通貨取引参入か

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